【保育士執筆】イヤイヤ期に突入した女の子は激しい?その特徴や対処法を年齢別に解説!

【保育士執筆】イヤイヤ期に突入した女の子は激しい?その特徴や対処法を年齢別に解説!

公開日:

更新日:

子育ての試練の時期ともいえる「イヤイヤ期」。成長の証とはいえ、自己主張が強くなり「イヤイヤ」を繰り返す姿に疲弊しているパパやママも多いのではないでしょうか?

とくに女の子のイヤイヤは、泣き声が頭に響き、細かい要求が多くて困りますよね。そこで今回は、保育士歴10年の私が女の子のイヤイヤに特化した対処法を解説します。

どんなに可愛いわが子でも、イヤイヤ期に疲れてイライラしてしまうのは仕方のないことです。激しいイヤイヤ期を乗り越える方法も合わせてご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期とは、2歳前後の子どもの多くに見られる「自我の発達」に伴って現れる現象です。

「自分でやりたい気持ち」や「今はしたくない」などの自己主張が激しくなる時期で、子どもの成長過程のひとつでもあります。

まだ自分の思いを言葉で正確に伝えられず「イヤイヤ」を繰り返すことからイヤイヤ期といわれています。

「魔の2歳児」と呼ばれることもありますが、イヤイヤ期が始まる時期や終わる時期、長さや激しさには個人差があります

女の子のイヤイヤ期はどんなところが激しい?

男の子は「チャレンジしたい」という好奇心が育つ半面、パパやママに甘えたい気持ちもあり、心のバランスを取りながらイヤイヤ期を過ごします。

しかし、女の子は「これがいい」「あれはいや」といった、自分で選択することへのこだわりを強く見せます

女の子を育てるパパやママのなかには、こだわりの強さや女の子らしい甲高い叫び声に疲弊している人も多いのではないでしょうか?

そこでここからは、女の子のイヤイヤ期が激しく感じる理由をご紹介します。

泣き声や叫び声がひどい

女の子は、男の子に比べて声が高い傾向があります。そのため、イヤイヤが激しくなったときに「キャー!」「イヤー!」と、甲高い声で泣いたり叫んだりします。

「イヤイヤ」と言いながら座り込むくらいなら「少し待ってみようかな?」と思いますが、頭に響くような甲高い声で叫び続けられると、気持ちが滅入ってしまいますよね。

パパやママが泣き声に耐えかねて、泣き止ませようとなだめても、なかなか気持ちを切り替えられないのがイヤイヤ期の難しいところです。

その声のインパクトが強く「女の子のイヤイヤ期はひどかった」と感じる人が多いようです。

パパへの執着や拒否

女の子のイヤイヤ期のなかには、パパに関するこだわりが見られます。パパに執着して、ベッタリ離れないタイプもいれば、パパを断固拒否するケースも。

一緒にいる時間が長いママとの絆を大切にしている女の子は「パパあっちいって!」「パパ、イヤイヤ」と、ママだけにこだわる傾向があるようです。

パパにとっては、大切な愛娘から拒否されると、とてもショックですよね。

このような場合、夫婦揃ってのイヤイヤ対応ができないため、片方に負担がかかってしまい「女の子のイヤイヤ期は耐えられない」と、感じることが多いようです。

服へのこだわり

女の子のイヤイヤ期には「自分で選択したい」というこだわりが強く現れます。その多くが、服へのこだわりです。

決まった服だけしか着ようとしなかったり、パパやママに選択されると激しく怒ったりします。

よかれと思って出しておいた服を投げられたり、服を着ないまま何時間も経過したりといった経験があるパパやママも少なくないのではないでしょうか?

わが家の女の子は、洋服屋さんのように片っ端から服を並べてから決めるルーティンがあったので、とても大変でした。時間がないときに二択にしたら、どちらもぶん投げられてしまった経験もあります。

女の子のイヤイヤ期はいつからいつまで?

女の子のイヤイヤ期は、個人差にもよりますが2歳前から3歳過ぎまで続く傾向があります。

3歳を過ぎれば、言葉で気持ちを伝えられるようになり、徐々に落ち着いてきます。自我の発達だと考えると、自己主張も大切な成長の一巻です。

しかし、女の子のイヤイヤ期は、やがてワガママな要求と紙一重になっていきます。言葉で気持ちを伝えられるようになったにもかかわらず、座り込んで叫ぶことも。

そのため、3歳をすぎたからといって「昨日でイヤイヤ期が終わった」という明確な線引きは感じられません。

女の子のイヤイヤ期の特徴と保育士が実践する対処法

女の子のイヤイヤ期にはさまざまな特徴があり、月齢によっても特徴が異なります。

お家だけでなく、保育園でもイヤイヤを発揮するため、保育士はその月齢や特徴に合わせて対処法を考えます。

そこでここからは、月齢別に見られる女の子のイヤイヤ期の特徴を解説します。また、合わせて保育士として10年勤務した私が、女の子のイヤイヤ期に心がけていた対応をご紹介します。

【1歳】女の子のイヤイヤ期

1歳の女の子は、まだまだイヤイヤ期らしい素振りは見えません

しかし、パパやママの手を振りほどいて走りだしたり、首を振ってイヤな気持ちを伝えたりすることがあります。

このような主張は「赤ちゃんじゃなくなったんだな」くらいの気持ちで受け止めてあげましょう。

保育園で見られる子どもの姿

  • 自分で歩きたがる
  • 食事の好き嫌いが始まる
  • 何でも触って確かめる

保育士の対処法

保育園では、1歳の女の子に「しつけ」はおこないません。「抱っこして」という仕草を見せれば満足するまで抱っこし、「イヤイヤ」するのであれば無理強いはしません。

子どもの気持ちを受け止めることに注視し「分かってもらえた」と感じる体験を繰り返し与えます

【1歳半】女の子のイヤイヤ期

1歳半になると、徐々に癇癪が見られるようになります

「自分でやりたい」「触ってみたい」などの欲求が芽生え、思い通りにいかなければ泣くなどの意思表示をします。

保育園で見られる子どもの姿

  • お気に入りのおもちゃで遊びたがる
  • イヤなことがあると泣いたり叫んだりする
  • お友達を押したり噛んだりする

保育士の対処法

保育園では「危険なこと」だけに焦点を当てて対処します。例えば、おもちゃを投げたり、お友達に噛みついたりするのは、大変危険なことです。

その場合は、しっかり目を見て「あぶないよ!いたいよ!」と伝えます。決して見逃がさず、叱り方がブレないよう根気強く注意します

それ以外は、意見を尊重したり、気持ちをそらしたりしながらうまく対処していきます。

【2歳】女の子のイヤイヤ期

2歳になると、イヤイヤ期がピークを迎えます。難しいことも自分でチャレンジしたいと主張し、見守る大人の負担が大きくなる時期でもあります。

保育園で見られる子どもの姿

  • おもちゃの取り合いが始まる
  • お着替えや食事の介助を嫌がり、自分でしようとする
  • 癇癪を起こしているうちに、何がイヤだったか分からなくなる
  • いつもの順序と違うと怒る

保育士の対処法

イヤイヤ期のピークには、保護者との連携を大切にします。「今はこんなこだわりがある」など、情報を共有して自己主張を受け止められる体勢を整えます

また、この時期は「秩序の敏感期」ともいわれ、子どもが「いつもと同じ」を大切にしたがります。

子どもに安心を与えるためにも、いつもと同じ流れを大切にして保育します。

【2歳半】女の子のイヤイヤ期

2歳半になってくると、少しずつ言葉で気持ちを伝えられるようになってきます

しかし、まだまだイヤイヤ期のピークには変わりないので、パパやママの疲れが溜まってくる頃でしょう。

保育園で見られる子どもの姿

  • イヤだと感じるポイントが限定され始める
  • お友達とのトラブルが増える
  • イヤイヤしながら保育士の様子をうかがえるようになる

保育士の対処法

2歳半なれば、イヤだと感じているポイントが明確になり、気持ちを逸らすことが難しくなります

そのため、保育士は「〇〇がイヤだったんだね」と、丁寧に子どもの気持ちを代弁して落ち着かせます

また、自分の意見が通るかどうか確かめるため、保育士の様子をうかがう姿勢が見られます。

関わる保育士同士で意見が分かれてしまわないよう、保育士間の連携を徹底します。

ご家庭に置きかえれば、パパやママで子どもの主張を受け入れる姿勢に差がでないよう連携することが大切といえます。

【3歳】女の子のイヤイヤ期

イヤイヤ期には個人差がありますが、3歳にもなれば少しずつ落ち着き始めます。「イヤイヤ~!」と泣き叫んだとしても、自分で気持ちを切り替えられることが増えてくる時期です。

保育園で見られる子どもの姿

  • お友達と順番を決めて遊べるようになる
  • イヤイヤのなかでも保育士の話に耳を傾けられるようになる
  • 納得がいかないことへの気持ちの切り替えに時間がかかる

保育士の対処法

3歳になると、言葉で気持ちを表現できる場面が増え、保育士と話をしながら自分で気持ちを切り替えられるようになります

納得がいかないときは「待ってるね」と、時間をかけて見守るよう心がけます。根気強く待つ姿勢が求められる時期といえるでしょう。

【4歳以降】女の子のイヤイヤ期

4歳以降のイヤイヤ期には、自我の発達による自己主張だけでなく、ワガママも混在し始めます

見極めが難しい時期ですので「必ず守るべきルール」を曲げないよう意識します。

保育園で見られる子どもの姿

  • したいことと、やりたくないことがハッキリする
  • 癇癪を起こしたときの声が大きく力を増す
  • 「前はよかったのに」と、記憶に基づいて自己主張する

保育士の対処法

4歳以降のイヤイヤは、大人の曖昧な態度が原因になることがあります。前は許してもらえたことが今回はダメだったとなると、混乱しても無理はありません。

まずは保育士がルールや約束をしっかり守るよう気をつけています。

同じように、家庭でも「決めたルールは守ること」を徹底すれば、子どもの自己主張にも正しく対処できるはずです。

女の子のイヤイヤ期を乗り越える方法

女の子のイヤイヤ期の激しさは、個性や月齢によって大きく異なります

繰り返されるイヤイヤや、徐々に論点がズレてくるイヤイヤにうんざりしているパパやママも多いでしょう。

また、頭に響く甲高い声が苦手で「とにかく早く泣き止ませたい」と、子どもの主張をなんでも認めている家庭も少なくないでしょう。

とはいえ、イヤイヤの癇癪が起きる度に真剣に向き合っていては、パパやママの心が持ちません。女の子のイヤイヤ期は、以下のポイントを意識して乗り越えましょう!

  • 危険なこと以外は正面から向き合わない
  • 理由のないイヤイヤは少し距離を取って心を落ち着かせる
  • イヤイヤ期のエピソードを記録して笑い話にする
  • 保育士や友人と大変さを共感し合う
  • 「自分で」の気持ちを尊重するため選択肢を準備して先手を打つ

私は保育士ですが、娘のイヤイヤ期は保育園のように丁寧に対応できませんでした。

「自分で歩きたい」と手を振りほどいたと思えば「ママ抱っこ」と泣いてせがみ、抱きかかえようとすると道で寝転ぶ流れは日常茶飯事でした。

イヤイヤ期は、パパやママの心の余裕が大切です。そのため、なんとか息を抜けるように工夫しながら乗り越えていきましょう!

イヤイヤ期の女の子は想像以上に大変!

自己主張が強くなるイヤイヤ期は、個人差が激しく対応が難しいものです。理不尽な癇癪に優しく接しても、原因はただ眠たかっただけということも少なくありません。

いつ終わるか分からないイヤイヤ期ですが、きっといつか思い返したときに「本当にひどかったな…」と、笑ってイヤイヤエピソードを話せるはずです。

無理のないように、温かく見守ってあげましょう。