初めての離乳食はいつから?おかゆの量や作り方、おすすめの食材を紹介
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初めての離乳食は分からないことだらけで「何からはじめればいいの?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。与える量やおかゆの作り方など、はじめは慣れないことばかりで大変ですよね。
本記事では、離乳食初期に与える10倍がゆの作り方や、おかゆに慣れたあとに与える食材などを紹介します。記事の後半には離乳食で困ったときに読みたい本も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
Table of Contents
初めての離乳食はいつから?
初めての離乳食はいつから始めればいいのか悩みますよね。そこで本章では、離乳食のスタート時期を月齢で紹介します。
この時期によく見られる、赤ちゃんの成長や離乳食をはじめる合図をまとめているので、ぜひチェックしてください。
生後5~6か月頃を目安にスタート
離乳食をはじめる時期は生後5〜6ヶ月頃を目安にしましょう。とはいえ、子どもの成長は個人差があるので、下記の様子が見られたら離乳食スタートの合図です。
- 首がすわっている
- 寝返りができる
- 支えてあげるとお座りができる
- 食べ物に興味を示す
- よだれが多くなる
- 何でも口に運ぶようになる
生後5~6か月頃の赤ちゃんは、大人が食べている食事に興味を示すようになります。ご飯をじーっと見つめたり、手を伸ばして欲しそうにしていたら離乳食を始めるのにちょうどいい良い時期でしょう。
厚生労働省の平成27年度の調査では、生後5ヶ月が全体の40.7%、生後6ヵ月が44.9%という結果が出ていますが、赤ちゃんの様子を見ながら焦らず進めてくださいね。
参考:厚生労働省HP
初めての離乳食で与える量はどのくらい?
初めての離乳食は食事の量に気を遣いますよね。これまで赤ちゃんは、母乳やミルクのみで栄養を摂ってきたので、はじめは食べ物に慣れてもらう練習をします。
本章では、初めての離乳食で与える量と、10倍がゆの作り方を紹介するので参考にしてみてください。
小さじ1のおかゆを与えて様子を見る
初めての離乳食の量は、小さじ1のおかゆを与えてください。大人が食べるようなおかゆではなく、米粒がほとんどない「10倍がゆ」を与えます。10倍がゆの作り方を以下に紹介するので、参考にしてみてください。
- 1.米50gと水500mlを用意する
- 2.お米をよく洗い、水を入れる
- 3.炊飯器のお粥モードで炊飯
- 4.ブレンダーやすり鉢でなめらかになるまですり潰すよだれが多くなる
10倍がゆは米1に対し、水10の割合が基本です。目安としては、どろっとしたヨーグルト状になるまですり潰してください。
はじめは少しずつしか与えないので、冷凍トレーに小分けしておくのがおすすめです。冷凍保存する場合は、1週間以内に食べきるようにしましょう。
離乳食用スプーンでおかゆを与えるコツ
母乳やミルクのみで育った赤ちゃんは、はじめからスプーンで上手に食事ができるわけではありません。そこで、スプーンでおかゆや食事を与える際のコツを以下に紹介します。
- スプーンは平行にもつ
- 口の奥に入れない
- 無理やり口に入れない
- 赤ちゃんから口に入れるのを待つ
食事を嫌がる様子があれば、スプーンを変えてみるのも1つの手です。大人用のスプーンや金属のスプーンを使用している方は、離乳食用のスプーンを使ってみましょう。
離乳食用のスプーンは赤ちゃんの口に合ったサイズで、肌触りが良い素材で作られています。素材はシリコンや木製など様々なので、赤ちゃん好みのスプーンを見つけてください。
初めての離乳食を与えるコツや注意点
初めての離乳食は「何に気をつければいいか分からない」と悩むのではないでしょうか。ここでは、以下の離乳食を与えるコツや注意点を3つ紹介します。
- 決められている量を守る
- 初めての食材を食べた後は様子を見る
- 味付けはしない
離乳食初期は特に気を付けたい内容なので、ぜひチェックしてください。
決められている量を守る
離乳食スタート時期の生後5ヶ月〜6ヶ月の赤ちゃんは、まだまだ内蔵機能が未熟です。離乳食を美味しそうに食べたり、欲しそうな仕草をしていると、もっとあげたくなりますよね。
しかし、そこはグッとこらえて決められた食事量の目安を守りましょう。はじめからたくさん与えず、徐々に食事量を増やし離乳食に慣らしていきます。
この時期の赤ちゃんは、食事量がまだ少ないので食後の母乳やミルクは欲しがるだけ与えましょう。はじめは離乳食を上手に食べられなくても、母乳やミルクで栄養が摂れるので心配いりません。
初めての食材を食べたあとは様子を見る
初めての離乳食で心配なのが、食物アレルギーではないでしょうか。特に離乳食初期は、初めて食べる食材ばかりなので気を遣いますよね。
離乳食初期に限らず、初めての食材を与える際は病院が空いている時間帯にしましょう。もし具合が悪くなったり、以下の様子が見られたら病院へ相談して下さい。
- 口回りの赤みや腫れ
- 口回りのかゆみ
- 蕁麻疹
これらは食物アレルギーでよく見られる症状です。特に子どもの場合は、赤いブツブツとした蕁麻疹のようなものが出るので覚えておきましょう。
味付けはしない
赤ちゃんは大人よりも舌が敏感なので、初めての離乳食では味付けをする必要はありません。大人にとっては「味がない」と感じると思いますが、赤ちゃんは十分に食材の味を感じています。
はじめから調味料を使い味を濃くしてしまうと、赤ちゃんが濃い味付けを好むようになります。薄味では満足できず、肥満などの生活習慣病につながる恐れがあるので注意しましょう。
とはいえ、赤ちゃんも味付けなしの離乳食に段々飽きてくるので、離乳食中期頃には出汁を使い風味を付けます。離乳食は薄味が基本ですが、体の成長に合わせて味のレパートリーを増やしていきましょう。
初めての離乳食で与えていい食材は?
初めての離乳食は、おかゆをなめらかにすり潰した10倍がゆを与えますが、慣れてきたら他の食材を取り入れましょう。
本章では、離乳食初期におすすめの与えていい食材を紹介します。これから離乳食をはじめる方は、ぜひチェックしてください。
離乳食初期に与えていいおすすめの食材
はじめは10倍がゆを1さじずつ与え、1週間ほどかけて小さじ3が食べられるようになれば、他の食材を与えてみます。離乳食2週目におすすめの食材は以下の通りです。
- にんじん
- じゃがいも
- かぶ
- ほうれん草
こちらは一例ですが、おかゆ同様、火を通しなめらかにすり潰してから1さしずつ与えましょう。野菜ペーストが飲み込みにくそうであれば、おかゆに混ぜたり水溶き片栗粉で伸ばしてみてください。
初めての離乳食で食べてくれないときの対処法
離乳食の進み具合は個人差があります。はじめからバクバク食べてくれる子もいれば、まったく口に入れない赤ちゃんもいるので人それぞれです。
本章では、離乳食を食べてくれないときの対処法をお伝えします。気になる方はぜひチェックしてください。
離乳食を与える時間や環境を見直そう
赤ちゃんが離乳食を欲しがらないときは、お腹が空いていない可能性があるので与える時間や量を見直してみましょう。なるべく直前の授乳やミルクは控えて、お腹が空いている状態で離乳食を与えます。
また、いつもの食事環境を少し変えてみるのもおすすめです。赤ちゃんが離乳食を食べない原因の1つに「気が散っている」可能性があります。
そのため、おもちゃやテレビが近くにあれば、目に入らないように背を向けて食べさせるなどして工夫してみてください。
他にも、赤ちゃんが舌でスプーンを押し戻したり、まったく口を開かない場合は、離乳食をはじめる時期ではない可能性があります。あまりにも食事を嫌がるようであれば、スタート時期を遅らせて様子を見ましょう。
赤ちゃんと一緒に食事をしてみよう
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんにとっては、食べることがちょっとした冒険です。赤ちゃんによっては「食べることが不安」と感じている可能性もあります。
そこで、食事は楽しいもの、嬉しいものと感じてもらえるような工夫をしてみましょう。例えば、大人も一緒に食事をして「美味しいね」「楽しいね」などと声掛けをしてみます。赤ちゃんに食事を与えるのは大変ですが、一緒に食事をして楽しんでもらえるといいですね。
しかし、赤ちゃんも大人と同じように「いま食べたくない」「気が乗らない」などの様子が見られることもあります。そんな時は、食事の量を少なくしたり「明日また頑張ろうね」と伝えて、後日また再チャレンジしてみましょう。
初めての離乳食おすすめの本3選
離乳食は分からないことだらけで、「誰かに相談したい」「スケジュールを教えてほしい」と悩むのではないでしょうか。
そこで本章では、初めての離乳食におすすめの本を3冊紹介します。離乳食作りの手助けになるので、ぜひご覧ください。
①簡単レシピ300品!見やすい本を探している方におすすめ
オールカラーで見やすい本なので、離乳食初心者のママ、パパにおすすめの1冊です。簡単につくれるレシピが300品掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
「はじめてママ&パパの離乳食 最初のひとさじから幼児食までこの一冊で安心」
https://books.rakuten.co.jp/rb/13041296/
②365日の離乳食カレンダー!スケジュール管理をしたい方におすすめ
離乳食はスケジュール管理が大変ですよね。こちらの本は365日カレンダー通りに離乳食を作れるので、毎日レシピに悩みません。忙しいママ、パパにおすすめの1冊です。
「最新初めてのママ&パパのための365日の離乳食カレンダー(ベネッセ・ムック たまひよブックス ひよこクラブ特別編集)」https://books.rakuten.co.jp/rb/15814639/
③基本がわかる!アレルギーが気になる方におすすめ
初めて食べる食材は食物アレルギーが心配ですよね。こちらの本は、アレルギーに関して分かりやすく解説しているので、「離乳食について勉強したい」という方におすすめの1冊です。「丁寧で分かりやすい」と口コミでも好評なのでぜひチェックしてください。
食物アレルギーをこわがらない! はじめての離乳食
https://books.rakuten.co.jp/rb/15955609/
まとめ
離乳食は生後5~6か月頃を目安にスタートして、赤ちゃんの成長や様子を見ながら食事の量や食材の大きさなどを変えていきます。はじめはおかゆをすり潰した10倍がゆを小さじ1与え、徐々に野菜などのビタミン類も追加しましょう。
はじめは慣れないことばかりで大変かと思いますが、ママとパパも赤ちゃんと一緒に離乳食を楽しめるといいですね。
この記事のライター
田中しづる
【離乳食・幼児食コーディネーター / 主婦ライター】
未就学児2人の子育てをしている、田中しづると申します。
現在は上の子が保育園に通っている間に、自宅で赤ちゃんを見ながらWEBライターをしています。
とはいえ、育児と仕事を両立するのは大変で毎日あっという間に1日が過ぎております。
子育て中のママの悩みに寄り添いながら、役立つような情報を発信していきます!