トイトレはいつから?子どもに合った用品で負担なくおむつを外す方法
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赤ちゃんがある程度成長して歩けるようになると、ぶつかる壁がトイレトレーニング。子供の成長具合はもちろん、家庭環境も異なるため、どのような状況下でトライしたら良いか不明点が多いですよね。
トイトレに関する不明点が解決できれば、考えているよりもスムーズにトイレをマスターできることがありますよ。
本記事では、トイトレの基本情報のほか、おすすめの商品、進め方、筆者自身がトイトレに実践した工夫もご紹介。トイトレを始める際の参考にしてください。
Table of Contents
トイトレはいつから?基本的な情報
トイトレを始めようか迷っているパパママ。気持ちが焦っていませんか?まずは以下の点をチェックして、「今」がトイトレを始めるタイミングであるかを判断しましょう。
- トイトレを始める月齢
- トイトレにおすすめな季節とは?
- トイトレをスタートする目安・サイン
- 「男の子/女の子」性別によってトイトレのスタート時期は違う?
トイトレを始める月齢
トイトレは2歳~3歳くらいから始めるのがベターとされています。赤ちゃんは、1歳6ヶ月頃になってようやく膀胱の容量が増えるため、排尿回数が減ります。
2歳になると、排尿間隔が2~3時間と長くなる*1ため、この時期がトイトレをはじめるのに良い時期。
3歳になるとトイレを我慢することができるため、これらの「条件」が整えば成功率を高めることになり、子どもの「できた!」につなげることができます。
トイトレにおすすめな季節とは?
トイトレにおすすめな季節はズバリ「夏」です。薄着のため漏らしても脱ぎ着が楽で、洗濯物もすぐ乾き、大人目線ではこの時期がベストです。
しかし筆者の家庭では、夏にトライしてうまくいかず、冬に再開させ成功に至った経緯があります。冬場は子どもが「冷たい」と感じやすいため、短期間でトイレを覚えました。
よって季節にこだわり過ぎず、子どもが興味を示したタイミングで始めることをおすすめします。
トイトレをスタートする目安・サイン
トイトレをスタートする目安として、以下を参考にしてください。ケガをすると恐怖心から再開が難しくなるため、「しっかり歩ける・座れる」というのは大前提になります。
- おしっこの間隔が2〜3時間空く
- 「できる・イヤ」など、自分の状態を簡単に説明できる
- 大人の真似をする
- イヤイヤ期ではない
夜のおしっこがなくなってくると、トイトレスタートのサインです。余裕があれば、昼間はおむつの記録表を付けるとトイレに誘うタイミングを知ることができます。
自分の状態を説明でき、大人の真似をするようになるとトイレに誘いやすくなるでしょう。
イヤイヤ期は親子ともに感情のコントロールが難しいため、時期をずらすことをおすすめします。
「男の子/女の子」性別によってトイトレのスタート時期は違う?
性別によってトイトレのスタート時期を変える必要はありません。男の子は「立って・座って」2パターン覚える必要がありますが、はじめは座った姿勢で教える方がスムーズだからです。
座った姿勢でトイレに慣れてきたら、徐々に立った姿勢でもできるようにしていきましょう。さらに小便器に慣れておくと、児童館や幼稚園で戸惑うことが少なくなります。
トイトレに必要な用品・おすすめ商品をチェック!
トイトレを始めるにあたって、必要な用品・おすすめ商品をチェックしておきましょう。安全で、成長に伴って使用形態を変化できるものは長く使えるためおすすめです。
- 絵本|子どもにトイレの予備知識をつける
- 補助便座|ママの負担が少なく済む
- おまる|子どもの不安が少ない
- トレーニングパンツ|紙製?布製?
- 踏み台|安全にチッチができる
子どもにトイレの予備知識をつける「絵本」
出典元:楽天市場
トイトレの前に、絵本で「トイレが何をする場所なのか」を覚えてもらいましょう。
しかけで遊びながら楽しくトイレの予備知識をつけることができ、うさぎのみみちゃんと「できた」を合言葉に、子どものチャレンジする気持ちを引き出せる絵本です。
「補助便座」ならママの負担が少ない
出典元:楽天市場
トイトレの前に補助便座を準備しておきましょう。いきなり大きな便座で練習させようと思っても、子どものおしりは小さいため、恐怖心を抱いてしまいます。
「しっかり座ること」ができると、「行ってみようかな」という気持ちを引き出すことにつながります。
子供の不安が少ない「おまる」
出典元:楽天市場
おまるを検討しているなら、後片付けが楽で成長に合わせたステップアップできるタイプがおすすめです。
トイトレ開始直後は、「取っ手付きおまる」「洋式椅子型おまる」として、慣れてきたら「取っ手付き補助便座」「洋式椅子型補助便座」と4通りの使い方ができます。
引っ越しで、トイレの状況が頻繁に変わるご家庭にもおすすめです。
「トレーニングパンツ」は紙製?布製?
出典元:楽天市場
我が家では、紙製・布製、両方を活用しました。普通の紙おむつと違って紙製のトレーニングパンツは布製のトレーニングパンツ同様、「おしっこが出た時の感覚」が分かるように作ってあります。はじめは失敗が多いもの。
段階を踏んで紙製→布製にすると親子ともにストレスが減りますよ。布製トレーニングパンツは、自宅では3~4層、外出時は6層と使い分けることをおすすめします。
安全にチッチができる送料無料の「踏み台」
出典元:楽天市場
踏み台を準備する際には、安全性を重視しましょう。補助便座同様、子どもは「怖い思い」をするとチャレンジを恐れてしまいます。
こちらはすべり止め加工に加え、高さ調整が可能なため、成長に合わせてベストな高さでトイトレに励むことができます。大きくなったらステップとして使用することが可能です。
おむつが外れるまでのステップ「トイトレの進め方」
おむつを外すまでには、「焦らず繰り返す」ことが大切です。下記トイトレの手順を参考に、何度でも子どもに付き添ってあげましょう。
- ステップ1:トイレの概念を教える
- ステップ2:補助便座・おまるに興味を持たせる
- ステップ3:定期的またはチッチサインを確認したらトイレに連れて行く
- ステップ4:おむつからパンツに移行する
ステップ1:トイレの概念を教える
トイトレの条件が整っていても、おむつからいきなりトイレというのは当然無理です。トイレがどういう場所なのかと同時に「安全な場所」であることを教えてあげましょう。
絵本や人形、動画などを使って、「おしっこ・うんちをする場所」だと理解してもらいます。パパママが一緒にトイレの様子を見せてあげても良いでしょう。
「流す」動作は子どもが慣れていないため新鮮に映り、トイレに興味を示すきっかけになることがあります。
用を済ませたあとの「流す」動作を子どもに任せてみましょう。
ステップ2:補助便座・おまるに興味を持たせる
トイレの概念を理解できたら、補助便座・おまるに興味を持たせましょう。設置する前に、補助便座・おまるが「自分のものである」と認識してもらう必要があります。
リビングや寝室に置いて、身近に感じてもらうことから始めましょう。おもちゃと同じように、「座ることが楽しい」という状況になればしめたもの。
無理やり座らせたり嫌な気持ちになったりしないよう配慮しましょう。
ステップ3:定期的またはチッチサインを確認したらトイレに連れていく
おまる・補助便座に座れるようになったら、定期的またはチッチサインを確認したタイミングでトイレへ誘いましょう。
チッチサインは、落ち着きがなくなったりモジモジしたりといった行動で現れます。「おしっこ」をきちんと言葉にできるようになれば安心です。
トイレに到着したら、リラックスさせることも忘れずに。パパママが緊張していると子どもにも分かるため、歌やお話をして「トイレに行けたこと」を喜びましょう。
ステップ4:おむつからパンツに移行する
トイレでの成功回数が増えてきたら、パンツに移行することを考えましょう。
パンツは失敗すると子どもが不快感を感じるだけではなく、パパママが後始末をしなければならないため、ストレスに感じることがあるでしょう。
しかし、子どもがやる気になっているタイミングでパンツに移行した方が、トイトレ期間が短くて済むのも事実。大人に余裕がある時期を見計らって、ぜひ子どもと一緒にパンツを買いに行きましょう。
Q&A|トイレトレーニングに関するよくある質問
トイトレを始めると、さまざまな疑問が出てくることでしょう。スムーズに進むことばかりではないため、以下の点を押さえておくとストレスを抱えなくて済みます。
- Q1:お出かけ中はどうする?
- Q2:トイレでうんちができないときは?
- Q3:夜のおしっこはどうする?
- Q4:保育園や幼稚園のトイトレはいつから?
- Q5:後戻りした時はどうする?
Q1:お出かけ中はどうする?
トイトレ中は、失敗に備えて予備のパンツやズボンを準備しておくことをおすすめします。失敗をしても決して叱らず焦らず、余裕を持って対応するのがトイトレをスムーズに進めるコツです。
近場のお出かけから、徐々に慣らしていくと良いでしょう。短時間でも「パンツでお出かけできたね」と声掛けを忘れずに。
自信を持つと徐々に子どもから、「トイレに行きたい」という言葉が出るようになりますよ。
Q2:トイレでうんちができないときは?
おしっこはトイレでできても、うんちがトイレでできないという子供もいます。
うんちは時間がかかることが多いため、力むことの恐怖に加え「トイレで長時間1人になるのが嫌だ」という心理が働いていると考えられます。
筆者の子どもも、「おしっこがトイレでできるようになっても、うんちはおむつに」という時期がありました。
うんちサインが見られたら、トイレに付き添うことを繰り返すと、徐々にトイレでの成功率が高まった経験があります。
Q3:夜のおしっこはどうする?
夜のおしっこは、親子ともに負担にならないよう、個人のペースに合わせて進めましょう。
昼間のおむつが外れても、夜はプラスαで「抗利尿ホルモン*2が分泌されている、膀胱が十分な大きさに成長している」という条件が整っておむつ外れにつながります。
筆者の子どもは、成長がゆったりだったため、昼間はパンツ、夜はおむつという時期がありました。
子どもは心配や不安がおもらしの原因になることもあるため、無理強いはせず自信を持って取り組める時期を待ちましょう。
Q4:保育園や幼稚園のトイトレはいつから?
筆者の子どもが通った保育園では、1歳児クラスから小便器が準備されていました。
0歳児の時点でトライさせている様子はみられませんでしたが、1歳になり歩きが安定すると、保育士さんが定期的にトイレに誘導します。
はじめは「まだ早いのでは」と思いましたが、周囲の同年齢の子ども達がトイレに行くのを見て刺激を受けたようで、筆者の子どもも、比較的早くにトイレをマスターしました。
Q5:後戻りした時はどうする?
トイトレをしていると、後戻りをすることがあります。順調に進んでいたのに、トイレを嫌がったり失敗したりすることが続く。するとパパママも不安になり、子ども自身も不安を感じてしまうのでしょう。
環境の変化やタイミングなどの大人が対処できる理由以外には、基本「見守り」に徹することをおすすめします。
行きつ戻りつをしながらも、決して叱らないことがトイトレをこじらせない秘訣です。
トイトレの工夫「我が家の場合」
筆者の子どもは保育園に通っていたこともあり、比較的トイトレはスムーズに進みました。
しかし保育士さんに助言されたのは、「保育園で成功しても家庭では失敗する子がいる」とのこと。助言をもとに、以下のことを家庭で実践しました。
- 必ず子どもと一緒にパンツを購入する
- 第三者に褒めてもらう
- 自家製のトイレスタンプを作成
工夫1:必ず子どもと一緒にパンツを購入する
工夫1つ目として、パンツの購入時には、必ず子どもを連れて行きました。「自分で選んだ」という経験をさせることで、「1人前」であると認識してもらうためです。
お気に入りのパンツなら、「汚さないように」と思うのが子供心。
1人前に扱ってもらい、徐々に成功が増え自信をつけてくると、「次はこのパンツがいい」とトレーニングパンツから通常のパンツに移行することができます。
工夫2:第三者に褒めてもらう
工夫2つ目として、第三者に褒めてもらうことを意識しました。直接褒めても効果は期待できますが、第三者に褒めてもらうことで「嬉しさ倍増」する経験が大人にもあるでしょう。
この経験を応用して、「ママができるようになったって喜んでいたよ。」「大人になったね。」など、第三者を介して子どもに伝えてもらうのです。
じぃじ、ばぁば、親戚などみんなに褒めてもらいましょう。筆者の経験上、これは照れ屋な子どもほど効果が高いと感じました。
工夫3:自家製のトイレスタンプを作成
工夫3つ目として、自家製のトイレスタンプを作成しました。トイレが成功してスタンプが溜まったら、「〇〇ゲット」のように「欲しいもの」で釣る作戦です。
この方法は賛否両論あると思いますが、「トイレに行けばスタンプ1つ」「成功したらスタンプ2つ」のようにルール決めをしておけば、「まずトイレに行ってみよう」という前向きな気持ちを引き出すことができます。
トイレトレーニングに臨むときのコツ・心構え
トイトレに臨むときには、コツ・心構えを知っておきましょう。トイトレは1日や2日でマスターするものではないからです。
環境・気持ちともに穏やかな方が、結果として短期間でトイトレをマスターできますよ。
- トイトレはママに余裕があるときに
- お子さんがお気に入りのご褒美を準備するのもおすすめ
- 失敗しても絶対に叱らない
- 辛くなったら一時中断もあり
トイトレはママに余裕があるときに
トイトレはママに余裕があるときにトライしましょう。おもらしの後処理があるため、回数がかさむとストレスになってしまいます。
さらに大人の都合で「入園まで」「〇月まで」など決めてしまうと、子どもにもストレスがかかってしまうため、おすすめできません。
「大変だな」と思う時期にはあきらめて、余裕があるときにチャレンジすれば親子ともに失敗を引きずらなくて済みますよ。
お子さんがお気に入りのご褒美を準備するのもおすすめ
なかなか前向きにトイトレに取り組めないお子さんには、お気に入りのご褒美を準備するのもおすすめです。
無理やりトイトレをさせると、親子ともに気持ちに負担がかかり、トイトレも長期にわたることが想定されます。
「トイレに行ったらシールをあげる」「できるようになったらこのパンツをはこう」など、ご褒美が「見えるカタチ」だと子どものやる気を引き出せることがあります。
「何か欲しいと思っているものはない?」と具体的に聞いても良いでしょう。
失敗しても絶対に叱らない
トイトレに失敗しても、絶対に叱ってはいけません。子どもは「失敗してはいけない」と消極的になってしまうため、トイレに行くこと自体にプレッシャーを感じてしまいます。
イライラした親の態度を子どもは感じるもの。トイトレ中はしばらく「失敗するもの」と、大らかな気持ちで臨みましょう。
もちろん成功したときは、子どもと一緒に喜ぶと「トイレ=楽しいこと」になり、成功につなげることができますよ。
辛くなったら一時中断もあり!
トイトレが辛くなったら、一時中断を検討しましょう。親子ともに辛くなると、良い方向に進まないため、トイトレが長引くことがあります。子どもは「トイレ=辛いこと」と間違って認識し、我慢をしてしまうことも。
子どもにとって時期が早かった、ということもあるため、しばらく時間を置いてお互いの気持ちが前向きなときに仕切り直しましょう。
周りの子と比較するのもNGです。目の前の子どもの様子に向き合って、楽しいトイトレを目指しましょう。
トイトレで「自分でできた」を体験させよう
トイトレは「自分でできた」という成功体験を重ねる絶好の機会です。トイトレの経験をもとに子どもは自信を持ち、大きく育っていきます。
焦ったり叱ったりを控えて、よく褒めることに意識を向けましょう。また、上記でご紹介した時期や方法はあくまでも目安で、必ずあなたのお子さんに当てはまるとは限りません。
参考程度に実践し、子どもに合った方法で楽しいトイトレ期間を送りましょう。
この記事のライター
青空 太陽
【資格:病院勤務 / 診療放射線技師】
小学生の双子を育てながら、Webライターとして活動中。
双子の乳幼児期の度重なる入院・手術の経験、自身が持つ医療系国家資格を活かして、
多胎児の育児・障害児の育児についても分かりやすく発信できたらと思っています!
最近はまっていることは、調理家電をフル活用した料理とゲーム、家庭菜園。
子供達も野菜同様、まっすぐ素直に味わい深く育って欲しいと願う今日この頃です。