黄昏泣きとは?原因や特徴、対処方法をご紹介!

更新日:

黄昏泣きとは、夕方から夜にかけて赤ちゃんが特に理由もなく激しく泣く現象のことを言います。
初めての育児で奮闘しているママパパにとっては、どうして良いか分からず戸惑いを感じているのではないでしょうか?

この記事では、黄昏泣きの原因や特徴、効果的な対処法をご紹介します!

黄昏泣きとは?


まず、そもそも黄昏泣きとは何なのか?その定義や他の泣き方との違いについてご紹介します。

黄昏泣きの定義

まず最初に<黄昏泣き>とは、夕方から夜にかけて、赤ちゃんが特に理由もなく長時間泣き続ける現象のことを言います。
その時間帯から別名、<夕方ぐずり>とも呼ばれています。

生後2週間から4ヶ月頃の赤ちゃんに多く見られ、初めて経験するママパパはびっくりしてしまうかもしれません。

というのも、この黄昏泣きは、抱っこや授乳、おむつ替えなどの一般的な赤ちゃんが泣いた時の対応では効果がないことが多いのです。
なので、「何をしても泣き止まない!」ということが多く、どうして良いか分からなくなってしまう人が多いのではないでしょうか?

黄昏泣きは一般的に、一日の刺激や疲労が溜まり、赤ちゃんがそれをうまく処理できずに泣くとされていますが、まだ分かっていないことが多いとされています。

黄昏泣きの特徴・他の泣き方との違い

黄昏泣きの特徴としては、以下が挙げられます。

  • 時間帯:夕方〜夜にかけて起こりやすい
  • 泣き方:非常に激しく30分〜1時間程断続的に泣き続ける
  • 慰めが効きにくい:通常の泣いた時のあやし方では治らず泣き続ける
  • 一過性:生後4〜5ヶ月になると徐々に頻度が減っていき自然と収まる

また、他の赤ちゃんの泣き方との違いは、一般的には以下のようになっています。

眠い場合
  • 特徴:あくびをしたり、目を顔の周りに持ってきたりしてぐずぐず泣く。
  • 対処法:暗い場所や落ち着ける静かな空間へ移動すると泣き方が弱くなり落ち着くことがある。
お腹が空いた場合
  • 特徴:口をパクパクしたり、顔を左右に動かしたりしながら短くリズミカルに泣く。
  • 対処法:ミルクをあげるとすぐに泣き止むことが多い。
おむつが濡れた場合
  • 特徴:何の前触れもなく突然強く泣き出す。
  • 対処法:おむつを交換してあげると泣き止むことが多い。
具合が悪い場合
  • 特徴:ぐずぐずと長時間元気なく泣いている。もしくは最初は強く泣いているが徐々に弱っている。
  • 対処法:病院を受診する。熱がなくても喉の腫れやお腹の痛みなどの可能性もあるので受診をおすすめします。

黄昏泣きの原因は?

長時間泣いている赤ちゃんを見ているのは辛いですよね?
何とかして泣き止ませてあげたいのですが、実はまだ解明されていない部分が多いのが黄昏泣きです。

謎が多い中でも、今回はよく一般的に言われている原因をご紹介します。

①内的要因

・神経の未発達さ

一般的によく言われている原因がこれです。神経が未発達なため、外部から受ける刺激を処理出来ずに、一日の終わりに泣き出してしまうと言われています。

・消化器系の未発達さ

上手く食べ物を消化出来なかったり、ミルクを飲む時に一緒に空気を飲んでしまってガスがお腹に溜まって不快感を生じるとされています。

・成長痛

一生で一番体重も身長も伸びる時期なので、骨や筋肉が急速に発達し、それに伴う痛みや不快感がある可能性があります。

・疲労感

疲労を感じているけれど、外部の状況だったり刺激を受けて脳が興奮して上手に眠れず泣いてしまうことがあります。

②外的要因

・環境の変化

音が急に大きくなったり、光が変化したり、目に映るものが多くなったりなどの環境の変化に対応できずにストレスになってしまうことがあります。

・刺激の強さ

起きている時間の中で生じる様々な出来事全てが生まれて間もない赤ちゃんにとって刺激的です。その刺激が蓄積される夕方以降に興奮してしまい泣き出すことがあります。

・お腹やお尻の不快感

空腹はもちろん、口寂しかったり食後の腸の動きに不快感を感じる、おむつの濡れや赤ちゃんによくみられるお尻のかぶれなども原因と言われています。

・気温や湿度

生まれたての赤ちゃんは、少しの気温や湿度の変化などにとても敏感に反応してしまい、不快感で泣き出すことがあります。

黄昏泣きの対処法は?


赤ちゃんの成長と共に無くなり、一過性と言われている黄昏泣き。
いつか終わる、と言われても、大変なのは「今」ですよね?

そこで、黄昏泣きにも効果がある!と言われている対処法を10個ご紹介します。
黄昏泣きだけでなく、普段のぐずり泣きなどにも効果があると言われていますよ。

個人差があると思いますが、是非試してみてください。

①静かな場所を作る


黄昏泣きは、外部などの刺激や神経の乱れなどが原因の可能性があると言われています。
そのため、できるだけ音や目の刺激が少ない、静かで落ち着くことのできる空間を確保してあげましょう。

②照明を変える


実は光が赤ちゃんの刺激になっている可能性があるって、知っていましたか?
大人には何も感じませんが、眩しいと感じることが刺激となっているかもしれません。
調光機能の付いた照明に変えて、明るさを落としてみましょう。

③お散歩に出かける


落ち着いた空間でも泣きが続く場合は、思い切って環境を変えてみましょう。
室内から屋外へ出ると、音も気温も変わり風なども感じることができます。
環境を変えて、赤ちゃんに気分転換させてあげましょう。

④ドライブに出かける


もし自家用車をお持ちであれば、ドライブが気分転換にはおすすめです。
お散歩よりも気温や空調を管理することができ、比較的静かな空間を確保することができます。
また適度な揺れによって、安心感と心地よさを感じ落ち着くことがありますよ。

⑤お風呂に入る


興奮してしまっている赤ちゃんには、自律神経を整えるためにお風呂に入ることも有効です。
沐浴などでお湯に浸かると高まっている神経を落ち着かせることができます。
また泣いて汗ばんでしまった体もさっぱりして気持ちが良くなります。

⑥おくるみに包む


おくるみに包んだ状態は、赤ちゃんがお腹の中にいた時の姿勢に近いとされています。
胎児だった時の狭い空間の感覚を思い出し、安心したり、赤ちゃんが体を自由に動かしすぎることがなくなるため、落ち着いて眠りやすくなります。

⑦マッサージをする


最近少しずつ浸透しているのが、ベビーマッサージです。
小さな赤ちゃんにも行うことのできるベビーマッサージは、肌を優しく撫でてあげることで、皮膚が刺激され血行がよくなりリラックス効果があります。

⑧抱っこおんぶをする


抱っこやおんぶをすることで、直接肌と肌が触れ、ピッタリと密着することで安心感を得ることができます。
また適度な揺れがあることから、赤ちゃんは心地よいと感じてくれますよ。

⑨音楽をかける


赤ちゃんを眠りに誘うような優しい曲やオルゴール調の音楽をかけてあげましょう。
また、寝かしつけに良いとされているホワイトノイズも効果があると言われています。
動画サイトなどで手軽に試すことができるのでおすすめです。

⑩テレビをつける


いつも見慣れている、もしくはお気に入りの番組があったら、それを見せてあげましょう。
もしくは初見の番組を見せてあげることで、聞きなれない声や見なれない映像によって、赤ちゃんの気を反らすことができる場合があります。

※関連記事紹介

また、黄昏泣きに効果のある具体的な赤ちゃんの抱っこ方法を詳しく紹介していますので、下記もご参考にしてみてください!

黄昏泣きでの親の心構えは?


私は3人の子供を育ててきましたが、3人とも黄昏泣きがありました。
理由なく突然泣き始め、長時間にわたり号泣する姿に、心が疲弊してしまいました。

そんな大変だった黄昏泣き期を3度経験した今思うのは、親の心構えが大切だ、ということです。

そこで最後に、覚えておいて欲しい心構えを3つご紹介します。

黄昏泣きの期間


まず最初に覚えておいていただきたいのは、黄昏泣きには必ず終わりがある!ということです。

毎日のように長時間号泣されると、どうしていいか分からず心が折れそうになることもあるでしょう。
しかし、必ず終わりがあることを頭に入れて、この状況が永遠に続くわけではない!ということを忘れないでください。

実際に黄昏泣きは、生後数週間から始まり、生後3ヶ月前後でピークを迎え、生後半年にはなくなることが多いとされています。

親としては何とかしてあげたい黄昏泣きですが、赤ちゃんの成長過程の一つなので、温かく見守ってあげましょう。

黄昏泣きを予防する日中の行動

いつか終わりが来る!と思っても、やはり毎日号泣する赤ちゃんを見るのは心が痛みますよね?
そこで、少しでも黄昏泣きを軽減させるために、日中できる行動を覚えておきましょう。

①日中の行動内容とスケジュールの見直し


日中の行動は黄昏泣きに大きく関係してきます。
赤ちゃんに負担をかけすぎていないかを確認してみましょう。

例えば、

  • 外出が長時間になっていないか?
  • 生活リズムが乱れていないか?
  • ゆっくり休める時間を作っているか?

など、一度見直してみましょう。

②安心感を与える

赤ちゃんは起きて普通の日常を過ごしていても、刺激を受けストレスを感じていると言われています。
そのため、常に赤ちゃんに安心感を与えられるように考えてみましょう

具体的には、スキンシップを多くとったり、日中に大きな刺激ができるだけ少なくなるように一貫したルーティーンを作ってみましょう。

③リラックスできる環境の提供

赤ちゃんにとって、落ち着ける場所、安心できる静かな環境を提供してあげるというのは、とても重要なことです。
赤ちゃんがリラックスでき、過度な刺激から避けられ落ち着くことができます。

そのため自宅でゆったりと過ごしてみたり、ホワイトノイズやおくるみなどでリラックスできるようにしてみましょう。

親の気持ちを整える


親の気持ちを整えることが一番大事で一番難しいことです。
泣き声を聞き続けると自分が否定されている気分になり、どうしても気持ちが落ちてしまいますよね。

ただ覚えていていただきたいのは、黄昏泣きは赤ちゃんの成長過程である、ということです。

赤ちゃんが外の世界に順応するために必要な泣きであり期間であること、また終わりが必ず来ることを心に留めておきましょう。

そうは言っても辛いこの黄昏泣き期は、是非ママパパだけでなく周りに協力してもらいながら過ごしましょう。
一時利用の保育など、活用できるものは多くあります。

しっかりとママパパの気持ちを落ち着けて、整った状態で赤ちゃんと接してあげましょう。

必ず終わりは来る!自分の心をケアして、赤ちゃんをサポートしよう!

今回は、黄昏泣きについてご紹介しました。

初めての育児をするママパパにとっての黄昏泣きは、びっくりして、心配になってしまうものでしょう。

しかし、これは赤ちゃんの成長過程であり、自然な現象です。
大変な時期ではありますが、ママパパはどっしりと構えてあげましょう。

親のメンタルが安定していないと、赤ちゃんにもその気持ちが伝わってしまいます。

しっかりと自分のメンタルをケアしつつ、この大変な時期を乗り越えましょう!

この記事のライター

小鳥遊きさ

小鳥遊きさ

令和生まれの年子を育てる、主人のことが大好きなアラサー主婦です。 主人の転勤で、完全に未知なる土地で出産、育児を行なっています。 里帰りなし!親族の協力ゼロ!手伝ってくれる人は主人だけ!という環境のもと、 髪を振り乱し、白目を剥きながら、365日24時間チビ怪獣たちと格闘しています。 悩み、奮闘する1人のママとして、経験してきたことなどを発信していけたらと思います。 また趣味の料理や旅行をゆっくりできる日を夢見て、今日も主人と2人頑張ります!