【実体験で気付いた】双子の出産準備で必要なもの、買ってよかった便利なグッズ
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育児経験がある人でも、「双子」と聞くと何をどの程度準備したら良いか答えられる人は少ないでしょう。双子育児には、何でも2人前必要なわけではありません。
「人手」が必要です。具体的に何がどれだけ必要かが分かれば、落ち着いて出産に臨めます。
双子育児で、必要なもの、あると便利なもの、自身の健康管理に至るまで、我が家の経験を踏まえてご説明します。
自身の健康管理ができてこそ、スムーズなお世話ができることを心に留めておいてくださいね。
Table of Contents
双子を迎える準備をしよう
双子を妊娠すると、妊娠8ヶ月で単胎妊娠の臨月ほどの大きさになります。その結果お腹が張りやすくなるため、単胎妊娠よりも早い時期の準備が必要です。
準備を始める時期と、双子に必要なグッズを見ていきましょう。
- いつから準備をすればいい?
- 必要なものは一般的な出産準備リストを参考に
いつから準備をすればいい?
単胎妊娠の場合には、安定期に入った6ヶ月〜8ヶ月で準備をするのが一般的です。
しかし双子に安定期はないと言われているため、体調の良い時を見計らって少しずつ準備しましょう。
双子の出産は、単胎の出産よりも早産になりやすいとされているため、いつ入院になってもおかしくない状況です。できる時にできる準備をし、早産にならないよう安静を保ちましょう。
妊娠22週〜妊娠36週6日までの早産に伴い、在胎週数が短いほど障害を持つ可能性が高かったり治療が必要だったりすることが多く、入院期間も長くなることが一般的です。
必要なものは一般的な出産準備リストを参考に!多くあってよかったものと必要なかったもの
育児に必要なものは、単胎の赤ちゃん同様「出産準備リスト」を参考にしましょう。ベビー用品店や母親学級などで手に入れることができます。
ここでは自身の双子育児の経験から、必要なかったもの、多くあって助かったものを解説します。
- チャイルドシートはそれぞれ必要
- ベビーカーは双子用と1人用があると便利
- ベビー服は多めにあるとベター
- ベビーベッドは必要ない
チャイルドシートはそれぞれ必要
双子の場合チャイルドシートはそれぞれ必要です。双子の退院時に自家用車を利用する場合には、赤ちゃんの退院前までに準備しましょう。
チャイルドシートを着用せず乗車させた場合、交通違反となり1点加算の対象になります。
現行の安全基準に適合したチャイルドシートには、製品にEマークが記されています。購入の際には確認しましょう。
なおタクシーやバスなどはチャイルドシートの使用義務が免除されます。しかし赤ちゃんを抱きかかえて乗車し事故に遭う例もあるため、チャイルドシートを準備してくれるタクシー会社を選びましょう。
ベビーカーは双子用と1人用があると便利
外出先や外出頻度にもよりますが、私の経験上ベビーカーは双子用と1人用があると便利です。双子用はお散歩用に、1人用は1人が病院受診の時や、雨で傘をさす時に活躍します。
双子用ベビーカーは、赤ちゃんを前後に座らせる縦型、赤ちゃんを左右に座らせる横型から選ばなければなりません。
私は横型を選択したため、機動性が求められる場面では1人用ベビーカー+1人抱っこという形をとっていました。
同じく双子育児をするママに話を聞くと、1人用を2台準備したとのことです。1人で出かけるのか、常にサポートをしてくれる人がいるのかでもベストなベビーカーは変わります。
ベビー服は多めにあるとベター
双子育児の場合、ベビー服は多めにあると安心です。授乳後の吐き戻しやうんち漏れの回数は、単純に2倍になるからです。
まとめて洗濯することを考えても、10セット程度あれば無理なくまわせるでしょう。双子はオムツを替える回数も2倍のため、肌着はスナップを止める必要がない紐で結ぶ前合わせタイプが便利です。
おくるみはバスタオルで代用していました。ベビー服同様、吐き戻しやうんち漏れを考えると、バスタオルの方が経済的だったからです。
ベビーベッドは必要ない
我が家の場合、ベビーベッドは必要ありませんでした。上に子どもがいたりペットがいたりすれば、ベッドという選択肢もあったでしょう。
布団の大きなメリットは、授乳時もママが横になれる、親が寝ぼけながらオムツを替えてもベッドから落ちる心配がない点です。
双子育児は、パパママの休息をいかに上手に取るかにかかっています。親が双子の間に入って「小」の字で寝れば、双子が重なったり接触したりを避けることができますよ。
買ってよかった!あると便利な双子育児で準備したいおすすめグッズ
スムーズな双子育児を行うためには、出産準備リストには掲載されない以下のものが役立ちました。
実際に必要性を感じたら購入すれば良いですが、おさがりが臨めるなら早めに準備をしても良いでしょう。
- 電動の搾乳機があると便利
- 赤ちゃんの好みに合えばバウンサーを利用しよう
- ベビーバスは台所シンクに入るサイズがおすすめ
- 助っ人が望めるなら抱っこ紐が役に立つ
電動の搾乳機があると便利
双子育児には電動の搾乳機があると便利です。長い期間使用するものではありませんが、母乳育児にこだわりがあったり、双子が入院したりする場合に役立ちます。
さらに自宅での使用はもちろん、入院が必要になった場合に必要不可欠なアイテムが母乳フリーザーパックです。
消化が良く栄養バランスに優れた母乳を搾乳・冷凍して、双子が入院する病院へ届けると必要なタイミングで解凍して飲ませてくれます。
我が家の場合には、双子が入院する病棟に電動の搾乳機があったためお世話になりました。
自宅では手動のタイプがありましたが、双子が退院してくると使用しなくなったため、レンタルを検討しても良いでしょう。
赤ちゃんの好みに合えばバウンサーを利用しよう
赤ちゃんの好みに合えば、バウンサーは双子育児に便利です。バウンサーは電動のベビーラックほど場所を取らず、ぐずったら揺らせば良いだけなので足で動かすこともできます。
しかし赤ちゃんの好みに合う・合わないが大きいため、入院する病棟にあれば積極的に試してみましょう。購入前にレンタルして様子を見るのも良い方法です。
我が家はバウンサーと電動のベビーラックを1台ずつ購入しましたが、長い期間利用したのはバウンサーでした。赤ちゃんの好みに合えば、バウンサー2台の方が効率的な双子育児ができますよ。
ベビーバスは台所シンクに入るサイズがおすすめ
双子育児の場合、ベビーバスは台所シンクに入るサイズをおすすめします。生後1ヶ月程度は赤ちゃんを細菌感染から守るため、大人のお風呂とは別にベビーバスを準備し、沐浴を行うことが一般的です。
双子は沐浴も2回行う必要があるため、中腰の姿勢だと大人が腰を痛めることがあります。毎日のことなので、できるだけパパママが負担が少ない方法を選びましょう。
家庭によっては「半年くらいまで台所シンクで沐浴させていた」というのも、双子を持つ親の間ではよくある話です。マニュアルにこだわらず、ご家庭に合った方法を見つけましょう。
助っ人が望めるなら抱っこ紐が役に立つ
双子育児に助っ人が望めるなら、抱っこ紐を2本準備しても良いでしょう。赤ちゃんの機嫌が悪い時や夜間などは、バウンサーよりも抱っこが効果的です。
赤ちゃんは、生後半年でようやく6〜8時間続けて眠るようになります。抱っこ紐なら比較的楽に布団に下ろすことができるため、睡眠のリズムをコントロールしやすくなりますよ。
布団に下ろすと泣き出す「背中スイッチ」対策には、事前に赤ちゃんの背中にバスタオルを仕込んでおくとうまくいくことがあります。
寝入ってすぐはスイッチが発動するため、2〜3分様子を見た頃がベストなタイミングです。
自身の健康管理も考えて
2人の赤ちゃんを育てることは、想像以上に大変なことです。赤ちゃんを迎える準備だけではなく、事前に自分が休める時間を準備することも心がけましょう。
実際に私がどのように対応したかをご紹介します。
- 祖父母を頼る
- 行政・民間のサポート体制も確認する
- 大人の食事は宅配サービスが便利
祖父母を頼る
自身の健康管理のために、可能なら祖父母を頼りましょう。パパママが揃っていても、3人大人の手があればママが休息を取ることができます。
我が家の場合には、午前と午後に分けて祖父母の手を借りていました。午前は朝が強い祖父に依頼し、お昼のタイミングで祖母に来てもらいます。
大人が3人になったタイミングで自身の入浴と子ども達の沐浴を済ませていました。
午後からは祖父には帰ってもらい祖母の手を借りれば、パパが仕事から帰ってくるまでは2人態勢を維持できます。祖父母も1日中拘束されると負担になりますが、数時間なら快く協力してくれました。
行政・民間のサポート体制も確認する
双子を迎える準備と同時に、利用できる行政・民間のサービス・サポート体制を確認しておきましょう。市町村によっては、多胎児家庭向けにヘルパーの派遣やファミリサポートの利用補助を行っています。
健診や外出の際にお手伝いや、タクシー利用を補助してくれる市町村もあるため、何をどの程度利用したいかを明確にしておきましょう。私自身は、ファミリーサポートを利用した経験があります。
日曜は祖父母に休息してほしかったため、2時間ほどファミリーサポート協力会員の方に自宅まで来てもらっていました。
育児経験が豊富な方だったため、子育てに関するノウハウを多く得られ、子どもが大きくなった今でもやり取りが続いています。
大人の食事は宅配サービスが便利
双子育児には宅配サービスが便利です。大人の食事を作る暇がないため、我が家では双子が帰ってきて間もなく利用を開始しました。
朝食や昼食は何とかやり繰りをしても、1日のうち夕食くらいはまともな食事をしたい。そんな時に頼りになったサービスで、利用するサービスによっては赤ちゃんのオムツや離乳食なども注文できます。
ネット注文も可能でしたが、私はあえてチラシでの注文を選択し、隙間時間でおやつやデザートを頼む楽しみを作りました。
管理入院の準備も忘れずに
赤ちゃんを迎える準備のほかに、ママの管理入院の準備も並行して行いましょう。双子は管理入院といって、万が一のトラブルに備えて入院を勧められることがあります。
安定期がない双子妊娠だからこそ、いつでも入院できる体制を整えておきましょう。
- 管理入院とは
- 管理入院時にあると便利なもの
- 管理入院の心構え
管理入院とは
管理入院とは出産に関するトラブルの予防や早期治療を目的として、病院から指示される入院です。
双子妊娠は単胎妊娠と比較すると、切迫早産や流産、妊娠高血圧症候群や胎児発育不全などのトラブルが起こりやすくなります。
多くの場合30〜34週で管理入院になるママが多く、入院期間は出産までの1ヶ月〜2ヶ月と長期にわたります。
医師の判断で途中退院できるケースもありますが、継続して入院することがほとんどです。ママのお腹で、安全に赤ちゃんが成長するための期間と理解しましょう。
管理入院時にあると便利なもの
管理入院は1〜2ヶ月であることが一般的です。私自身は切迫早産であったため、産前休暇に入ったその日に入院になりました。
管理入院とは状況が異なりやや長い入院生活を送りましたが、あると便利だったものをご紹介します。
- ベビー用品のカタログ
- 可能ならゲーム機や携帯用充電器
- 電動歯ブラシ
- 耳栓
- 旅行用の小さいシャンプーやボディーソープ
一般的な入院準備品のほかに、長い入院生活を想定したグッズが必要です。カタログやゲーム、携帯は暇つぶしに。
電動歯ブラシ、耳栓は睡眠の質を高めることにつながります。シャンプーやボディーソープは、シャワーを浴びる際に持ち運びが楽なものにしましょう。
管理入院の心構え
双子を迎える前に、管理入院は通らなくてはならない道だと割り切りましょう。なかには単胎と同じようにスムーズな出産をするママもいます。
しかし人は人、自分は自分。管理入院はママも赤ちゃんも、出産まで安心して過ごせる期間なのです。
健康体だからこそ、安静にする生活は苦痛に感じることがあるでしょう。私のような切迫早産では、24時間点滴されながら安静を言い渡されることもあります。
入院しているママは、それぞれ状況は違っても誰もが同じような不安を抱いています。こちらからコミュニケーションを取ると、仲良くなれることもありますよ。
双子育児は体力勝負!おおらかな気持ちで準備をしよう
双子を迎える準備は、早めに整える事をおすすめします。一般的な出産準備リストを基に準備をすればよいですが、すべて2人分必要なわけではありません。
生活環境や赤ちゃんの好みにも左右されますが、バウンサーや抱っこ紐は2人分あると便利です。
双子育児は体力勝負です。自分が休息を取れるよう、祖父母の協力、行政や民間のサポート体制を確認しておきましょう。
双子だからこそ適度に手抜きをし、おおらかな気持ちで赤ちゃんと向き合えば、育児は想像以上に楽しいものですよ。
- 公益社団法人 日本産婦人科学会:早産・切迫早産
- 国土交通省:未認証チャイルドシートにご注意│チャイルドシートコーナー
- みずほ情報総研株式会社:多胎児支援のポイント
- 多胎育児サポートネットワーク 多胎育児支援全国普及事業推進委員会:多胎育児支援ハンドブック
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この記事のライター
青空 太陽
【資格:病院勤務 / 診療放射線技師】
小学生の双子を育てながら、Webライターとして活動中。
双子の乳幼児期の度重なる入院・手術の経験、自身が持つ医療系国家資格を活かして、
多胎児の育児・障害児の育児についても分かりやすく発信できたらと思っています!
最近はまっていることは、調理家電をフル活用した料理とゲーム、家庭菜園。
子供達も野菜同様、まっすぐ素直に味わい深く育って欲しいと願う今日この頃です。