ネントレ 笑わなくなった理由は?後悔する前の対処法を紹介

更新日:

赤ちゃんの睡眠トレーニング、いわゆる「ネントレ」を実践していると、赤ちゃんの笑顔が以前ほど見られなくなったと感じるかもしれません。ネントレを始めたばかりの親御さんは、この変化に戸惑いや不安を覚えることでしょう。

しかし、ネントレが原因で赤ちゃんが笑わなくなったと感じる理由は様々です。単にネントレが原因ではなく、成長段階や環境の変化が影響している可能性もあります。

そこで本記事では、ネントレで赤ちゃんが笑わなくなったと感じる理由と対処法をご紹介します。また、ネントレをする際に意識したいポイントや、よくある質問への回答も併せてお伝えします。

赤ちゃんの笑顔を守りながら、効果的なネントレを進めていくためのヒントを、ぜひこの記事で見つけてください。

ネントレで笑わなくなったと感じる5つの理由


ネントレを始めた後、赤ちゃんが笑わなくなったと感じる人は少なくありません。赤ちゃんの笑顔の減少には、様々な要因が関係しています。

ここでは、ネントレと赤ちゃんの笑顔の関係について、誤解を招きやすい以下5つの理由をご紹介します。

  • 新生児微笑が終わったタイミング
  • 罪悪感から笑わなくなったように見える
  • 過度な期待から笑わなくなった
  • 赤ちゃんの性格によるもの
  • 月年齢の問題

これらの要因を理解することで、赤ちゃんの行動変化をより正確に把握し、適切な対応を取ることができるでしょう。ネントレを行う際に、ぜひ参考にしてみてください。

新生児微笑が終わったタイミング

ネントレの開始時期が、偶然新生児微笑の終わりと重なることがあります。新生児微笑は、生後間もない赤ちゃんに見られる反射的な笑顔です。

以下は、新生児微笑の特徴です。

  • 無意識的・反射的な笑顔
  • 睡眠中や空腹時にも見られる
  • 特定の刺激に対する反応ではない

通常、新生児微笑は生後2〜3ヶ月頃まで続き、その後一時的に笑顔が減ることがあります。

この時期にネントレを開始すると、親は「ネントレが原因で赤ちゃんの笑顔が減った」と誤解しやすくなります。しかし、これは赤ちゃんの正常な発達段階の一部であり、ネントレとは直接的な関連がありません。

罪悪感から笑わなくなったように見える

ネントレでは、子どもが泣いているのを一定時間我慢することが求められます。この過程で強い罪悪感を感じる方はおおいでしょう。「可哀そう」という思いが強くなり、心理的なストレスを感じることも少なくありません

罪悪感や不安を感じた親は、無意識のうちに赤ちゃんとの関わり方を変えてしまうケースがあります。例えば、過剰に心配したり、必要以上に慎重になったりすることもあるでしょう。

そのような心配の気持ちから、赤ちゃんがいつもより笑っていないと感じてしまう原因になっているかもしれません。

過度な期待から笑わなくなった

ネントレを進めていく中で、他の赤ちゃんと比較したり、理想と現実のギャップに焦りや不安を感じたりする方もいるのではないでしょうか。その気持ちが赤ちゃんにも伝わり、笑顔が減少している可能性があります。

親の態度の変化は、敏感な赤ちゃんにも伝わるものです。親の不安や緊張を感じ取った赤ちゃんは、通常とは異なる反応を示し、これが笑顔の減少として現れる場合があります。

赤ちゃんにプレッシャーを与えないように、リラックスした気持ちでネントレを進めることが大切です。

赤ちゃんの性格によるもの

人間の性格が多様であるように、赤ちゃんも生まれつき固有の気質や性格傾向を持っています

もともと表情が乏しい、または内向的な性格の赤ちゃんの場合、ネントレの影響と関係なく笑顔が少ないことがあります。この個性をネントレの結果と誤解する可能性があります。

また、赤ちゃんの性格は発達とともに変化する可能性もあります。一時期笑顔が少なくても、成長とともに表情が豊かになることもあるため、長期的な観察が重要です。

月年齢の問題

ネントレを始める時期が遅れると、自己主張が強くなるイヤイヤ期に入り、拗ねて笑わなくなることも考えられます。このため、赤ちゃんの月齢に応じた適切なタイミングでネントレを開始することが重要です。

赤ちゃんの発達段階によっては、一時的に笑顔が減る時期があります。例えば、歯が生え始める時期や、這い這いを始める時期などです。このような発達の節目とネントレの時期が重なると、ネントレが原因で笑わなくなったと誤解される可能性があります。

実際には、これらの笑顔の減少は赤ちゃんの正常な発達過程の一部であり、一時的なものです。ネントレと赤ちゃんの笑顔の関係を正しく把握し、適切な対応を取ることができます。

ネントレで笑わなくなったと感じたときの対処法

ここでは、ネントレで赤ちゃんが笑わなくなったと感じた際に取り組みたい対処法を紹介します。

ネントレのやり方を見直す

もしかすると、今のネントレのやり方が赤ちゃんに合っていないかもしれません。例えば、最初のうちはこまめに様子を見に行ったり、泣き声に耐えられない時は抱っこしたり、寝室の環境を整えたり、やり方を見直してみるのもおすすめです。

赤ちゃんと積極的にコミュニケーションをとる

ネントレを行う際は、いつも以上に赤ちゃんとのコミュニケーションを取りましょう。優しく語りかけたり、スキンシップをとったりすることで、赤ちゃんとの信頼関係を築くことができます。

赤ちゃんが安心感を感じられる関わり方を心がけることが重要です。

ネントレを行う際に意識したい5つのポイント


ネントレを効果的に行うには、赤ちゃんの生活リズムや環境を整えることが非常に重要です。ここでは、ネントレを成功に導くための5つの重要なポイントについて詳しく解説します。

  • 規則正しい生活リズムを作る
  • 就寝前のルーティンを確立する
  • 安心して眠れる環境を整える
  • 日中の活動量を増やす
  • 赤ちゃんの眠気サインを見逃さない

これらのポイントを意識することで、赤ちゃんの睡眠の質を向上させ、より円滑なネントレの実施が可能になります。

規則正しい生活リズムを作る

ネントレを成功させるには、規則正しい生活リズムを作ることが基本です。赤ちゃんの体内時計を整えることで、自然な睡眠パターンが形成され、より質の高い睡眠が得られるようになります。

この習慣を形成するためには、まず毎日一定の時間に起床・就寝することを心がけます。例えば、「朝は7時に起き、夜は8時に寝る」というように、24時間のサイクルを一定に保つことが大切です。

また、昼寝の時間も規則的にすることをおすすめします。年齢に応じた適切な昼寝の回数と時間を設定し、同じ時間にしましょう。

ただし、急激な生活リズムの変更は赤ちゃんにストレスを与える可能性があるため、徐々に調整していくことが大切です。赤ちゃんの個性や家庭の状況に合わせて、柔軟に生活リズムを整えていきましょう。

就寝前のルーティンを確立する

就寝前のルーティンは、赤ちゃんに寝る時間を知らせるサインになります。毎晩同じ順序にすることで、赤ちゃんは次に何が起こるかを予測でき、安心して眠りに向かいやすくなります。

以下は、就寝前におすすめのルーティンの例です。

  • 絵本の読み聞かせ
  • 優しい音楽を聴く
  • 軽いマッサージ

このように、静かでリラックスできる活動がおすすめです。家族の生活スタイルに合わせて、無理のない範囲で工夫してみてください。

安心して眠れる環境を整える

適切な睡眠環境は、赤ちゃんの自然な睡眠サイクルをサポートし、質の高い睡眠を促進します。まず、部屋の明るさを調整することが重要です。夜間は部屋を暗くすることで、赤ちゃんの体内時計に「眠る時間」というサインを送ります。

次に、部屋の静けさを確保することも大切です。赤ちゃんは環境音に敏感なので、できるだけ静かな空間を作ることが望ましいです。しかし、完全な無音は不安を感じさせる場合もあるため、赤ちゃんの好みにあわせて白色雑音や優しい音楽を流すことで、心地よい環境を作ることもできます。

また、赤ちゃんに安心感を与えるアイテムを用意するのもおすすめです。お気に入りのぬいぐるみやタオルなど、赤ちゃんが安心できるアイテムを側に置き、心地よく感じる空間を作りましょう。

日中の活動量を増やす

赤ちゃんの年齢や発達段階に応じて適度な活動を取り入れることは、ネントレを成功させるために有効な方法です。自然な疲労感を促し、夜にぐっすりと眠れるようになります。

特に、外遊びを積極的に取り入れるのがおすすめです。自然光を浴びることで体内時計が調整され、日中の活動と夜の休息のリズムが整いやすくなります。

室内でも、ハイハイやつかまり立ちの練習など、赤ちゃんの年齢に適した遊びを取り入れてみましょう。ただし、就寝直前の激しい活動は避け、徐々に落ち着いた時間を作るよう心がけます

赤ちゃんの眠気サインを見逃さない

赤ちゃんは言葉で眠気を伝えることができないため、眠気のサインを見逃さないようにすることが大切です。主な眠気サインには以下のようなものがあります。

テキストテキスト
  • あくびをする
  • 目をこする、または目をさする
  • 機嫌が悪くなる、ぐずり始める

眠気のピークを逃さずに寝かしつけることで、赤ちゃんはスムーズに眠りに入ることができます。ただし、これらのサインは赤ちゃんによって異なります。また、同じ赤ちゃんでも日によって、または成長段階によってサインが変化するかもしれません。

日頃から赤ちゃんの行動をよく観察し、その子特有の眠気サインを把握することが重要です。

「ネントレ 笑わなくなった」でよくあるQ&A


ここでは、ネントレに関する代表的な質問とその回答をQ&A形式でまとめました。ネントレに役立つヒントを見つけていただければ幸いです。

Q.ネントレは必要ですか?

A.ネントレは多くの家庭で実践されている育児法の一つですが、すべての赤ちゃんや家庭に必須というわけではありません

赤ちゃんの性格や発達段階、家庭の事情などを考慮して、適切な育児方法を選択することが大切です。無理にネントレを実施するのではなく、赤ちゃんの様子を見ながら、柔軟に対応しましょう。

Q.ネントレはいつからが良いの?

A.ネントレを始める時期は、赤ちゃんの成長段階や個人差によって異なります。一般的には、生後4~6ヶ月頃から始める家庭が多いようです。ただし、あくまで目安であり、赤ちゃんの様子を見ながら、適切なタイミングを見極めることが大切です。

Q.ギャン泣きに耐えられない場合は?

A.ネントレ中のギャン泣きに耐えられない場合は、無理に続ける必要はありません。赤ちゃんを抱っこして落ち着かせたり、一時的にネントレを中断したりすることも選択肢の一つです。赤ちゃんのストレスが高まっている場合は、ネントレよりも赤ちゃんとの信頼関係を優先しましょう。

Q.ネントレで笑わなくなった気がする。どうすればいい?

A.ネントレ後に赤ちゃんの笑顔が減ったと感じた場合は、小児科医や育児専門家に相談することをおすすめします。赤ちゃんの発達状況を確認し、適切なアドバイスを受けられます。

また、ネントレに加えて、赤ちゃんとの絆を深めることも大切です。スキンシップや優しい語りかけ、一緒に遊ぶ時間を増やすなどして、赤ちゃんとに安心感を与えましょう。

まとめ


ネントレは、赤ちゃんの睡眠リズムを整える有効な方法です。赤ちゃんの個性や家庭の状況に合わせて、無理のない範囲でネントレに取り組みましょう。

規則正しい生活リズム、就寝前のルーティン、適切な睡眠環境の整備など、様々な工夫を組み合わせることで、より効果的なネントレが可能になります。また、赤ちゃんの眠気サインを見逃さず、適切なタイミングで対応することも大切です。

もし、ネントレ中に不安や困難を感じた場合は、小児科医や育児専門家に相談することをおすすめします。ネントレの方法についてもっと知りたいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

ネントレはいつから?生後2か月でねんねトレーニングに成功した方法

この記事のライター

田中しづる

田中しづる

【離乳食・幼児食コーディネーター / 主婦ライター】
未就学児2人の子育てをしている、田中しづると申します。 現在は上の子が保育園に通っている間に、自宅で赤ちゃんを見ながらWEBライターをしています。 とはいえ、育児と仕事を両立するのは大変で毎日あっという間に1日が過ぎております。 子育て中のママの悩みに寄り添いながら、役立つような情報を発信していきます!