子育てに最適な環境とは?地域と住宅の選び方について解説
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子どもが生まれたら、子育てしやすい生活環境を整えたいですよね。
子どもが安全にのびのびと成長できる環境で子育てをしたいけれど、なにを重視して選べばよいか分からないという方も多いでしょう。
そこで今回は、「出産前にパパとママが準備しておきたいこと」や「子育てに最適な地域や家選びのポイント」について解説します。
子育てに最適な環境について知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の監修者
鈴木晴江
ネクストイノベーション株式会社 広報課ブランディング室 / インテリアコーディネーター
新築戸建て・リノベーション・モデルルームなど、デザイン・コーディネート・スタイリングまでトータルに手掛ける住空間のプロフェッショナル。デザイン性だけでなく、自身の子育て経験(2児の母/男の子・女の子)からの住まい手に寄り添った提案が好評。子育てしやすい注文住宅を企画・デザイン・開発しています。
ネクストハウスグループ:https://nexthouse.jp/
Table of Contents
出産前にパパとママが準備しておきたいこと
最初に、出産前にパパ・ママが準備しておきたいことについて解説します。
赤ちゃんを迎える環境やスペースを整える
出産をする前に、赤ちゃんやパパ・ママが暮らしやすい環境やスペースを用意しましょう。
なぜなら、新生活が始まると育児や家事などで忙しくバタバタするからです。前もって準備しておくことで快適に過ごせるので、子育てに余裕が生まれます。
たとえば、寝室とリビングが離れた間取りの場合は、昼寝ができるスペースを目の届く場所に確保しておけば、赤ちゃんの様子を見ながら安心して家事を行えます。
赤ちゃんを寝かせる場所や遊ばせる場所、安全対策、育児に使うアイテムの収納スペースなどをあらかじめ準備することで、安心して快適に子育てができますよ。
監修者コメント
これまでは大人だけの空間だったところが、今後は子育て空間になるという意識で、不要な物をできるだけ減らしておくこともおすすめです。出産から子育てが始まると、なかなか片付けの時間がとれませんので、事前に済ませておくことがポイントです。
パパや両親が家事をしやすいように整理整頓しておく
新生活が始まる前に、家の中のものがどこにあるか、誰が見ても分かるように整理整頓しておきましょう。
産後のママは体調が万全ではないので、パパや両親などママ以外の人に家事をしてもらうことが多いからです。
キッチン用品や掃除アイテムなどが分かりやすく整理整頓されていたら、家事をする人が困らなくて済みます。お互いのストレスを軽減するためにも、家の中のものを整理整頓しておくのがおすすめです。
監修者コメント
収納には「ラベリング」で明確にしておくと、物の行き場が迷いません。使った後も定位置に戻りやすくしておきましょう。
ママ友との出会いの場を見つけておく
地域の公民館や児童館、公園など、親子で出かけられる場所を押さえておきましょう。なぜなら、同世代の赤ちゃんやママ友と出会えるからです。
ママ友ができると、育児の悩みを話したり子どもを一緒に遊ばせたりできます。また、幼稚園や保育園の詳細など、子どもの成長に必要な情報が得られます。
公民館や児童館では、毎月赤ちゃんのためのイベントが開催されていることが多いので、チェックしておいて損はありませんよ。
監修者コメント
赤ちゃんや小さな子供連れでも行きやすいカフェなどもいくつかピックアップしておきましょう。忙しい子育て中でもお子さんやご家族でフレッシュしながら、月齢の近いご家族との出会いもあったりします。
子育てに最適な地域選びの6つのポイント
次に、子育てに最適な地域選びのポイントを解説します。
1. 地域の安全性
子育てをする上で、家の周辺が安全かどうかは重要なポイントです。事故が多発していたり、不審者が出没しやすい場所があったりすると、安心して子育てができません。
交通量や人通りが多いかどうか、死角になる場所がないかなどをチェックしましょう。
家の周辺に歩道やガードレール、信号が整備されていると、「ベビーカーを押しながら歩きやすい」「小さな子どもと安心して歩ける」などの利点があります。
治安面や交通面など、家族が安心できる環境で暮らすのが重要です。
監修者コメント
駅や歩道橋の階段もベビーカーで渡ろうとすると、実はとても大変です。迂回できるか?エレベーターやエスカレーターなどの設備も、確認しておきましょう。
2. 公園や広場がある
家の徒歩圏内に公園や広場などがあるのは、子どもだけでなくパパやママにとっても嬉しいポイント。公園や広場に行くと子どもが思い切り遊べて自然と触れ合えます。
また、近所の子どもと仲よくなる機会が増えるので、家族以外の人とコミュニケーションが取れるのが大きなメリットです。
ママ友またはパパ友と出会い、交流が増えると家族ぐるみで遊べたり困ったときに助け合えたりします。近所に公園や広場などがあるか探しておきましょう。
監修者コメント
図書館や児童館も近隣にあると、雨天の遊び場や交流の場所にもたすかります。車で移動の距離なら、駐車のしやすさもポイントですね。
3. 近隣の医療機関
家の近くに小児科があるかどうか、必ず確認するようにしましょう。赤ちゃんは、突然発熱したりケガをしたりします。
予防接種もたくさん受けなければならないので、近くに信頼のできる小児科を見つけておくと安心です。
小児科だけでは対応が難しいケースもあるので、耳鼻科や皮膚科、眼科、小児歯科などもチェックすることをおすすめします。
監修者コメント
心配するときりがありませんが、子育て期間中は整形外科にお世話になることも少なくありません。整形外科にかかる場合はリハビリなどで通院が長引くこともあるので、できれば近所にあるといいですね。
4. 教育環境が整っている
子育てでは、自分たちが求める教育方針とあう幼稚園や保育園などが近くにあるかも重要です。園によって教育や保育の取り組み方がそれぞれ異なるので、しっかりリサーチするようにしましょう。
また、幼稚園や保育園が家から近い場所にあると、毎日の送り迎えの負担が軽減されますよ。
他にも、近くに図書館があれば、子どもに豊富な種類の絵本を読み聞かせてあげられます。家の周辺にどのような教育環境が揃っているか把握しましょう。
監修者コメント
幼稚園選びには朝の時間帯に、見かける幼稚園バスのルートからも参考になります。お仕事ママ・パパには保育園の位置はとても重要!通勤途中など少しでも移動時間は少ないとたすかります。学童保育の場所も近いと安心ですね。
5. 自治体のサポート制度
自治体の子育て支援制度も確認する必要があります。なぜなら、子育て支援制度は自治体によって内容が大きく異なるからです。
各種手当や医療費助成などの違いで、家計の負担がかなり変わってきます。たとえば医療費助成は、就学前までの自治体もあれば高校生まで助成されるところもあります。
なので、自分の住んでいる地域や、これから引っ越しを考えている地域の自治体のサポート制度を調べておきましょう。
監修者コメント
自治体のHPなどでも様々な取り組みの参考になります。子育て支援だけでなく、シルバー世代が登下校の見守りサポートする地域などもあり、世代を超えての施策等幅広く情報収集してみましょう。
6. パパとママも暮らしやすい
子育てに適した地域を選ぶ際は、パパやママにとっても暮らしやすい環境を選ぶのが大切です。実際に、パパやママにとってストレスの少ない暮らしができているかどうかも、子育てに影響してきます。
たとえば、通勤時間があまりかからない場所に住めば、少しでも子どもと過ごす時間を増やせるでしょう。
また、食材や日用品、ベビー用品を買えるお店が近くに揃っていると、効率的に買い物ができ時短にもつながります。
パパとママが暮らしやすく時間にゆとりが持てる環境を選ぶことで、子どもとじっくり向き合いながら子育てができるようになります。
監修者コメント
お買い物やお散歩ついでに、美味しいパン屋さん・スイーツ・カフェなど、お気に入りのお店がご近所にあると、ちょっとしたリフレッシュや楽しみにもなりますよね。ショッピングモールなど天候に左右されにくく、赤ちゃんコーナーも充実なので便利です。
子育てに最適な家選びの3つのポイント
小さい子どものいる家庭にとって、家の周辺だけでなく家の中の環境も大切になります。ここでは、子育てに最適な家選びのポイントを3つ解説します。
1. 家族とのコミュニケーションが取りやすいレイアウト
家族とのコミュニケーションが取りやすい環境かどうかは大切なポイントです。子どもが小さいと、ママまたはパパは家事をしながら子どもの様子を見守らなければなりません。
たとえば、対面式キッチンなら調理中や片付けをしている間も、リビングで遊んでいる子どもの様子を見守れます。
また、キッチンに対面するカウンターで子どもがお絵描きをしたり宿題をしている様子を、家事をしながら見てあげることも可能です。
生活の中で、家族が顔を合わせやすく見守りやすいレイアウトなら、安心して子育てができます。
監修者コメント
双方向でのコミュニケーションがポイントです。見守る目線と、見守られている安心感を。
2. 余裕のある収納
収納に余裕があるかないかで、子育てのストレスに差が出ます。子どもが成長するとともにどんどん増えてくるベビーアイテムや洋服、おもちゃ、勉強道具など。収納に余裕があると、ものが散らかりにくくなります。
備蓄ができるスペースがあると、オムツやおしりふきなどの消耗品を多めに購入しておけるので、「気が付いたら最後の1枚だった」という事態を防げます。
また、食糧品の備蓄ができるスペースがあれば、なかなか買い物に出られないときも安心です。収納スペースは、少し多すぎるかなというくらい余裕があるほうがよいでしょう。
監修者コメント
ネットショッピングの活用も増えるかもしれません。大きな荷物を開梱→収納へとストックする動線も意識しておくとスムーズです。
3. 子どもの成長に合わせて変えられる間取り
生活スタイルは、子どもの成長とともに変化するため、成長に合わせて間取りを変えられる家を選ぶと便利です。兄弟姉妹がいるかどうかでも、理想の間取りは異なります。
子どもが小さいうちは、1つの部屋を兄弟姉妹で共有して一緒に過ごしていても、年齢を重ねるうちにプライベートな空間を欲しがることも。
子どもの人数分の部屋数を確保できない場合は、大きな家具やカーテンなどで間仕切りをするなど、部屋を使い分ける工夫をしやすい家を選びましょう。
監修者コメント
限られた空間では、役割を多く持たせた家具で工夫を!たとえば間仕切り収納家具・ロフトベッド(下部を収納・デスクなど)・ランドセルが置ける学習チェアなど色々あります。家具の色は優しい色でまとめるとスッキリします。
2児のママである筆者が実感したあってよかった環境
2児のママである筆者が、特にあってよかったと実感した環境は、次の通りです。
- 乳児・幼児向けの遊具がある公園
- 公民館や児童
- 図書館
- 1時間程度で家族で出かけられる場所
乳児・幼児向けの遊具がある公園
乳児や幼児向けの遊具があると、事故やケガの心配が比較的少なく安心して遊ばせられます。
同年齢の子どもと遊具の取り合いになり、ぐずるケースもありますが「譲ってあげる」「順番を待つ」などを教えるよい機会になります。
公民館や児童
公民館や児童館のイベントに参加すると、ママ友や育児の先輩たちと知り合う機会が増えます。育児の先輩からのアドバイスを聞けたり、同じことで悩むママ友と共感しあえたりします。
リアルな子育ての情報を得られるので心強く、子育ての不安を解消できるでしょう。
図書館
図書館は、たくさんの本があり冷暖房も完備されているので、出かけたいけど熱中症が心配なときや天候が悪いときなどにおすすめです。月に何回か絵本の読み聞かせのイベントをしている図書館もあります。
1時間程度で家族で出かけられる場所
家から1時間程度の距離に、大きな公園や動物公園、科学館など休日に出かけられる場所があると、家族みんなで楽しめます。
年齢が低いうちは移動時間が長いと、集中力が切れたり疲れたりしてぐすり始めることも……。
ストレスを感じさせない程度の移動時間で出かけられる場所があると、親子でリフレッシュできますよ。
子育ては家族が暮らしやすい環境を選ぼう!
今回は、「出産前にパパとママが準備しておきたいこと」や「子育てに最適な地域や家選びのポイント」について解説しました。
安心して子育てをするためには、自分たちにあう地域を選び、最適な家の環境を前もって整えることが重要です。
「安全性や利便性」「医療機関や教育施設の充実度」「子育て支援制度」などをしっかり確認しておきましょう。
この記事のライター
吉田英梨香
小学生と幼稚園児を子育て中のママライターです。子育てと仕事を両立させながら、子供たちの感性や表現力などを伸ばしていく手助けができるように、日々悩みながら試行錯誤しています。私は子供たちの「やりたい」を大切にするようにしていますが、つい「やりたい」を大切にしすぎて甘やかしてしまうこともしばしば……休みの日は、子どもと一緒にベランダ菜園や工作などを一緒に楽しんでいます。 育児に悩むママさんに寄り添った情報をお届けいたします。