赤ちゃんがつかまり立ちの練習時期を迎えたら!取り入れたい安全対策
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赤ちゃんにとってつかまり立ちが出来るということは、視界がぐっと広がる大きな一歩です。成長を見守るお父さん・お母さんも、赤ちゃんから少しずつ子どもになってきているなと実感する大きなキッカケであるつかまり立ち。
寝っ転がっている姿から、立ち上がるというのは感慨深いものがありますよね。それと同時に、赤ちゃんの手の届く範囲、移動できる範囲がググッと広がる時期でもあります。
この記事では、赤ちゃんのつかまり立ちを、出来るだけ安全に応援できる環境作りをご紹介していきます。「え、今まで届かない場所だったのに、いつの間にか手が届いている!」ということが増える時期だからこそ、事前の準備で「万が一のトラブル」をなくしていきましょう。
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赤ちゃんがかまり立ちの練習を始める時期の目安は?
ずっと寝ていた赤ちゃんが、徐々にお座りの練習を始めて、そこから自力で立ち上がるというのは、大きな成長の一歩です。また、見える範囲と移動範囲が変わることで、好奇心が刺激されて脳も大きく成長する時期なのだとか。そんなつかまり立ちはいつ頃から始まるのでしょうか。
赤ちゃんのつかまり立ちはいつ頃から始まる?
つかまり立ちとは「何かにつかまりながら、赤ちゃんが自力で立ち上がることができる」ことです。赤ちゃん自身の好奇心や動きたいという欲から、今まで見えなかった場所まで立ち上がってみよう!という気持ちが出てきて始まるつかまり立ち。
一般的に12か月頃までにほとんどの赤ちゃんがつかまり立ちを始めるといわれています。ただし早い子は6か月頃から、遅い子だと1歳のお誕生日を迎えても、まだ座っているという子もいて、つかまり立ちは、成長過程の中でもかなり個人差があるといわれています。
つかまり立ちの時期は気にしすぎなくて大丈夫
市の〇か月検診などに行くと、周りの同じ月齢の子がすでにつかまり立ちをしている…!と驚くこともあります。子どもの成長に関しては、何かと周りと比べて焦ってしまいがちですが、つかまり立ちに関しては個人差が大きいといわれているステップでもあり、気にしすぎないようにしましょう。
逆に言うと、早くからつかまり立ちをする子は「目を離せない時期」が早く来てしまうということ。のんびりペースの子であれば、安心な期間が延びたと思って、ゆったりとした気持ちで待つのが良いと思います。
一方で、頑張りすぎる必要はありませんが、足の発達を促したり、筋肉に刺激を与えられるような「つかまり立ち」の練習をしてみることで、赤ちゃんのやる気を刺激できるかもしれません。遊びながら取り入れてみるのはいかがでしょうか。
つかまり立ちの練習は赤ちゃんと楽しみながら
「もうちょっと上の方が見たい!」「自分で立ってみたい!」という気持ちが赤ちゃんの中に出てくるキッカケを作ってあげることが、つかまり立ちの練習になります。
・座っているお父さんお母さんの膝の上で立つ練習
・ソファーの上で支えながらジャンプの練習
・ローテーブルに好きなおもちゃを置いて取ろうとしてみる練習
足で立つことの楽しさや、バランスを取る感覚を刺激できるような遊びを繰り返すことで、自分の足を使ってみたいという意思に繋がります。
無理をして練習させると、思わぬ怪我や事故につながるケースもあるので注意が必要です。例えば、立つのに慣れない赤ちゃんがドアの近くに手をかけようとすると、指を挟んでしまう可能性があります。
そのような危険な事故を防止するためにも、以下のようなアイテムを積極的に取り入れましょう。「はさマンモス」は耐久性が高く、剥がれにくいので赤ちゃんのいる家庭におすすめです。
赤ちゃんがつかまり立ちの練習開始!リビングですべき安全対策は?
赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら、急速にあちこちに手が届くようになります。そして「動き回るように」なるのも、もうすぐと言えるでしょう。今まであまり気にしていなかった場所も、危険地帯になる恐れがありますので、赤ちゃんの目の高さからの点検をして、安全対策をしていきましょう。
つかまり立ちしたら危ないものは片付けて誤飲防止
つかまり立ちを始めるころの赤ちゃんに多いのが「誤飲トラブル」です。何気なくテーブルの上に置いておいたもの、カバンの中に入っていたものを、いつの間にか赤ちゃんが持ってる!という経験をした方も多いはずです。
「トイレットペーパーの芯を通過できるサイズ」のものは、赤ちゃんが口に入れると飲み込む恐れがあると言われています。コインやペンのキャップなど、意外と赤ちゃんの手の届く範囲にありませんか?
赤ちゃんの動き回れるゾーンは、基本的になんでも取られる、なんでも舐められる、なんでも飲み込んでしまうと思った方が安全です。リビングの片付けも兼ねて、できるだけ物を置かないような習慣を身に着けていきましょう。
ジョイントマットで赤ちゃんのごっつん転倒防止
一度つかまり立ちが出来るようになった赤ちゃんは、自分が立てるようになった嬉しさもあって、毎日何度でも練習を続けます。すると、ちょっと目を離した隙に練習を始めて、ごちーんと後ろに転倒というリスクが発生します。
赤ちゃんを迎えた時点でジョイントマットやラグなどで床を覆う家庭は多いですが、もう一度カバーしている範囲が適切かを確認しましょう。特に危なそうな場所には、さっと対応できるようにクッションを常備しておくのも得策です。
ジョイントマット
赤ちゃんの届くローテーブルなど家具にはコーナーガード
つかまり立ちの練習を始めると怖いのが、転倒トラブルです。床はジョイントマットなどで出来るだけ柔らかいものにすることが好ましいですが、どうしてもどけられない家具などは「コーナーガード」を取り付けましょう。
「コーナーガード」とはテーブルの四隅などに取り付ける、シリコンでできているカバーです。ホームセンターに行くと、比較的種類も多くそろっていますし、今では100円ショップでも見つけることができます。多めに買っておいて、家のあちこちに意識して取り付けるようにしましょう。
コーナーガード
ドアのスキマには「はさマンモス」
リビングなどのドアには、ドアノブと反対側にスキマがあり、赤ちゃんや子供の指が簡単に挟まってしまいます。このドアのスキマ、実は年間に100人が指を切断していると言われるほど危険な場所で、小さなお子さんや赤ちゃんのいる家庭では対策が必要です。
そんなときにおすすめなのが、「はさマンモス」と呼ばれるアイテムで、ドアのスキマに貼り付けるだけで簡単に使用できます。剥がれにくい設計となっており、丈夫で長く使えるのもおすすめポイントの1つです。
保育園などでも採用されるほど人気があり、安全性の高いものとなっているので、指挟みが気になる方はぜひチェックしてみてください。
つかまり立ちを始めた赤ちゃん!寝る場所ですべき安全対策は?
赤ちゃんが一日の大半を過ごすリビングの安全対策と同時に、寝る場所であるベッドルームも見直しをしましょう。気づかないうちにお昼寝から目覚めて、せっせとつかまり立ちの練習をしていた!ということもよくあることです。そんな時に備えて、店頭や感電などのリスクを出来るだけ排除しておきましょう。
つかまり立ち開始と同時にベッドの転倒防止策
赤ちゃんが寝るベビーベッドも、実は危険な場所となりえることをご存知でしょうか。ベビーベッドは高さを変えられるものが主流ですが、つかまり立ちの練習を始める頃には、高さを下段に変更しましょう。
新生児の頃には赤ちゃんを下ろしやすい上段を使うことが多いです。ただし、いざつかまり立ちを始めるようになると、上段だと顔がベッドフレームから顔が出せるようになってしまいます。
赤ちゃんの体は、頭が重たいこともあり、ベッドフレームから顔を出してしまうと、頭から真っ逆さまに落ちてしまうことがあります。いつの間にかベッドから落下し、頭を打っていたというトラブルを避けるべく、そろそろつかまり立ちをしそうだなと思った時点で、下段に下げるようにしましょう。
赤ちゃんのおもちゃやクッションもつかまり立ちを始めたら注意
ぬいぐるみなどのおもちゃも、つかまり立ちを始めたら注意が必要です。可愛らしいおもちゃやクッションなどの飾りが危ない理由は二つあります。
- つかまり立ちをする赤ちゃんの踏み台になる恐れがある
- つかまり立ちをして転倒した時に、頭をぶつける恐れがある
ベビーベッドを下段にズラし、つかまり立ちをした赤ちゃんの頭がベッドフレームの高さを超えないようにとお話をしましたが、下段に変更していてもクッションなどを踏み台にすると頭が出てしまうリスクがあります。できるだけベッドの中には、クッションやぬいぐるみなどは置かないようにしましょう。
また、つかまり立ちの練習をしている時に、後ろ側に転倒し、おもちゃに激突する恐れもあります。ぬいぐるみであれば問題ないかもしれないですが、お気に入りの車のオモチャなど硬い物は特に注意が必要です。どうしても寝るまでは手を離さないというケースもあるかもしれませんが、寝静まった後にタイミングを見計らって回収する癖をつけましょう。
つかまり立ちしながら後ろに倒れないよう引き出しストッパー
ベッドルームで気を付けたいのは、たんすやクローゼットの引き出しです。引き出しの取っては、練習を始めたばかりの赤ちゃんにとっては格好のつかまりスポットと言えるでしょう。
引き出しの取ってにつかまって、グッと体重をかけた途端に、引き出しが開いてしまうと転倒に繋がってしまいます。このようなリスクを避けるためにも、赤ちゃんの手が届く範囲には「引き出しストッパー」を取り付けましょう。
引き出しを引っ張っても、ロックを解除しない限り開かなくなるので、つかまり立ちを始めた赤ちゃんにとって安心です。また、転倒防止だけでなく、勝手に中のものをいじられないというメリットもあります。
引き出しが開くということ事態、赤ちゃんにとっては好奇心がそそられることです。さらにその中に物が入っていると気付くと、ついいたずらをしたくなるもの。「気づいたら洋服を全部出されていた…!」という話も聞いたことがありますので、転倒防止に加えて、いたずら防止にも便利な引き出しストッパーです。
JOY SPACE ベビーガード チャイルドロック
つかまり立ちする赤ちゃんの感電対策として保護キャップ
子どもが出来るまで意識することはあまりなかったというのが筆者の感覚ですが、コンセントの位置について考えたことはありますか?
無駄に目立たないようにということで、壁の下の方についていることが多いですよね。だからこそ、つかまり立ちを始めた赤ちゃんにとっては格好の遊び場になってしまいます。
コンセントの穴に指をいれてしまったり、持っているおもちゃを突き刺してしまったり。さらに、ヨダレなどで手が濡れていたら感電のリスクは高まります。
赤ちゃんが動ける範囲にあるコンセントは、すべて「保護キャップ」を取り付けておきましょう。コンセントの一そのものにカバーを付けてしまうものもあれば、プラグのようなものを指すだけのシンプルなものまであります。ホームセンターや100円ショップで簡単に手が入るので、子育て家庭にはマストアイテムとして揃えておきましょう。
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つかまり立ちの月齢を迎えたら意識したい安全ポイント
リビングとベッドルームという、赤ちゃんが過ごす時間の長い場所の安全対策を考えてきましたが、実はまだまだ危険が潜んでいます。実際に、赤ちゃんの目線の位置に座ってみると、気になるものがいろいろと見えてくるので、家の一か所ずつ点検を進めていきましょう。
赤ちゃんには危険がいっぱい!湯舟のお湯は抜くこと
バスルームで気を付けたいのは2点です。つかまり立ちを始めた赤ちゃんが、いつの間にかお風呂場に行っていた!なんてことにならないように、注意しておきましょう。
- 溺れ対策として湯舟のお湯は絶対に抜くこと
赤ちゃんの頭は大きく重たいため、湯舟が気になって覗き込んだと同時に、前のめりに倒れてしまうリスクがあります。この時に湯舟にお湯が残っていると、溺れてしまいます。基本的に浴槽は空にしておくようにするのが好ましいですが、翌日の洗濯に使いたい場合などは、しっかりと蓋をするようにしましょう。
- シャンプーなどは高い位置に置くこと
便利だからとシャンプーやボディーソープを手の届く位置に置いている方も多いのではないでしょうか。動けるようになった赤ちゃんにとって、スポンジやソープ類は気になるオモチャでしかありません。気づいたらシャンプーを飲んでいた!なんてことにならないように、少し不便かもしれませんがお風呂グッズは子どもの手の届かない位置に上げるようにしましょう。
つかまり立ちが始まるとキッチンは目が離せない場所
大好きなお母さんにくっついてキッチンまで遊びに来てしまう赤ちゃん。ガードを付けてキッチンに来ないようにしているケースもありますが、それだと泣き叫ぶからと出入り自由にしているご家庭も多いはずです。
キッチンで気を付けたいのは、たくさんある引き出しです。ベッドルームのクローゼットと同じく、取っ手につかまったことで、引き出しと一緒に後ろに倒れてしまうというリスクがあります。「引き出しストッパー」をキッチンでも活用しましょう。
また、引き出しを自由に開けられないようにストッパーを付けることは誤飲防止にも繋がります。食材や調味料などをいつの間にか食べていた…なんてことにならないよう、ロックをかけてしまいましょう。
なお、我が家の場合は「自由に触っていい引き出し」をあえて下段に設けました。あまり使わないプラスチックのお皿や水筒、ヘラなどを入れておくことで、子どもが自由に遊べるようにしました。「全部触っちゃだめ」というよりも「ここはいいよ」という場所を設けることで、お互いハッピーに過ごせるようになった気がします。
ベランダはつかまり立ちする赤ちゃんの頭を打つリスク大
コンクリート素材であることの多いベランダは、とくに転倒防止を意識したい場所です。部屋の中での転倒に比べて、たんこぶに繋がるリスクが高いからです。
一人で外に出られないように気を付けるのはもちろんですが、一緒にベランダで過ごす場合は一昔前にCMで話題になった「ごっつん防止のリュック型クッション」を付けておくのも一つの手です。
また、テーブルや箱などがベランダにある場合は、踏み台になる恐れがあるので撤去しましょう。繰り返しになりますが、赤ちゃんの頭は重たいので、外を覗こうとすると前のめりに落下する恐れがあります。
ごっつん防止のリュック型クッション
赤ちゃんはつかまり立ちの時期を迎えたら安全対策は必須!
寝ているしかできなかったはずの赤ちゃんが、徐々に座れるようになり、そしてつかまり立ちをしていきます。ここまできたら、つたい歩き、ひとり立ち、ひとり歩きと自由に動けるようになるまでもそう遠くありません。
動き回れなかった頃は気にしなくて良かった場所が、赤ちゃんの行動範囲が広がることによって危険地帯となってしまう恐れがあります。赤ちゃんの目線になって、面白そうなものはないかな?危ないものはないかな?と点検するようにしましょう。
意識したいポイントは3つです。
- 転倒防止:前のめりに落下することも、後ろに倒れて頭を打つリスクもあります
- 感電防止:電気が危ないことは赤ちゃんは理解できません
- 誤飲防止:トイレットペーパーの芯を通過するサイズはなんでも飲み込みます
つかまり立ちを始めると、ビックリするくらい「どこにでも手が届くようになる」と肝に銘じておきましょう。そして、気づいたら「どこにでも動いている」という時期はもうすぐそこに来ています。出来る限りのチェックをして、安全な環境を整えられるよう意識していきましょう。
また、つかまり立ちを始める時期はドアへの指挟みにも注意が必要です。指挟みを予防したい方は、ぜひ以下のアイテムをチェックしてみてくださいね。
この記事のライター
いいだ あさと
アフリカ在住フリーライター、いいだあさとです。ルワンダという国に移り住んで早4年目。スポーツバカな夫&大食いな2歳の男の子と暮らしています。大人も子供も、異文化にもまれながら楽しく生活中です。ちなみに、ここルワンダはコーヒーが美味しいんです! 記事を通して、毎日の暮らしの中に隠れている「小さなハッピー」を見つけるキッカケを提供出来たらと思っています。あっという間に過ぎてしまうドタバタな子育て期間。できるだけ楽しいことや嬉しいことに目を向けて、一緒に楽しんでいきましょう! 趣味は写真を撮ること&日記を書くこと。最近はピラティスも始めました。