海外暮らしのリアルと子育ての事前準備を紹介【実体験】

公開日:
更新日:
子どもと一緒に海外暮らし!?お仕事などが理由で、海外子育てデビューを控えているご家族にとって、新しい世界へのワクワクと共に、心配なことも沢山あることと思います。
- 赤ちゃんを連れて海外子育てって大丈夫かな?
- 海外子育てに向けて準備しておいた方が良いポイントは?
- せっかくの海外子育てを楽しむコツは?
海外子育て歴3年半になる著者が、実際に経験した体験を踏まえてご紹介していきます。
目次
海外子育て事情!実際海外で子どもを育てるメリットとは?
海外で子育てをすると聞くと、なんだかグローバルな子に育ちそうだなというイメージがあるかもしれません。もちろん大変な点もある一方、メリットは沢山あるなと感じています。こちらでは、筆者が感じた海外で子育てをするメリットをご紹介します。
赤ちゃんの頃から多言語の世界で育てられる
海外での暮らしでは、生活の中で2言語以上に出会うチャンスがあちこちにあります。
- 自宅の言葉(日本語)
- 滞在国で話される言葉
- 周りの友達家族が話している言葉
例えば、イギリスに滞在していれば英語がメインになります。でも、それだけではありません。周りの友達にはフランス人もいるだろうし、インド人もいるかもしれません。すると、お友達の家ではフランス語が飛び交っているのを耳にしたり、親子間ではヒンドゥー語を話すのを見かけたり。
滞在する街によっても、国際色の強さは異なるかもしれませんが、日本にいるよりもほかの言語に出会いやすいのは間違いありません。「自分が知らない音や言葉」というものに幼いうちから触れることができるのはメリットだと感じています。
ダイバーシティが当たり前の環境で成長できる
海外で子育てをするメリットは、語学面だけではありません。我が家はアフリカのルワンダにて子育てをしていますが、子どもの通う幼稚園を見ても国際色豊かです。
東アフリカの周辺国の子はもちろん、ヨーロッパから来ている子もいれば、アジアから来ている子もいます。肌の色も違えば、目の色も、髪の毛の質もそれぞれ異なる。小さいながらに、「みんな違って、みんないい」を経験できています。
そもそもの見た目や背格好が違うからこそ、同年代の子と一緒に比較して「背が高い・低い」などのどんぐりの背比べもしなくなります。だからこそ、それぞれの子が、自分のペースでのびのび育つことができるのかなと感じます。
世界各国の様々な子育て方法に出会え学べる
海外で子育てすることで学びがあるのは、子どもだけではありません。子育てを通じて、ママパパにも新しい発見があったり、知見が広がると感じています。
日本にいるとテレビなどのメディアや常識から、似たような子育てをすることが多いですよね。そして、お互い同じ日本人だからこそ、周りの家と様子を探りあって、つい比べてしまいがち。
でも海外で子育てをしていると、いろいろな国から集まる人たちの子育て方法を見ることができます。それぞれの重要視するポイントも違ったり、常識が全く異なっていたり。
それぞれ違うからこそ、下手に比べて凹むこともありません。お互いの良い子育てポイントを盗ませてもらって、自分の子育てに自信が持てるなと感じます。
私が良いなと思って盗んだポイントとしては、欧米系の子育ての「子どもを子ども扱いしない」という点です。
食卓を見ても、子ども用の食器を使うのは本当に赤ちゃんの時だけ。少し大きくなったら大人と同じ割れるお皿を使って、子どもの会話に耳を傾け、自分の意見を発言するように促す様子をよく見かけます。
「子どもだから…」とあれこれ子ども扱いするのではなく、一個人として大人と同じように扱うことで、自尊心が芽生えたり、発言力がつくのかなと感じています。
シッターやお手伝いさんなど支援が豊富なことも
滞在する国にもよりますが、ベビーシッターやお手伝いさんを雇いやすい環境も多いです。週に1度はベビーシッターさんに子どもを預けて、夫婦でディナーに行くのが当たり前なんて家族もあれば、必要に応じて家事や料理などを定期的に手伝ってもらっている家族も。
周りがうまく活用しているからこそ、罪悪感なくサポートを受けやすいなと感じます。
海外子育てに向けて注意したいポイントとは?
子どもにとっても、ママパパにとってもいい経験になる海外での子育て。海外での子育てが素敵な経験になるように注意したいポイントをご紹介します。
海外子育てはパパママの両方参加型であることが多い
「ぜひ週末うちに遊びに来てね」と誘われた場合、日本だと「子ども+ママ」が出ていくことが多いですよね。でも、海外暮らしになるとパパまで含めた家族単位で出かけることがグッと多くなります。
- クラスメートのバースデーパーティー
- 週末開催されるBBQの集まり
- 季節ごとのイベント など
このようなイベントごとは、基本的に家族全員で参加するものです。あまり子どものお出かけに参加していなかったパパの場合、戸惑うこともあるかもしれません。でも、行ってみたら他のパパと出会うことができ、仕事以外の繋がりが出来て楽しいはずです。
国によっては日本よりも男女平等視点が進んでいる
男女平等マインドが浸透しているからこそ「男の子だから」「女の子だから」というフレーズを耳にする機会が少ないと感じます。幼稚園を見ていても「男の子チーム」「女の子チーム」などのチーム分けもしません。
また、ヨーロッパ系のお友達を見ていると「男の子=ブルー」「女の子=ピンク」などの色分けさえも嫌がることが多いです。お誕生日会におめかししてきたら、男の子がエルサのドレスを着ていたなんてことも!
せっかくだから日本人で固まりすぎないように意識
言葉面でのやりとりに不安があるからこそ、居心地の良い日本人コミュニティから抜け出せないというのは、海外子育てあるあるかもしれません。もちろん日本人との繋がりも、子どもの言語を保つためにも大切です。
でも、せっかくの海外子育てだからこそ、一歩踏み出して他の国籍のお友達も作りましょう。大人にとっても、子どもにとっても、新しい発見に繋がるはずです。
ダイバーシティ故に「我が家」スタイルを持つこと
海外子育てをしていると大切になるのが「自分流の子育てスタイル」を見つけること。周りの人たちから刺激をもらうだけで、あれこれ目移りしているだけでは疲れてしまいます。素敵だなと思う子育て方法の良いとこどりをしながら、少しずつ「我が家流」みたいなものを見つけていきましょう。
我が家では「家族時間をできるだけ大切にする」をモットーにしています。学校や習い事で経験を増やすのも良いけれど、子どもが小さい今は家族の時間を確保する方を重要視しています。海外子育てだからこそ「子どもに日本語で話す環境」も楽しんでほしいというのもあります。
可能な限り、朝ごはんや夜ご飯は家族そろって、赤ちゃんも席について一緒に時間を過ごす。週末もできるだけ家族での時間が増やせるように、お誘いを断ったり、逆に家族全員で参加させてもらったりと調整しています。
海外子育てにむけて事前に準備しておきたいこととは?
いざ日本を離れて、海外での子育てが始まる前にやっておくべきことは何があるでしょうか。海外子育てが始まるにあたって、最低限準備しておきたいポイントをご紹介します。
日本語の絵本や童謡は事前に購入がベター
海外での子育てが始まると「うちの子が英語を話している!」と、嬉しい気持ちになるものです。その一方で忘れてはいけない日本語教育。日本に戻った時に困らないように、最低限の日本語は維持してあげましょう。
現地に行ってしまうと日本の教材などは手に入りにくいので、滞在する期間に使いそうなものは事前に買っていきましょう。
- 年齢に応じた絵本
- 日本の童謡の入ったCD
- 短編アニメなどのDVD など
経験上、持っていて便利なのがCDです。オンラインで動画を見れる時代ではありますが、スクリーンの見過ぎも気になるものです。CDがあれば、車での移動中に流しておくなど、日常に取り込みやすいなと感じています。
日本を紹介できるアイテムがあると助かる
海外で子育てをしていると、自分の国を紹介する機会も増えるものです。学校のイベントなどで「日本代表」になることも。
そんな時に向けて、日本を紹介できるアイテムを持参しておくと助かります。
- 折り紙
- お寿司を作れる巻きす
- 子供用甚平や浴衣 など
例えば、幼稚園にて「自分の国を紹介するアイテムを持ってきてください」という日がありました。何にしよう…と悩んだ結果、折り紙で手裏剣をたくさん追って持たせました。子ども同士でも遊べるし、イベントの後はお友達にあげられるし、折り紙は良い案でした。
現地の子育て事情・支援事情は最低限リサーチを
大人だけの引っ越しとは異なり、子連れとなると特に気になるのが病院と教育関係。詳しいことは、現地に行ってから、周りの同世代ファミリーに教えてもらうのが一番有力な情報であることは間違いありません。
- 住む地域に安心できる病院はあるのか
- 近くに幼稚園や学校はあるのか
- 日本人学校や補習校はあるか など
ある程度リサーチをしてから渡航するだけで、心の安心感が異なります。特に持病があるなどで、お医者さんに紹介状を書いてもらう必要があったり、常備薬を入手しなければいけないような場合は、アクセスできる医療体制はしっかり調べましょう。
行く先によっては車の運転がマストということも
滞在する国にもよりますが、日本よりも車社会であることも多いものです。車の免許を持っていない場合は、事前に日本で取っていくのが安心です。
日本の免許証を持っていれば、渡航前に国際免許証を取得しましょう。所定の警察に行くだけなので、簡単に取得でき、持参すれば、多くの国ですぐに運転可能です。
私自身は免許は持っていましたが、完全にペーパードライバーだったので、渡航前後で少しだけ練習をしました。結局は現地で練習して慣れるしかないのですが、少し練習しておくと安心です。
まとめ:海外子育ては怖くない!事前の心構えでポジティブに!
子どもと一緒に海外へ行くことになった!わくわくする反面、居心地の良い日本の環境を離れるのは不安…というご家庭は多いものです。
行く国によって生活スタイルなどは異なりますが、海外子育て期間を楽しむぞ!と思って挑めば、子どもはもちろん、ママパパにとっても良い経験に繋がります。
事前に心の準備をしておけば、行くまでの不安は解消されるものです。ぜひ、一歩踏み出して海外子育てに挑戦してみてください。