【手づかみ食べ】いつから?赤ちゃんのサイン・発達を促すメリットも紹介

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離乳食が進むと、「いつから手づかみ食べを始めればいいの?」という疑問が湧いてくると思います。
実は手づかみ食べを始めるにあたって、赤ちゃんが出してくれるサインがあります!

今回は手づかみ食べを始めるサインや、手づかみ食べがもたらすメリットについてご紹介させていただきます。

赤ちゃんの食事発達ステージ


まず最初に、赤ちゃんの食事発達ステージを月齢毎にご紹介します!

0〜4ヶ月:ミルク・母乳期

最初はミルク、もしくは母乳のみを飲みます。
大体生後4ヶ月位までは、ミルクもしくは母乳だけで全ての栄養を賄います。

4〜6ヶ月:初めての離乳食(離乳食初期)

最初の離乳食は、生後4〜6ヶ月頃から始まります。
まずは、液体状やペースト状の離乳食からあげてみましょう。
スプーンで与えてもらい、口を開けて食べ物を受け取ることから始まります。
この段階では、食べ物を目では追うものの、まだ手は出ない状態です。

6〜9ヶ月:自分で食べ物をつかむ準備(離乳食中期)

離乳食が中期に差し掛かると、自分で物を掴む、という動作を始めるようになります。
目の前のカトラリーを握ろうとしたり、出された離乳食に触れようとします。
今まで食事に受容的だった赤ちゃんが、自分から能動的に動くようになり、ご飯時間の色々なものに興味が出始めてくる頃でしょう。

9〜12ヶ月:手づかみ食べの開始(離乳食後期)

離乳食が後期に差し掛かる生後9〜12ヶ月頃から、手づかみ食べを意識し始めましょう。
この頃になると、おもちゃなども上手に手にとって遊べるようになっていて、離乳食も掴めるようになっています。
離乳食も固形のものを食べられる位、赤ちゃんの歯茎や歯が発達してきています。
そのため離乳食を作る時も、手づかみしやすいような形状のものを意識して作ってあげましょう

12〜18ヶ月:手づかみ食べの確立(離乳食完了期)

赤ちゃんが1歳を過ぎてくると、手づかみ食べがスムーズになってきます。
しっかりと距離感覚や、握る力が養われ、上手に食べてくれるようになります。
さらに食べることができる硬さも増え、離乳食のレパートリーが増えます。
赤ちゃんにとっても、ママにとっても食事を楽しめるようになってくるでしょう。

18ヶ月以降: スプーンやフォークの使用(離乳食完了期)

手づかみ食べが完成すると、次にスプーンやフォークを使用しての食事に移ってきます。
赤ちゃんによって異なりますが、大体1歳半前後位を目安に赤ちゃん用のカトラリーを準備してあげましょう。

手づかみ食べのメリット


手づかみ食べはお片付けが大変になるので、正直ママパパにとっては飛ばしてしまいたい過程ではないでしょうか?
しかし、赤ちゃんにとっては実はメリットがたくさんあるんです!
そこで次は、手づかみ食べがもたらすメリットについてご紹介します。

①手先が発達する

手づかみ食べは、赤ちゃんの手先の発達に大きく関わってきます。
比較的小さな食べ物を、指先の細かい動きでつまむことは、赤ちゃんにとってはとてもハードルの高いものです。
この動作を何度も練習することで、手先が発達し、後に絵を描いたりするための手先のスキルを鍛えることになります。

②脳への良い刺激となる

手づかみ食べは、簡単に見えて実は工程が多い赤ちゃんにとってはとても難しい作業です。
食べたいものを<目で確認→手先を使って掴む→口に運ぶ→咀嚼し飲み込む>という一連の動作を行わなければいけません。
大人は当たり前のようにできてしまいますが、赤ちゃんにとっては処理しなくてはならない項目が多く、脳への発達を促す良いトレーニングとなります。

③自分で食べれた!という自信に繋がる

手づかみ食べができるようになると、「自分でもできたんだ!」という自信につながります。
このような自信は、他の活動でも好奇心を持って積極的に取り組む姿勢に繋がってきます
そのため、ぜひ手づかみ食べをしている時は、赤ちゃんをたくさん褒めてあげてくださいね!

手づかみ食べの始めどき


手づかみ食べを始めるにあたって、赤ちゃんがGOサインを出してくれていることをご存じですか?
赤ちゃん側の、準備ができたよ!という合図をまとめてみました。

手づかみ食べを始められるようになる、赤ちゃんのサイン
  1. いろんな物を掴むようになる
  2. いろんな物を口に入れるようになる
  3. 一人でお座りができるようになる
  4. 出された離乳食を噛んで(歯茎ですりつぶして)飲み込むことができる
  5. 食事に興味が出てきた

「最近なんでも口に入れるようになっちゃって。」と言うママパパさんをよく耳にしますが、それは手づかみ食べを開始できるサインなのです!
また、食事に興味が出てきてよく食べてくれている赤ちゃんも、しっかりお口を動かして噛んでいるかを確認してください。
上記5つに当てはまったら、ぜひ手づかみ食べを始めてみましょう!

反対に、まだ手づかみ食べは待った方がいい、もしくは手づかみ食べが苦手な赤ちゃんのサインもあります。

手づかみ食べまでもう少し時間が欲しい、赤ちゃんのサイン
  1. 一人でお座りができない
  2. 自分から物を掴みに行かない
  3. 手に何か付くこと嫌がる
  4. 出された離乳食を丸呑みしてしまう
  5. 食べることにあまり興味がない

まずは、しっかりと腰座りができて安定していることが第一条件です。
不安定な中、赤ちゃんが自ら動いて食べるのは困難なため、しっかりとお座りが安定するまで待ちましょう。
同様に、離乳食を丸呑みしてしまっている場合も、まだ口の動きなどの発達が完了していないため、しっかりと噛めるようになるまで待ちましょう。
また、食事に興味がなくあまり積極的に動かない場合は、無理して手づかみ食べを始めることはしないでください。
嫌がりながらやっても、食事自体を嫌いになってしまう可能性があります。

手づかみ食べをする前の準備リスト


赤ちゃんの発達段階に欠かせない手づかみ食べ期ですが、ママパパにとってはとにかく片付けが大変!!
少しでも片付けが少なく、楽になるようにしたいですよね?
そこで最後に、手づかみ食べが始まる前に用意しておくべき3つのアイテムをご紹介します。

①お皿


まず何よりも準備いただきたいものが、お皿になります。

赤ちゃんは、お皿をひっくり返したり落としてしまうことがあります。
また、カトラリーを使い出したら、カトラリーでお皿を叩いてしまうこともあるでしょう。

そのため、下記のようなものを選ぶといいでしょう。

  • 割れにくい素材のもの
  • 机に張り付く吸盤タイプのもの
  • (赤ちゃんが使いやすいよう)縁があまり高過ぎないもの

おすすめは、シリコンタイプのランチセットのようになっているお皿です。
最近では、300円均一などでも販売されていますので、チェックしてみてください。

②床シート


ママパパが毎回大変な思いをすると、手づかみ食べを諦めてしまいそうになります。
そうならないためにも、お掃除を楽ちんにするグッズは必須です。

特に床はあらゆる物が落ちて大惨事になりやすいです。
そのため、ぜひ床には新聞紙やシートなどを敷いてから食事を始めましょう

最近では、マスキングテープがついたビニールの床シートも販売されています。
これならば、毎回床に貼り付けて、片付けはそのシートを回収するだけで済みます。
床のごみを集めたり、拭いたりする手間がなくなり、格段に毎日の食事の片付けが楽になりますよ!

③服装


テーブルの上や椅子、床が汚れても、拭けばなんとかなります。
ただ、洋服はどうしてもシミになってしまったり、取れなかったりするので注意が必要です。

そこでおすすめしたいのが、袖付きの食事用エプロンです。

長袖でしっかりと丈のある物を選べば、エプロンの下の洋服まで汚れることはありません。

食事中はスタイだけ使っている、という方が多いと思いますが、ぜひ袖付きのエプロンを用意して、洋服を汚さないようにしましょう。

メリットたっぷりな手づかみ食べ!赤ちゃんと一緒に楽しもう!


今回は赤ちゃんの手づかみ食べについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

手づかみ食べは、赤ちゃんの成長と発達に多くのメリットをもたらします

正直ママパパにとっては、食事の準備や片付けが少し大変で億劫に感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、確実に赤ちゃんの発達に欠かせない重要なステップになってきます。

ぜひおすすめしたアイテムなどと一緒に、ママパパも赤ちゃんの成長を喜びながら、楽しんで手づかみ食べ期を過ごしてみてくださいね!

この記事のライター

小鳥遊きさ

小鳥遊きさ

令和生まれの年子を育てる、主人のことが大好きなアラサー主婦です。 主人の転勤で、完全に未知なる土地で出産、育児を行なっています。 里帰りなし!親族の協力ゼロ!手伝ってくれる人は主人だけ!という環境のもと、 髪を振り乱し、白目を剥きながら、365日24時間チビ怪獣たちと格闘しています。 悩み、奮闘する1人のママとして、経験してきたことなどを発信していけたらと思います。 また趣味の料理や旅行をゆっくりできる日を夢見て、今日も主人と2人頑張ります!