戌の日とは?いつ誰とどんなお祝いをすればいい?安産祈願のマナーを解説!
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妊娠発覚の喜びからつわりの苦しみへ…。体の不調に悩まされていると、安定期が待ち遠しいですよね。そんな安定期に入る妊娠5ヶ月目といえば「戌の日(いぬのひ)」です。
初めての妊娠だと「戌の日っていつ何をする日なの?」「腹帯ってなに?」と、知らないことが多く不安になるパパ・ママも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、戌の日の由来やお祝い方法を解説します。大切な赤ちゃんの安産祈願に、この記事を参考にしてみてください。
もちろん、体調が思わしくない場合は戌の日にこだわる必要はありません。時期をずらしても良いので、ママの体調と相談しながら進めてくださいね。
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戌の日とは?
戌の日とは、十二支のなかの「戌」つまり動物の犬のことを指します。年ごとに十二支があてられているように、日ごとにも十二支が数えられているのです。
妊娠が安定する5ヶ月目に入った戌の日におこなう行事が「帯祝い」です。「岩田帯」「妊婦帯」と呼ばれる腹帯を巻き、神社やお寺で安産祈願をおこないます。
戌の日の由来は?意味は?
戌の日に安産祈願をおこなう由来は「犬はお産が軽い」「犬はたくさん子どもを産む」などの特徴にあやかっているといわれています。
また、安定期に入れば、赤ちゃんがお腹で動く様子を感じ取れるようになります。また、耳が聞こえるようになり、ママやパパの声を聞きながら過ごしているはずです。
そのため、赤ちゃんに気持ちが伝わるよう安定期に入った戌の日に「どうか安産で」「元気ででてきてね」との意味を込めて神社にお参りに行く風習がうまれました。
戌の日の時期は?妊娠何週目?
安定期とは、妊娠16週を迎えた頃を指します。安定期を迎える時期によって、帯祝いをおこなう戌の日はそれぞれ異なります。
戌の日は月に2~3回あるので、妊娠16週目以降の戌の日に合わせて安産祈願をおこなうと良いでしょう。しかし、あまり戌の日にこだわらず妊婦さんの体調に合わせておこなうことが大切です。
また、戌の日のお参りとして人気なのが大安です。しかし、戌の日が大安と重なっているケースは少なく、その日は神社にたくさんの人が押し寄せる可能性があります。
人混みはつわりがおさまっていない人にとっては辛いものですし、人の多さから転倒の危険もありますので、無理のない予定を立てましょう。
戌の日(2022)
日に十二支があてられているため、毎年戌の日の日程は異なります。2022年の戌の日は以下のとおりです。
2022年の戌の日 | |
---|---|
1月 | 9(日)・21(金) |
2月 | 2(水)・14(月)・26(土) |
3月 | 10(木)・22(火) |
4月 | 3(日)・15(金)・27(水) |
5月 | 9(月)・21(土) |
6月 | 2(木)・14(火)・26(日) |
7月 | 8(金)・20(水) |
8月 | 1(月)・13(土)・25(木) |
9月 | 6(火)・18(日)・30(金) |
10月 | 12(水)・24日(月) |
11月 | 5(土)・17(木)・29(火) |
12月 | 11(日)・23(金) |
戌の日は上記の日程となりますが、地域によっては「子(ね)の日」「酉(とり)の日」にお祝いすることもあります。体調や家族との予定を考慮してお祝いの日を決めましょう。
戌の日の腹帯って?持参するの?
戌の日には、安産祈願として神社へお参りするほかに「着帯の儀式」をおこないます。腹帯とは、岩田帯、妊婦帯などと呼ばれる腹巻のことです。腹帯は、大きくなってきたお腹を支えて安定させるだけでなく、お腹の保温や保湿の役割を担っています。
古くからお祝いの儀式では、絹の帯を重ねて巻き、お腹にさらしの帯を巻くのが一般的でした。しかし現在は、複雑な巻き方の岩田帯よりも、伸縮性のある素材を使ったガードルタイプやベルトタイプのものが主流となっています。
戌の日の安産祈願では、神社やお寺でお祓いした腹帯を授与されるのが一般的です。しかし、親族から贈られたものや自身で購入したものを神社に持参して祈祷してもらっても構いません。
戌の日のお祝い
安産祈願をおこなう戌の日は、地域や家庭によってしきたりが異なります。そこでここからは、戌の日の基本的なお祝いの方法をご紹介します。
お祝いに腹帯をもらう
安定期に入ると、お祝いに腹帯を贈られます。基本的にはママの実家から贈られることが多いようですが、義母や親族から頂くこともあるでしょう。
帯を頂いたら、両親などの子宝に恵まれた夫婦に「帯親」を依頼し、帯親の婦人に巻いてもらうといった習わしがあります。つまり、両親に頼んだら「実母」が巻くことになります。
また、夫が巻く慣習がある地域も少なくありません。病院や産婦人科で着帯指導がおこなわれることもありますが、日常的にさらしとして巻くのは大変なため、あくまでも儀式としておこなうことが多いようです。
神社で安産祈願する
戌の日には、神社やお寺で安産祈願をおこないます。御祈祷料を納め、お祓いと祈祷を受けて安産祈願のお守りや授与された腹帯を持ち帰ります。安産祈願の基本的な流れは以下のとおりです。
お清め
神社やお寺にお参りする前に、参拝者の身体をお清めします。
入り口付近にある手水舎で手を洗ったり、口をすすいだりしてから入りましょう。
ご祈祷予約
受付にて、ご祈祷の申し込みをおこないます。場所によって予約が必要なケースもありますので、事前に確認しておきましょう。ここでは、初穂料を納めます。のし袋には「御初穂料」と記載し、お気持ちとして5,000円程度納めるのが一般的です。
ご祈祷
お祓いを受けたのち、ご祈祷にうつります。神主の祝詞を聞きながら名前を読み上げられることを確認しましょう。神社やお寺にもよりますが、10分程度かかります。
授与
ご祈祷が終わった際に、お祓いしてもらった腹帯やお守りを受け取ります。
ご祈祷の流れは以上です。季節や体調によっては、祈祷に不安を感じる人もいるでしょう。そのような場合は、無理せずお参りだけにしてくださいね。
わが家は、安定期に入ってすぐの戌の日が大安でした。夏の暑い日で人が多かったのをよく覚えています。駅からの距離や神社の参道が長く、とても疲れました。つわりが軽くなっていたとしても、時間に余裕を持ったスケジュールを立てておくことをおすすめします。
また、場所によっては「事前予約が必要」「腹帯の持ち込みは許可していない」などの取り決めがありますので、早めに問い合わせておきましょう。
安産祈願当日の服装は正装でなくても問題ありません。お腹に負担をかけないよう、ワンピースなどがいいですね。
身内を招いて食事を囲む
戌の日に祝う「帯祝い」は、お祝い膳を準備して親族を招いて食事することもあります。一緒に安産祈願に行けなかった人を呼び、妊娠を喜んだり、安産を願ったりしても良いでしょう。
また、安定期に入ってから伝えようと、報告ができていなかった人を呼び妊娠を知らせるのにも良い機会となるでしょう。
お祝いをいただいたときのマナー
帯祝いとして腹帯をいただいたときのお祝いには、とくにお返しは必要ありません。お礼状を出したり、お腹の赤ちゃんの様子を報告したりして感謝の気持ちを伝えましょう。
そのほか、親族からマタニティグッズなどを頂くこともあるでしょう。そのような場合は、お祝いの席に招待したり、お礼のお茶菓子を用意したりすると良いですね。
しかし、母子ともに健康であることが、なによりのお返しです。こまめな連絡が喜ばれるかもしれません。
戌の日のお祝いは誰といくの?
戌の日におこなう安産祈願は、地域や家庭によってその方法はさまざまです。そのため「誰と一緒に行くべきかな?」「夫とふたりで行ってもいいのかな?」と悩む人も多いでしょう。
なかには、ママの両親だけでなく、パパの両親が同行を申し出ることもあるでしょう。ここからは、安産祈願は誰と行くのかについて解説します。
夫婦2人で安産祈願する
最も多いのが夫婦での安産祈願です。お仕事をされていれば、両親と予定を合わせるのが大変ですよね。また、両親が遠方に住んでいる場合はわざわざ呼び出すのも大変です。
私は、関西地方で有名な「中山寺」に夫婦で安産祈願にいきました。大勢の人がいましたが、ほとんどが夫婦か上のお子さん連れの家族でのお参りでした。
パパかママの母親を連れて参加している人はとても少なかったので「夫婦でも良かったんだ」と安心しました。妊娠中の大切な行事ですが、気を遣わずお祝いできる方法を選びたいですね。
双方の両親と安産祈願する
親族勢揃いで安産祈願に向かうのは、とても少数派でしょう。最大6人の予定を戌の日に合わせなければならないとなると大変ですよね。
しかし、なかには「自分の母親だけ誘うのは申し訳ない」と考え、双方の母親と参加するケースもあるでしょう。もちろん、実家近くの神社で安産祈願をして、義実家近くのお寺でもう一度おこなっても構いません。おめでたいことなので、何度お祝いしても良いでしょう。
しかし、義母との関係性が浅いと気が進みませんよね。安産祈願に関する義母との関係に悩む人は、以下の記事で上手な付き合い方を解説していますので参考にしてみてください。
代理で安産祈願に行ってもらう
神社やお寺でのご祈祷は、本人が受けることが望ましいとされています。しかし、安定期を迎えても、つわりが終わらない人は少なくありません。また、切迫流産の兆候があり、安静に過ごすよう病院から指示されていることもあるでしょう。
そのような場合は、無理して安産祈願に出向く必要はありません。パパや親族がそれぞれ神社で代理で安産を祈願しても良いのです。代理を頼む際は、ママの住所や名前を伝えること祝詞として読み上げてもらえます。
戌の日の安産祈願は体調に合わせて無理のないように!
戌の日は「犬」のお産の軽さにあやかり、安産祈願をおこなうものです。一般的に安定期に入る妊娠5ヶ月頃におこなうものとされていますが、厳密に決まっているわけではありません。
大切なのはママの体調なので、無理のない範囲で予定を立てましょう。また、戌の日のお祝いは誰とおこなっても問題ありません。しかし、安産を願う気持ちはみんな同じです。
一緒に戌の日の安産祈願をできなかった人にも、妊娠の報告や赤ちゃんの様子を伝えてあげたいですね。
この記事のライター
山本あやか
【資格:保育士免許・幼稚園教諭一種免許 / 児童館、幼稚園、保育園の勤務経験あり】
未就学児2人の母でwebライターとして活動中!保育士資格・幼稚園教諭一種免許を取得し、10年間保育士として勤務した経験があります。子ども達がワクワクする遊びの提供が得意です。とはいえ保育士でも毎日子育ての悩みは尽きません…。ママ達のお悩みに寄り添える保育士ライターを目指しています!