赤ちゃんが生まれたらイベントがたくさん待っていますよね!
ハーフバースデーや誕生日、クリスマスなどのイベントが近づくと「赤ちゃんにもケーキを食べさせてあげたいけど大丈夫なのかな」と心配されるママさんパパさん達も多いのではないでしょうか?
そんな疑問に対して、栄養士の資格を持ち現在保育園で給食を作っている私が、赤ちゃんにも安心して食べられるアイデアレシピをご紹介します。
保育園では生後6ヶ月からのお子さんもいるので、月齢に応じたおすすめケーキから、写真映えすると話題のスマッシュケーキなどもご紹介していきます。
市販のケーキは赤ちゃんに負担が大きい?

普段は誕生日ケーキやクリスマは市販のケーキで用意する家庭が多いと思います。
しかしケーキに使われている生クリームやスポンジには、赤ちゃんの体に負担になるかもしれないので注意が必要です。
消化器官が未熟な赤ちゃんに負担がかからないよう、今回は耳鼻咽喉科医監修の『離乳食基本知識と進め方ー与えてはいけない食品一覧』も参考に説明します。
赤ちゃんに市販のケーキをあげない方がいい理由
市販のケーキは糖分や油分が多く、幼児期(1歳~1歳半頃から)以降が推奨されています。
しかし詳しく見てみると材料であるバターや牛乳は、離乳食時期から少量で与えてもいいものもあるので注意してみていきましょう!
離乳食の進み方の目安から市販のケーキをあげないほうがいい理由を具体的に説明します。
生クリームやバターで糖分や油分が多い
生クリームやバターは油分が多く、油を摂取してもよいとされる離乳食時期(9カ月~)の赤ちゃんでも小さじ1杯が目安となっています。
市販の生クリームを摂取目安量以上に食べさせると、うまく分解されず消化不良になり下痢などの症状を引き起こしてしまう可能性があります。
添加物が入っている
添加物を気にするママさんパパさんは多いのではないでしょうか。
厚生労働省により添加物は安全性を考慮されたもののみが使用できることになっていますが、免疫機能が弱い赤ちゃんが添加物を多く取り続けるとアレルギー症状などを引き起こす可能性もあるため、控えた方が良いでしょう。特に合成甘味料や着色料、酸化防止剤などは避けた方が安心です。
味覚や乳歯にも影響する
離乳食時期には歯が生えてくる赤ちゃんが増えます。そのような時期に甘味の強いケーキを食べてしまうと、虫歯のリスクが高まります。
母乳やミルクもほんのり甘いので砂糖も量を程々にして与えれば問題ありませんが、赤ちゃんは甘いものが大好きなので、月齢が低いころから甘いものを頻繁に与えると味覚にも影響してしまうこともあります。よくチョコレートが大好き!という園児を見るのですが、この前歯医者に行って虫歯治療をしてきたと言っていました…
お子さんも治療で怖い思いをし、生え変わる歯にも影響するので気をつけたいですね。
市販のケーキはいつから食べられる?
免疫力や味覚の発達、またアレルギーや虫歯のリスクなどを考えると赤ちゃんには市販のケーキは早いようです。
特に何歳から市販のケーキを食べられるいう定めはありませんが、消化機能を考えると幼児期(1歳~1歳半頃から)以降、できれば3歳以降が好ましいでしょう。
赤ちゃんにも安心な市販ケーキが買えるケーキ屋さん6選

市販のケーキの中でも、添加物やアレルギーを起こしやすい食材をできるだけ控えているものや、油分や糖分を抑えて作られているものもあります。
忙しくてケーキを作る暇がない!というママさんパパさんのために、おすすめのお店をご紹介します。
我が家でもよくお世話になっているシャトレーゼ。
アレルギー対応のケーキががあり、乳・たまご・小麦粉不使用で、何歳からという規定はありませんがお子さんにおすすめでコスパの良い市販ケーキがあります。
乳幼児向けのケーキもおしゃれで種類が豊富と評判のケーキ通販のお店。
ケーキはアレルギー対応のものもありファーストバースデーケーキや乳児向けのケーキが揃っています。プリントケーキにも対応しているので、お気に入りの写真を使って思い出に残るケーキを作ってもらうことも可能です。
こちらもお馴染みのケーキ屋さんですがアレルギー対応のケーキがあります。ただし別添のマジパンプレートにははちみつが使われているそうで、1歳未満のお子さんは食べないように気を付けてください。
こちらもアレルギー対応のケーキですが、たまご・乳製品を使っていないので赤ちゃんにもおすすめです。イトーヨーカドーが近所にあるご家庭にとってはとても便利ですよね!事前予約は必要なので要チェックです。
たまご・乳製品不使用のケーキを国内の安全な工場で製造しています。
【月齢ごと】赤ちゃんにも安心な簡単手作りケーキ

赤ちゃんでも食べられる市販のケーキをご紹介しましたが、やっぱり愛情を込めた手作りケーキを作りたいというママさん・パパさんも多いのではないでしょうか。市販のケーキは3歳からでしたが、手作りケーキだと離乳食初期の6ヶ月から食べさせることができるものもあります。
生後半年をお祝いする「ハーフバースデー」で食べられるケーキをはじめ、月齢に応じて安心して食べられるケーキレシピをご紹介します。簡単にできるものもあるので、作ってみましょう。
離乳食初期(5~6カ月)
離乳食初期は、お粥や野菜を小さじ1杯から少しずつ増やし、食材の種類や量を増やしていきます。
まだまだ食べられるものが限られるので、ハーフバースデーではお粥や野菜を使います。

にんじんペースト•ほうれん草ペースト•おかゆを使った離乳食ケーキです。
ドロドロの形状なので冷凍することで、ハートや丸など思い通りの形にアレンジできますよ。
ペーストでメッセージを書いてもいいですね!
離乳食中期(7~8カ月)
離乳食にも慣れたきてもぐもぐ期。
食材はペースト状からみじん切り程度に変えていくタイミングで、お粥も五分粥くらいの硬さで良いでしょう。この時期の赤ちゃんには、食べやすくて美味しいケーキ風ゼリーがおすすめ。
いちごを細かく切りジャム状にすることで離乳食中期でも食べられますよ!
離乳食後期(9~11カ月)
カミカミ期になり歯茎で噛めるくらいの硬さが食べられるようになり、食材の幅が広がる時期です。
スポンジを使わずイチゴとクリームだけで作るケーキがおすすめです。
【いちごサンタ】

▽材料
いちご:3粒(大粒)
豆乳クリーム:適量
チョコスプレー:適量
▽作り方
1.いちごのヘタをとり、洗って⅓くらいに横に切ります。(帽子と胴体)
2.胴体の上に豆乳クリームをしぼり、帽子の部分を被せその上にもクリームをしぼります。
3.目はチョコスプレーでくっつけて完成です。
こちらはクリスマスにサンタさんをイメージして作ったケーキですが、保育園で好評でした。
離乳食後期の子供達にも喜んで食べてもらったので、ぜひ参考にしてみてください!
完了期(1歳~1歳6カ月)
ほぼ大人と同じくらいの硬さが食べられるようになります。
個人差がありますので、その子にあった大きさにカットして食べさせるのがいいでしょう。
【1歳の誕生日ケーキのレシピ】

▽材料
食パン:厚切り1枚
水切りヨーグルト:適量
キウイ・オレンジ:適量
▽作り方
1.食パンはコップで型をとり、その周りに水切りヨーグルトを塗っていきます。
2.デコレーションにカットしたフルーツをのせて完成です。
簡単だけど本格的!赤ちゃん用ケーキのおすすめレシピ
ホットケーキミックスを使った簡単ケーキレシピ
手作りの場合、ホットケーキミックスを使うと簡単です。
【デコレーションパンケーキ】
(9ヶ月〜)

▽材料
ホットケーキミックス:150g
豆乳:150ml
オリーブオイル:5g
生クリーム(豆乳):お好みで
いちご:お好みで
冷凍ミックスベリー:お好みで
▽作り方
ホットケーキを焼いてその上に好きなフルーツやクリームをトッピングするだけ。
アレルギーになりやすい卵や牛乳を控えた、とても簡単なレシピです。
【かぼちゃのパウンドケーキ】
(9ヶ月〜)

▽材料
ホットケーキミックス:200g
豆乳:80ml
無塩バター:50g
きび砂糖:50g
かぼちゃ:150g
▽作り方
1.かぼちゃは小さく切り電子レンジで温め皮をはがして熱いうちに潰します。
2.かぼちゃにバターと砂糖を入れ混ぜ合わせ、数回に分けてホットケーキミックスを入れさっくりと混ぜていきます。
3.全体的に混ざったら豆乳も数回に分けて入れながら混ぜていきます。
4.型に混ぜた生地を入れ、200°のオーブンで20分焼いて完成です。
こちらは保育園でも子どもたちに大人気で、かぼちゃを入れることによりしっとりとした甘さが美味しいおすすめレシピです。
切り分けて好きなフルーツやソースをトッピングすると、色鮮やかで綺麗ですよね!
食パンを使った簡単ケーキレシピ
ふわふわとした食パンは赤ちゃんにも食べやすい食材です!
簡単にコップなどで型抜きもでき、赤ちゃんが食べやすい形にもできるのでバリエーションの幅が広がりますよね!
【食パンヨーグルトケーキ】
(9ヶ月〜)

▽材料
食パン:2枚(コップで型取り)
プレーンヨーグルト:100g
フルーツ:お好みで
▽作り方
型取った食パンに水切りヨーグルトを塗り、上にフルーツを乗せます。
甘みを加える際は手作りフルーツジャムをトッピングするのがおすすめです。
【フルーツサンド】
(1歳〜)

▽材料
食パン:2枚
水切りヨーグルト:100g
キウイ:お好みの量
オレンジ:お好みの量
もも:お好みの量
▽作り方
1.食パンの耳は切り落とし水切りヨーグルトを塗っていきます。
2.カットしたフルーツを乗せその上に水切りヨーグルトを塗り、食パンをもう一枚重ねてサンドします。
3.斜めに切ればフルーツサンドの完成です。
フルーツサンドは見た目も可愛らしく、お子さんにも食べやすいですね!
こちらも水切りヨーグルトや豆乳クリームなど、お子さんに合ったものを使ってくださいね。
簡単手作りキットもおすすめ!
ピジョンの「1歳からのレンジでケーキセット」を使うと、簡単に本格的なケーキが作れます。
着色料、保存料不使用で赤ちゃんにも優しく、ケーキの型までついているので便利。
1歳の誕生日にも最適なアイテムです。

うちの子は好き嫌いが多くて食べない!そんな時のおすすめアイディア
離乳食を始めて好き嫌いが出始める子もいます。うちの子もその1人でした。
ケーキなど甘い物が大好きな子が多いですが、中には甘い物が嫌いな子もいますよね。うちの子はチョコレートが苦手です。
せっかく手作りするならお子さんが喜んでくれるケーキを、作ってあげたいママさん・パパさんが多いと思うので、代用アイディアもご紹介します。
生クリームが嫌いな子には〇〇を代用
代表的なのは水切りヨーグルトです。離乳食時期から食べられるヨーグルトは、生クリームより油分も控えめでさっぱりして食べやすいです。
ここでは加糖のヨーグルトではなくプレーンヨーグルトを使用することをおすすめします。
【ヨーグルトクリーム】
▽材料
水切りヨーグルト:200g
ゼラチン:1g
カットフルーツ:お好みの量
▽作り方
1.ヨーグルトをゼラチンで固め、ムース状にします。
2.上に好きなフルーツを乗せたら完成です。
さらにヨーグルト以外にも豆腐を使ったクリームやカスタードクリームなど、お子さんの好きなものにアレンジしてクリームを作るのもいいですよ。
スポンジが苦手?たまごを使わないケーキ
スポンジにはたまごが入るとふわっとした食感が楽しめます。しかしそのたまごの独特な風味が苦手な子も少なくありません。さらにたまごアレルギーをお持ちのお子さんもいるため、たまごなしのケーキのレシピは多く紹介されています。
その中でも特におすすめなレシピをご紹介します。
【オレンジカップのフルーツのせ】
(9ヶ月〜)

▽材料
オレンジ:1〜3個
フルーツ:お好みで(いちご・りんご)
▽作り方
1.オレンジを横に半分に切り、中をくり抜きます。
2.そこにカットしたフルーツを乗せるだけで完成です。
スポンジにこだわらずフルーツを使ったケーキはいかがでしょうか?
見た目も華やかなプチフルーツ盛りができますよ!
※誤飲防止のため与えるときはフルーツの大きさに注意しながら食べさせてあげて下さいね
【スイートポテトケーキ】
(9ヶ月〜)

▽材料
さつまいも:200g
牛乳:50ml
ホットケーキミックス:50g
▽作り方
1.皮を剥いた蒸したさつまいもを温かいうちに潰し、牛乳を加えながらなめらかにします。
2.そこにホットケーキミックスを数回に分けながら混ぜ、200°のオーブンで20分焼いて完成です。
こちらはさつまいもでしっとりとした食感で優しい甘さなので、離乳食期の赤ちゃんにもおすすめです!
トッピングにクリームやフルーツを乗せてアレンジしてみてくださいね。
甘いのが嫌い!スイーツにこだわらないアイディアケーキ

そもそも甘い物が苦手!という場合は、甘くないご飯を使ったケーキをおすすめします。
「ケーキ=甘い・スイーツ」とこだわらず、好きなもので作るケーキもいいですよ!
お粥とに人参のケーキは、ハーフバースデーにおすすめのケーキとしてご紹介しましたが、私の子どもはお肉が大好きなのでお肉のケーキを作りました。
ご飯もいろんな具材を使って色を出せば、色鮮やかなご飯ケーキができますね。
こちらはチャーハンにしたものを星型に型取りました。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
誕生日などの記念日には写真映えケーキで思い出作り!
我が子のお祝いや季節のイベントには記念に写真を撮ることも多いですよね。
最近ではお子さんのハーフバースデーや誕生日などの記念写真を、Instagramなどに投稿しているママさんパパさんも多いことでしょう。
私もその中の1人で、我が子の可愛い写真を見てもらうのってとても嬉しいです。
次はインスタ映えもばっちりのケーキをご紹介したいと思います。
可愛いキャラクターケーキ
お子さんの好きなキャラクターのケーキなんて素敵ですよね!
子供なら誰でも大好きなアンパンマンのケーキや、シンプルにうさぎさんやくまさんのケーキなど子供が喜ぶケーキがたくさんあります。
男の子には嬉しい新幹線のケーキ
先程紹介したcake.comなので材料も安心の新幹線キャラクターのケーキです。

リラックマのスフレチーズケーキ
1歳〜食べられるふわふわのケーキです!
リラックマが可愛くて食べるのがもったいないですね。

みんな大好きアンパンマンのキャラクターケーキ
お子さんも大喜び間違いなしですね!

SNS映えと話題!アメリカ発祥のスマッシュケーキ

アメリカ発祥で数年前から日本でも話題になっているスマッシュケーキ。
スマッシュは壊すという意味で、手掴みで思い切り食べる姿がなんとも可愛く、写真映えすると人気を呼んでいます。
お子さんが食べやすい手掴みケーキを作ってあげれば、喜んでもらえること間違いなしです。最近ではスマッシュケーキの撮影を専門としたスタジオもあり、家で準備や片付けが大変という方はこちらを利用してみてはいかがでしょうか。
「Kinemoto」フォトスタジオではスマッシュケーキのフォトプランがあり、最高に可愛いショットがたくさん残せるおすすめのスタジオです。衣装も専用のものを用意してもらえるので気にせずケーキをスマッシュできますよ!

写真映え抜群の写真ですね。
ケーキは赤ちゃんにも安心して食べられ、さらには腕の良いパティシエの作ったケーキなので食らいつくように食べちゃいますよ!
赤ちゃんも食べられるケーキで安心&美味しい思い出作りを!

市販のケーキは大人と食べられる3歳までは極力控えるのがベストでした!
赤ちゃんが安心して食べられる市販のケーキもあるので、月齢にあったものを選んであげてくださいね。手作りのケーキなら離乳期の赤ちゃんにも安心です。
ハーフバースデーや誕生日、クリスマス前にぜひ参考にしてもらえたらと思います。