【10月10日赤ちゃんの日】コロナ禍の妊娠・出産を調査!ママ100名を対象にアンケートを実施しました

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10月10日が「赤ちゃんの日」であることをご存知ですか?
昔から「妊娠は十月十日(とつきとうか)」と言われるという理由で制定された記念日です。

そこでmemoricoでは、最近の赤ちゃんに関する情報を独自調査。
「コロナ禍でのご妊娠・ご出産」に関するアンケートを妊娠中または出産をした方100名を対象に実施しました。

赤ちゃんの日とは?

「赤ちゃんの日」とは、赤ちゃんの健やかな成長を祈り、「生まれてきてくれてありがとう」を伝える日です。「妊娠は十月十日(とつきとうか)」と昔から言われることから、ベビー・マタニティ用品を中心に商品を提供する株式会社赤ちゃん本舗が制定。日本記念日協会にて登録されています。

「妊娠は十月十日(とつきとうか)」は本当?

一般的に妊娠から赤ちゃんが生まれてくるまでの期間が10ヶ月程度とされており、十月十日(とつきとうか)という言葉を使っている方も多いのではないでしょうか。

「妊娠〇ヶ月」の1ヶ月は、4週間(28日)ごとに数えます。出産予定日は、最終月経の初日から40週間(280日目)と言われています。ですので、実際には9ヶ月と数日で生まれる計算になります。

例えば、1月1日を初日として数えた場合には、10月10日近辺が予定日になります。

コロナ禍の妊娠出産に関するアンケート

2020年1月〜2021年9月現在にかけて、ご妊娠またはご出産をしたママ100名を対象にアンケート調査を実施。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、社会の変化によって、どのように妊娠・出産の環境が変化したのでしょうか。

  • コロナ禍のご妊娠・ご出産でのトラブル・困ったこと
  • トラブルや困ったことに対する解決方法、また助かったこと

の2つの質問に対する調査の結果をご紹介していきます。

【調査概要】
調査対象:2020年1月〜2021年9月に妊娠・出産をした方(女性のみ)
調査日:2021年9月21日〜9月28日
調査人数:100名(現在妊娠中27名)
20代:40名/30代:53名/40代:6名/50代以上:1名

コロナ禍でのご妊娠・ご出産のトラブル、困ったことをお教えください。

全体の半数以上の方が、「病院・診察」について困ったという結果でした。
続いて、「外出・買い物」・「ワクチン接種・感染」・「母親学級の中止」についてのトラブルや困ったことが多数という結果でした。割合の多い順で回答内容の詳細をご紹介します。

1.「病院・診察」58.4%
2.「外出・買い物」22.8%
3.「ワクチン接種・感染」7.4%
4.「母親学級の中止」6.7%
5.「その他」4.7%

調査結果の中で最も多かった回答は、「病院・診察に関すること」でした。

その中の内訳としては、「立ち合い出産の禁止」「面会の禁止」についてが33.6%で、今までに出産を経験した方でも、家族の付き添いがない状況で入院や出産に対し、不安を感じた方が多い印象でした。

続いて、「定期検診の診察の付き添い禁止」が14.8%で、既にお子さんがいる状況での妊娠中、お子さんを預けることもできない状況で困ったなどの意見が多数ありました。

その他、「出産時のマスクの着用が苦しかった」「総合病院での出産の場合に、産婦人科以外に新型コロナウイルスの感染患者の受け入れあり、なしの状況によって、トラブルにあった」という意見も少数ですが回答がありました。

以下、実際の声をご紹介していきます。

夫は病院への付き添いや出産後の入室ができず、第一子だったこともあり、心細い思いをしました。深夜に陣痛が始まって夫に病院に送ってもらった際も、夫が院内に入ることは許されず、重い入院の荷物を自分で持っていくことにやや不満を感じました。
産まれてすぐの顔を見てから名前を決めようと、夫と上の子と相談していたのに、立ち合い出産が禁止になり、それができなくなってしまい残念でした。
こどもが年子ということもあり、妊婦健診の時に上の子は預けて行きたかったですが、家族は仕事をしており、一時保育等も閉鎖されていたり、預けられなかった。結局毎回乳児連れで健診しなければなかなかったのがとても大変でした。
正期産前に陣痛がきてしまい、かかりつけの産院からNICUのある大きな病院へ緊急搬送されることになったが、コロナ禍でなかなか搬送先が決まらず通常時の倍の時間がかかり、大変な思いをしました。
当初は総合病院で出産をする予定でしたが、その病院がコロナ治療も開始をしたため妊婦の受け入れを停止してしまいました。そおため、出産が可能な産婦人科を探すのに苦労をした。

【調査対象の出産場所の内訳】

今回アンケート調査を実施したママさんの出産した場所の内訳はこちらです。

産婦人科専門病院 60.8%
総合型病院 (大学病院も含む) ※コロナ患者受け入れ有り 21.6%
総合型病院 (大学病院も含む) ※コロナ患者受け入れ無し 16.2%
ご実家 1.4%
助産院/ご自宅 0%

新型コロナウイルス感染症の拡大状況と、産婦人科専門病院・総合病院での出産の割合には関係性があるか、今回の調査結果からは不明です。

病院によって、患者の受け入れ状況に変化があることも考えられるので、トラブルに巻き込まれないために、事前の調査が必要だと考えられます。

緊急事態宣言中など、「外出が気軽にできない」状況に困ったという意見6.7%

初めての赤ちゃんのために、ベビー服などお店でゆっくり買い物することを楽しみにしていたママさんも多く、それができなくなってしまったことを残念に思うなどの意見がありました。

以下、実際の声をご紹介します。

外出時は電車やタクシーで、新型コロナウイルスに感染することが怖く、毎回母に送りの車を出してもらいました。母も常に都合がつくわけではないので、予定調整などが困りました。
児童館、支援センターや図書館などの県の施設が閉まり、上の子の相手をするのが大変でした。一時預かりの幼稚園も受け入れ数が少なく、子供からの感染も怖かったので預けにくく、
遊ぶ場所がない。
上に6歳、4歳、2歳の男の子がいて、現在妊娠7ヶ月なのですが、気軽に外に遊びに連れて行けないのが大変です。 実家や義実家にも頼れなくなり、土日も主人は仕事でほぼワンオペ状態。 休みの日ともなると、家の中で過ごすには限界があり大変でした。 最初の緊急事態宣言では公園も封鎖され、本当に遊び場をなくして辛かったです。 今は公園の封鎖もなくなりましたが、遊びに連れて行くとしたら、朝早く人が少ない時など気を遣わなきゃいけないのも辛いですし、子供達に我慢させているのも辛いです。
新型コロナウイルス感染の不安が拭えないため、妊婦健診以外で気軽に外出出来ない。マタニティグッズやベビーグッズを買うための外出も躊躇する。

「妊娠中にワクチン接種をしても身体に問題がないのか、情報が少ない中で悩んだ」という意見が4.7%ありました。他、妊娠中に新型コロナウイルスに感染した場合、「重症化しやすいということに不安に感じる」「今後生まれてくる赤ちゃんが感染してしまうことへの不安」などの声は多いという結果でした。

以下、実際の声をご紹介します。

今はワクチン接種が進んできたが、それまでは県外に住む両親や兄弟になかなか会えなかった。妊娠中は免疫が落ちるし、コロナにかかると重症化しやすいので、なるべく人との接触をしないよう心掛けている。
今は妊婦のワクチン接種が推奨されているが、数ヶ月前は情報があまりなかったため、ワクチンを接種するかとても迷い困った。
妊婦が打つにあたって、コロナのワクチンの正確な情報がないのが不安。担当の先生には打たない方がいいと言われているが、メディアでは推奨されている。

4.母親学級の中止に関する困ったこと

緊急事態宣言などに伴い、母親学級や母親教室が中止になり、ママの知り合いができないことで「周りの環境がわからいないことへの不安を感じた」という意見や、「助産師さんに育児について相談する機会が減って、困った」などの意見が全体で6.7%ありました。

以下、実際の声をご紹介します。

母親学級などが中止になっており、ママ友と知り合う機会がなかった。転勤族なので知り合いもいないため、ママ友くらいは欲しかった。安易に出かけることもできないため寂しかった。
コロナの影響で母親学級や両親学級などがなくなってしまったのは困った。2人目だったので1人目ほどの不安はないものの、同じ境遇の妊婦さんと知り合う機会や助産師さんに育児などの相談する機会が欲しかった。

5.その他

新型コロナウイルス感染症の拡大により、県をまたぐ移動や、海外への移動が困難になったことにより、影響を受けたという意見も少数ですがありました。

以下、実際の声をご紹介します。

アメリカに在住中の妊娠・出産で、日本から産後の手伝いで母と姉が手伝いに来てくれることになっていました。しかし日本での感染拡大を受け、渡航することを検討し直さなくてはいけなくなりました。
結果、渡航でき、アメリカでの感染拡大が始まるギリギリのタイミングだったため、何事もなく帰国できましたが、不安な状況でした。
実家が東京なので、生活圏を変えても感染が多い地域だったのがとても不安ではありました。

【新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活の変化】

今回の調査の中で、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、安全な環境での出産のために生活を変えたか質問を行いました。結果は、変更したという方は12%で、変更していないという意見が多数でした。

「ご妊娠したことが判明し、新型コロナウィルスの感染を考慮し生活圏を変更しましたか?」

変更した 12%
変更していない 88%

変更したと回答した方の理由 ※一部抜粋

  • 感染者が多い地域に住んでおり、感染者数の少ない実家へ里帰りした。
  • 里帰り出産を予定していたが、地元での産院探しをすることが困難で里帰りせず自宅近くの産院で産むことを決めた。」
  • 人が少ないところに移り住んだ。
  • 仕事をオンラインにした。
  • 緊急事態中は、夫にも外出しないように仕事を調整し、家にいてもらった。

トラブルの解決方法や助かったことをお教えください。

コロナ禍の妊娠・出産について、トラブルや困ったことについて、ご紹介してきましたが、ここからはその解決方法や他によかった、助かったと感じたことについて、ご紹介していきます。

立ち合い出産の禁止や面会禁止に対し困った方の対策として「ビデオ電話を使って家族と会話をして、入院中も元気をもらった。」「助産師さんのサポートのおかげで、心強かった。」などの意見が多数ありました。

以下、実際の声をご紹介します。

立ち会いや面会がなかったのは、寂しかったですが、お見舞いが無い分入院中に身なりに気遣うことも、人に会わなきゃというプレッシャーも無かったのは助かりました。
お産をした病院は総合病院で主人すら立会いも面会も出来ず入院して退院するまで完全隔離でした。バースプランに書いたのですが、助産師さんにピーク時には腰を押してほしいと要望を書いて陣痛時には押してもらっていました。入院したのが夜中の2時でわりとスムーズでしたが、夜中に数時間腰を押してもらった夜勤の助産師さんには大変お世話になりました。
上の子達の出産では、日中に面会が多くバタバタしてましたが、コロナ禍での出産は面会が禁止だったため、自分のペースで赤ちゃんと過ごせてとてもゆったりできました。

外出や買い物で困ったという方の解決方法としては、「ネットで買い物をした」という回答が多数でした。スーパーなど近隣での買い物も極力減らすように、ネットスーパーを利用したなどの意見もありました。

以下、実際の声をご紹介します。

仕事をやめて、家でゆっくりと極力外出もせずにいました。 ネットスーパーなどはスマホで注文できて外で買い物する必要がなく感染の心配もなかったので便利でした。
人が少ない時間帯を狙って買い物に行ったり、ネットショッピングを利用することで感染リスクを減らしている。 これまでより気を使って生活するようになったので、お腹の子としっかり向き合う時間が出来たことは良かったと思います。

ワクチンの接種をするか悩んだことへの解決方法としては、「家族や医師と相談をし、ワクチンを接種した」という意見が多数ありました。

現在では、ワクチンの接種できる環境が改善されてきていますが、数ヶ月前までの状況で、情報が少ない中、悩んだ方は多かったのではないでしょうか。memoricoでの調査結果としては、「接種する」という意見が多くみられました。

以下、実際の声をご紹介します。

妊娠後期だったため、ワクチンを打てたことで、産まれてくる子どもにも抗体を持たせてあげることができたてよかった。
ワクチンは必ず打っておいた方がいいと思います。少しでもリスクを軽減できるものは母子のためにやった方がいいと思います。

4.母親学級の中止に関する解決方法

母親学級が中止になり、同じ世代の子育てママと知り合い意見交換する機会が減り困ったことに対し、SNSやyoutubeなどネットの情報を頼りに出産を過ごしたという意見が多数ありました。

母親学級などは無かったが、Instagramで同じ月齢の方や先輩ママさんたちの投稿をみて、色々な情報を取り入れることが出来た。
とりあえず、分からないことがあればYouTube。里帰りもしなかったので本当毎日何が分からないのかも分からないくらいの毎日でした。しかし、YouTubeがあって本当に助かりました。

5.その他

その他、トラブルや困ったことに関わらず、助かったこと、入院中の楽しい過ごし方などについて、実際の声をご紹介します。

不正出血で、切迫早産気味だったので、出血がある度に急遽病院に行かなければいけない時に、旦那の会社が理解のある会社だったので、融通きかせてすぐに駆けつけてくれたので助かりました。
夫の在宅勤務が増え、色々と家事を手伝ってくれたので、助かりました。
妊娠中、オンラインのヨガの妊婦用を見つけて、毎日していました。
オンラインでできることが増えたことは、よかったと感じます。
産院内はWi-Fiが通っており、ネットが無料で使えたため、普段見ない韓国ドラマを満喫できました。

まとめ

この度memorico編集部では、10月10日が「赤ちゃんの日」ということで、最近の子育てについての調査を実施しました。コロナ禍での妊娠・出産について、ママさんの体験談を調査することで、たくさんの発見がありました。

初めての妊娠や出産、さらに新型コロナウイルスの感染拡大という社会環境の中、多くのママさんが苦戦しながらも、乗り越え、元気に赤ちゃんが生まれてきたことに感動しました。赤ちゃんの健やかな成長を祈り、「生まれてきてくれてありがとう」と伝えたいです。

memoricoでは、これからも子育て世帯を応援するために、育児に役立つ情報を発信していきたいと思います。

この記事のライター

memorico 編集部

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memorico編集部です。独自のアンケート調査などを投稿します。 子育て世帯を応援するために、育児に役立つ情報を発信しています。