赤ちゃんの英語教育はタイミングと習慣化がポイント!効果的な方法とは?
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「幼児期から英語に触れさせたい」と思うけれど、具体的なタイミングや方法が分からない方は多いでしょう。
今は小学校で英語教育があるため、赤ちゃんのうちから慣れ親しんでおくとスムーズに授業に臨むことができますよ。
まずは赤ちゃんに「英語は楽しい」と思ってもらうことが大切。本記事では、英語教育をはじめる際のポイントのほか、パパママの疑問に回答しながら効果が期待できる英語教育方法をご紹介します。
この記事の監修者
福田美智江
MCA達成&成功コーチング代表
20年以上英会話教室主宰・講師を行なっており、10年前から英会話コーチングを行なっています。2歳児〜シニアまでの生徒さんと関わってきたので、それぞれの発達段階での関わり方には多くの経験を持っています。
幼稚園、保育園、学校や教育委員会でも講座や研修を行なっています。3人の子どもを持つ母親。
Table of Contents
赤ちゃんに英語を教えるときのポイント
大人になってから英語を習得することは大変です。義務教育では習ったけれど、「聞き取れない」「抵抗がある」など「距離」を作ってしまう方が多くいます。
どのように英語教育を取り入れたら「距離」を縮めることができるのか、そのポイントを解説します。
英語教育はいつから?生後6~8ヶ月までにはじめると効果的
赤ちゃんの英語教育は、生後6~8ヶ月までにはじめると効果的と言われています。
日本語の周波数は125~1500Hzに対して、英語は2000~12,000Hzといわれていて、日本語に慣れてしまうと英語が聞き取りにくくなってしまうためです。
また日本人に難解である、「R」と「L」を聞き分ける能力もこの6~8ヶ月を境に減少するという研究結果があるため、「ネイティブに近い発音」を習得させるためにはこの時期がベストとされています。
この生後6〜8ヶ月は、赤ちゃんにとっても「人見知り」がはじまったり「お座り」ができたりと発達が目覚ましい時期。
コミュニケーションをとりたがる赤ちゃんも多くなるため、「英語教育にはもってこい」の時期なのです。
子どもやママが「好きなもの」を教材に取り入れる
英語教育をはじめるなら、子どもやパパママが「好きなもの」を教材に取り入れましょう。赤ちゃんは教材が「楽しい」と思えれば、次第に教材そのものに興味を持つようになるからです。
そのためには、事前に赤ちゃんが好きなキャラクターがどの教材に使われているかを知っておく必要があります。
ディズニーやセサミストリートなどは、「英語」のDVDや教材が多いため、自然と英語に親しむ環境を作ることができます。
英語を学習すると同時に、海外の習慣や環境に触れることができるため、大きくなってからも違和感なく他国の文化を受け入れられる大人になるでしょう。
子どもが「好きなもの」は、「伸びる要素」になるのです。
監修者コメント
赤ちゃんが好きな教材は、必ずしも英語圏のキャラクターでなくとも問題ありません。
「親の好きなキャラクター=赤ちゃんの好きなキャラクター」になることも多く、そのキャラクターを通して親子で英語でやり取りをするのが「好き」と「楽しい」をより後押しします。
英語を習慣化させる
子どもに英語を教える時には、「習慣化させる=一緒に楽しむこと」を意識しましょう。毎日の英語が習慣化されれば、歯磨きやお風呂のようになり「辛い」と感じることがありません。
小学校に入学すれば、他の科目に割く時間が多くなります。入学前の時間を英語に充てることで、時間に余裕を持って英語に取り組むことができるのです。
1つの言語を習得するのに、「2000時間」という時間がかかるといわれています。0歳から毎日1時間ずつ英語に触れる機会を作れば、小学校入学までに達成できる計算です。
幼少期から英語に触れることで、苦手意識を持ちにくいというメリットもあります。
監修者コメント
子どもに英語を「教える」意識よりも「一緒に英語を楽しむ」意識があると習慣化しやすいです。
英語を見ている時間は孤独な時間にならず、親と一緒に楽しんでいる感覚が赤ちゃんや子どもにあるとより興味が湧き、持続力がついてきます。
日本語で考察できるようにする
英語学習を取り入れるなら、日本語で考察できるようにしておきましょう。母国語の基礎がしっかり身についていないと、「セミリンガル」という状況に陥ります。
セミリンガルとは、母国語も第二言語も「日常会話レベル」に留まってしまい、認知・学習能力が劣ってしまうことです。
そうならないためには、しっかり母国語を習得できる環境を整えつつ、英語と共にその文化や精神などをあわせて学習できる取り組みが必要になります。
軸となる言語を明確にすれば、なぜそのような言い方になったのか、どうしてそんな風習なのかの本質が伝わりやすくなります。
アイデンティティを形成する大事な時期に母国を知ることで、より自分を知ることにもつながるため、「認知・学習言語能力」を伸ばしながら、本物のバイリンガルを目指しましょう。
監修者コメント
アイデンティティを形成する大事な時期に母国を知ることで、自己肯定感にもつながりますし、この時期の自己肯定感は「根拠のない自信」として一生を左右するものになると言っても過言ではありません。
幼児におすすめの英語教育方法
赤ちゃんに英語を教えるときのポイントを理解して頂いたところで、具体的な英語教育方法についてご紹介します。
近年はさまざまな英語教育方法がありますが、ご家庭で簡単にできる範囲のものを取り入れてみましょう。
方法1:歌を流して発音の違いを理解させる
英語教育の一つとして、歌を流して発音の違いを理解させる方法があります。
歌ならBGMとして活用できるため、気軽にネイティブの発音に触れることができます。日本人でも馴染みがある歌から試してみましょう。
※クリックするとYouTubeに飛びます
赤ちゃんがご機嫌なときは、「パパママと一緒にできる手遊び歌」、「寝る前には子守歌」のように「状況に応じた一曲」を準備しておくと英語と触れ合う機会を増やすことができます。
パパママにとっても英語の歌を学ぶ良い機会になりますよ。
監修者コメント
親子で英語での手遊び歌や踊りながら歌うのはとても喜びます。パパママと一緒に行うことが大事であり、赤ちゃんの愛着形成にとても重要です。
方法2:オンラインやアプリの英会話教室を利用する
オンラインやアプリの英会話教室を利用するのも、英語教育に良い方法です。赤ちゃんは視覚の影響を受けやすいため、興味を引くことができます。
無料の英語アプリで親子一緒に遊ぶのもおすすめです。オンライン英会話教室には以下のものがあります。
クラウティ
グローバルクラウン
ディズニー英語システム(教材の自主学習がメインだが、不定期でオンラインイベントを開催)
タブレットやパソコンが必要になりますが、1人分の受講料で家族みんなで学べる教室も。
幼児向けはゲームで学習できる教室もあり、子どもの興味を引きながら楽しくレッスンできる環境が整えてあります。アプリや英会話教室は、教材を準備する必要がない点もメリットです。
監修者コメント
当教室でもオンラインでの英語の読み聞かせや歌やフォニックスなどのレッスンを行っています。不定期な無料オンラインイベントも開催しているので、ぜひ遊びに来てください。
方法3:英語の絵本を読み聞かせる
英語の絵本を読み聞かせることは、子どもにとって「楽しい時間」になります。大好きなパパママと「一緒の時間」が作れるからです。
発音に自信がないパパママでも、CDが付いている絵本があるため、「一緒に楽しむ」環境を意識しましょう。
英語でもよめる スイミー
出典元:楽天市場
英語でも読める はらぺこあおむし
出典元:楽天市場
英日CD付英語絵本 コロちゃんはどこ?Where’s Spot?
出典元:楽天市場
英語が苦手なパパママでも、赤ちゃん向けの英語絵本は単語数が少ないため、過度な心配はいりません。
赤ちゃん向けの仕掛けが付いた絵本もあるため、「親子で楽しく読める絵本」を探しましょう。絵本からもその国の文化や感覚を知ることができますよ。
赤ちゃんに英語教育をする際の疑問Q&A
赤ちゃんに英語教育をする際に多い、パパママの疑問をご紹介します。参考にして、楽しみながら英語に触れる機会を増やしましょう。
Q1:パパママの言語が日本語!子どもは英語を習得できる?
パパママの言語が日本語でも、子どもが英語を習得することは可能です。親も一緒に勉強しようという気持ちが大切で、パパママが一緒に英語を活用すれば、子どもの学習意欲は高まります。
「コミュニケーションをとろう」「伝えたい」という前向きな姿勢が何より大事なので、筆者は子どもを連れて、外国人が経営する飲食店やショップをよく利用します。
子どもに寛大なお店なので、上手く通じなくて別な商品が出てきたときにはみんなで大笑い。
英語圏だけではなく、タイやインドなどの行きつけのお店もあるため、地理的な位置や文化など、「それぞれの国の違い」を知ることも面白いですよ。
監修者コメント
日本語と同じように「伝えたい」が先でその言語を使います。そのような場や人と会うとより英語を使うようになります。語学学習にはそのような「刺激」が必要になります。
Q2:英会話教室に通うなら日本人の先生?外国人の先生?
英会話教室に通う際に、日本人の先生か外国人の先生かで迷うことがあるでしょう。結論としては、「表現することの大切さを子どもに伝えられる先生」がベストです。
日本人の先生は、文法や表現方法など、生徒の質問を細かく汲み取ることが得意です。一方で外国人の先生は、「お国柄」を反映して子どもが喜ぶバイタリティーにあふれた授業をしてくれることがあります。
どちらの先生かというよりも、その子の「性格を見極めて表現や考えを聞き出せる先生」がベストです。体験レッスンで、先生との相性を確認するのも良い方法です。
監修者コメント
毎回先生が変わる教室よりも、長くお付き合いできる先生の方がお子さまの成長をよりわかって、見守ってくれます。
また、先生とお子さまとの「相性」もあります。体験レッスンなどでお子さまと共にそれを感じられると良いです。
Q3:発音が苦手なパパママはどうしたらいい?
発音が苦手なパパママでも、赤ちゃんには積極的に英語で話しかけてあげましょう。「逆効果になるのでは?」と心配されるかもしれませんが、DVDや教材で正しい発音に触れる機会があれば心配ありません。
パパママとのやり取りが「楽しい」と思えれば、コミュニケーションが増えます。コミュニケーションが増えれば語彙が増え、結果として英語の習得になるのです。
文字が読めるようになったら、字幕が付いたDVDもおすすめです。字幕ありは字幕なしよりも学習効果が高いという研究結果があるため、子どもが興味を持ったDVDは字幕付きでどんどん鑑賞しましょう。
監修者コメント
赤ちゃんと一緒に発音の練習をすると、赤ちゃんも喜びます。そして、経験上子どもの方が良い発音となり、子どもが親の発音を指摘することが多くなります。それも子どもの自信になるのです。
英会話を親子で楽しんで身近に感じることが大切
子どもは、大人が楽しそうにしていると興味を持つことが多いものです。つまりは、大人自身も英語を楽しんで、その国の文化、海外の人たちの暮らしに目を向ける必要があります。
広い視野を持っていれば、コミュニケーションをとりたくなる。コミュニケーションをとるためのもっとも身近な言語は英語ですから、英語を勉強することにつながるわけです。
そして英語が理解できるようになると、次第に世界地理や世界史に興味を持つきっかけとなり、考え方の違いまで理解しようとするグローバルな人間教育に役立つ可能性を秘めています。
赤ちゃんと一緒に英語を学び、もっと「世界」を知ってみませんか?
この記事のライター
青空 太陽
【資格:病院勤務 / 診療放射線技師】
小学生の双子を育てながら、Webライターとして活動中。
双子の乳幼児期の度重なる入院・手術の経験、自身が持つ医療系国家資格を活かして、
多胎児の育児・障害児の育児についても分かりやすく発信できたらと思っています!
最近はまっていることは、調理家電をフル活用した料理とゲーム、家庭菜園。
子供達も野菜同様、まっすぐ素直に味わい深く育って欲しいと願う今日この頃です。