手縫いでも出来る!型紙いらずで作れる簡単子どもマスク

手縫いでも出来る!型紙いらずで作れる簡単子どもマスク

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長いマスク生活で、使い捨てマスクがもったいないと思っている方は多いのではないでしょうか。
特に子どもはすぐに汚すし、そのたびに替えていると1日に何枚もマスクが必要になるので、もったいないと感じることも多いと思います。

子どものマスクくらいは手作りしてみたいけど、ミシンがない!そもそもお裁縫が苦手!
そんな方でも簡単に手縫いで作れる子ども用マスクの作り方を紹介します。

1.簡単に手縫いで子供用マスクを作るときの準備

まず初めに、マスクを作る前の準備から確認していきましょう。

①手縫いで作るときの生地選び

手縫いでマスクを作るときに重要なのはマスクの生地選びです。

手縫いで作るときは、シーチングやツイルといった生地だと、生地自体の縫い目が詰まっていたり、生地が硬すぎてしまうい針が通りにくく、手縫いだと指が痛くなってしまうこともあります。その場合、薄い生地を探せばよいと思いがちですが、ブロードのような薄すぎる生地だと縫いながら生地がズレてきてしまい、片手だと押さえにくくなり、手縫いの場合は作りづらくなってしまいます。

そこでおすすめしたい生地は「Wガーゼ」です。Wガーゼは2枚の薄いガーゼが重なり合った生地で、洗うごとにふわふわとした風合いが増します。

子どもの肌に直接ふれるマスクは、ふわふわとした肌触りのWガーゼを使うことで、肌馴染もよくなります。

最初に紹介した

  • ツイル
  • シーチング
  • ブロード

といった生地は柄物が、多く子どものマスクの表生地に使うのにおすすめです。
ですが、ツイルやシーチングを重ね合わせて厚みを出してしまうと縫いにくくなるので注意しましょう。

もしツイルやシーチングを使って作る場合は、裏面に使う生地は出来るだけ薄いものを選んで、生地が厚くなりすぎないように工夫しましょう。

ブロードを使う場合には、薄くて扱いにくいので、マチ針を使った仮止めなどで工夫しながら作成をします。マスク作りに慣れてくると、色々な生地で作成したくなると思います。

マスク作りでは、

  • キルト
  • ポリエステル生地

などはマスクには向かない生地なので、選ばないようにしましょう。
手芸屋さんには様々な生地があります。
子どもと一緒に生地選びをするのもおすすめです。

②生地の下準備

お気に入りの生地を見つけたら、マスクを作成する前にマスクの縮みを防いだり、縫いやすくする以下の重要な工程をします。

  • 水通し
  • 地直し

水通しと地直しのやり方を紹介

1)水通しのやり方

①生地を水につける

大きなバケツや桶などに生地を入れて、たっぷり浸かるくらい水を入れます。
そのまま1~2時間しっかりと生地に浸水させます。

私は自分用や家族に使うマスクの生地の水通しは、洗濯機の水位を1番低く設定して、生地を洗濯ネットに入れてからつけ置き洗いモードで浸水させます。

柔軟剤や洗剤のニオイが生地に移ってしまうので、自宅で使うものや家族以外の人が使うもの以外ではこの方法はおすすめしません。

水通しは水だけで行うので、洗剤や柔軟剤は不要です。

②流水でさっと洗う

浸水が終わったら、優しく生地を動かして、表面についている糊を落とし、流水でしっかり洗い流します。洗い流すときは、生地をゴシゴシとこすってしまうのではなく、流水をバケツに溜めて何回か流すようにしてすすぎます。

③乾かす

すすぎ終わったら、軽く絞って干します。
雑巾絞りはしないようにして、手で押さえつけるように水を絞ります。

乾かす際のポイントは、「半乾き」の状態まで乾かすことです。この半乾きの状態が地直しがしやすいコツなので、乾かしすぎないようにしてください。

私は自宅用では洗濯機を使うので、

つけ置き→すすぎ1回→脱水

のコースで行っています。
脱水は短めに設定すると生地が痛みにくいです。

水通しをなぜやるのかというと、ポリエステル素材などの生地を除いて、ほとんどの生地は水に濡れて乾くと縮む性質をもっています。また、生地に張りを持たせるための糊がついているので、これを落とすための作業です。

カバンやポーチなど、普段あまり洗うことのない布小物を作るときには水通しの工程は省略してもいいのですが、マスクは洗濯する回数が多いものなので、完成品の縮みを最小限にするために、水通しをして予め縮ませた状態で生地を裁断し、作成するようにします。

生地によっては、1mに対して水通しをすることで3㎝~5cm程縮んでしまうものもあります。マスク作りにおすすめのWガーゼも、縮みやすい生地です。

Wガーゼは洗うとふんわししてくるので、Wガーゼを使ってマスクを作るときは必ず水通しをしましょう。シーチングやツイルなどの生地を選んだ場合にも、マスクを作る場合は水通しをすることをおすすめします。

2)地直しの仕方

地直しとは? 生地の歪みを直すために、アイロンで直すこと

生地は縦糸と横糸で出来ていて、この縦糸と横糸がしっかり垂直に交わり網目が整っていることが理想です。ですが、初めから少し歪んでいたり、水通しで網目の交わりがバラバラになってしまっているので、これを直していきます。

まずはアイロンを用意しましょう。温度を中温に設定します。

アイロンを動かす向きは、縦糸と横糸に合わせて、縦と横に動かします。
このときに生地を引っ張りすぎないようにします。
地直しをする意味は、生地の形をしっかりと整えることです。

生地は斜めに引っ張ると伸びやすい性質があり、縦糸と横糸が歪んでしまっていると、生地をまっすぐに裁ったつもりでも、生地の歪みから伸び縮みしてしまう可能性があるのです。

③ゴムの選び方

最近は色々なマスク用のゴムが販売されています。

子どもにおすすめなのは、

  • 細めのマスク専用ゴム
  • 柔らかい平織マスク専用ゴム

このようなマスク専用のゴムがおすすめです。

代用する場合は、

  • よく伸びるヘアゴム
  • 8コール以上の平ゴム
  • 帽子用ゴム

このようなゴムで代用が出来ます。

2.型紙不要マスクを作ってみよう

型紙いらずで作れるおすすめのマスクは、平面マスクです。
いわゆるアベノマスクと呼ばれるあの形のマスクは、たった2か所縫うだけで簡単に作れます。型紙不要でさっと作れるので、初めての方にもおすすめです。

①必要なのは針と糸と生地だけ

基本的に必要なのは針と糸と生地があれば出来ます。生地も沢山は必要ないので、自宅にハギレなどがあれば代用出来る場合もあります。

1)用意するもの

  • マスク用生地 表生地1枚
  • マスク用ゴム
  • ゴム通し

今回の平面マスクは、1枚の生地で作るので、生地は表生地1枚あれば大丈夫です。
重ねて縫うので、薄い生地が縫いやすくおすすめです。

針と糸は、あれば手縫い用があるといいのですが、2か所しか縫わないので、自宅にあるもので大丈夫です。ゴム通しはヘアピンか針金でも代用が出来るので、専用のゴム通しをわざわざ用意する必要はないです。

2)あると便利なもの

  • アイロン
  • まち針か仮止めクリップ

アイロンがあると作業がしやすくなります。
アイロンがない場合には、まち針か仮止めクリップを使って押さえながら作業をすると便利です。

②作り方の手順

作りたい生地が決まったら、横42㎝×縦18㎝で生地をカットします。

柄の向きがある場合は、柄に合わせて生地をカットします。
切り口は多少曲がっても大丈夫!生地が端の細かいほつれはそのままで大丈夫です。

1)生地を折りたたみます

生地の裏側を上に向けて置きます。
横長になるように、上下を真ん中に向けて折りたたみます。

真ん中の位置は多少ずれても大丈夫です。
ずれるのが心配だったら、横長に1度半分に折りたたみ線を付けて広げてから作業をします。

2)三等分に折りたたむ

横長になった生地を、三等分になるように折りたたみます。
三等分に折りたたんだ大きさが完成サイズです。

重ねたときに、上になるほうを端を1㎝内側に折りたたみます。
アイロンで押さえると作業がしやすくなります。

3)ゴム通し口を縫う

両端1.5㎝の位置を縫います。
手縫いの場合は、本返し縫いで縫うと丈夫になります。

4)ゴムを通す

両サイドにゴムを通して完成です。

3.子どもでも簡単にできる手作りマスクのお手入れ方法

手作りマスクはお手入れをしっかりすると、型崩れがしにくく長持ちします。
衛生面からもお手入れはしっかりやりたいですね。

①使用期間

洗って何度でも使える手作りマスクですが、衛生面の観点から使い続けることはおすすめ出来ません。
使用目安は、約20回の洗濯と言われています。

ただ、

  • 臭いがとれない
  • 汚れが目立つ
  • 型崩れがすごい

こうした状態になったときは、洗濯回数20回の目安前に使用を中止しましょう。

②お手入れ方法

なるべく長持ちをさせるために、お手入れをしっかりしましょう。

  • 洗濯は出来れば手洗い
  • もみ洗いは避ける
  • 干すときはしっかり形を整える

生乾きは細菌を増殖させます。
口元にあたるマスクなので、短時間でしっかり乾くように干し方を工夫してみてください。

4.子どもとマスクの付き合い方

大人はマスク生活が当たり前になっていますが、子どもとマスクの付き合い方は少し違っています。

①5歳以下のマスク着用

厚生労働省の見解では、5歳以下の子どものマスク着用は必ずしも必要としないと発表しています。

特に2歳以下の子どもは、息苦しさや体調不良を訴えることや、自分で着脱することが困難なことから、熱中症や脱水症状になりやすいため、2歳以下のマスク着用は推奨されていません

保育園や幼稚園では、5歳以下の子どもへのマスク着用に関して、園ごとに決められたルールがありますが、ご家庭では5歳以下の子どもへのマスク着用について、少し考えていきたいところです。

②気をつけたいポイント

子どもがマスクを着用するときに気をつけたいポイントは、

  • 息苦しくないか
  • 体調不良を感じていないか
  • マスクを外して水分を取れているか
  • 熱がこもっていないか

こうした点に注意してマスクを着用しましょう。

2歳以下の子どもには厚生労働省の見解でもマスク着用は推奨していませんので、無理に付けさせる必要はありません。
保護者の判断で使用を検討し、安全に注意して着用をしましょう。

この記事のライター

memorico 編集部

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memorico編集部です。独自のアンケート調査などを投稿します。 子育て世帯を応援するために、育児に役立つ情報を発信しています。