【帯祝い】義母からのお祝いはどうお返しする?夫の実家との上手な付き合い方
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「帯祝い」とは、妊娠5ヶ月目の安定期に入ってからおこなう安産祈願の行事です。赤ちゃんの誕生を待ち望む家族から、安定期に入ったことへのお祝いの品が届くこともあるでしょう。
しかし、まだ家族として関係を構築しきれていない義母からのお祝いに、どう対応しようか悩んでいるママも多いのではないでしょうか?なかには「初孫ハイになっている義母の対応がしんどい…」と感じているママも少なくないはずです。
そこで今回は、義母からの帯祝いについて解説します。合わせて、失礼のないお返しの方法や、義母との上手な付き合い方も紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
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帯祝いとは
妊娠5ヶ月を迎えたママの安産を祈願する「帯祝い」。これから大きくなってくるお腹を支えるために、腹帯を巻く着帯の儀式を戌の日におこなうのが一般的です。そのほか、神社やお寺に出向き、祈祷をお願いします。
帯祝いは古くから続く、伝統ある行事です。しかし、地域や家庭によって帯祝いが指す意味は異なり「神社やお寺にて腹帯を祈祷してもらうこと」「帯祝いとしてのご祝儀のこと」など、さまざまな意味が含まれています。
また、帯祝いに身内でお祝い膳を囲む地域もあれば、安産祈願を生後7ヶ月目、9ヶ月目におこなう地域があるなど、そのしきたりもさまざまです。
帯祝いは誰とおこなう?
帯祝いは古くからある伝統行事で、ママやパパ、両家の両親などたくさんの人で安産祈願する風習がありました。親族を招いてお祝い膳を囲んで食事するケースも多く、合わせて妊娠の報告をするのに良い時期とされています。
しかし、昨今はお食事会などはおこなわず、夫婦だけで神社やお寺に出向くことも少なくありません。核家族化が進むなか、両家の両親が遠方で予定を合わせるのが困難であるケースも珍しくないでしょう。
とはいえ、風習やしきたりは地域や家庭によって異なります。大切な孫の安産祈願ですから、一緒にお祝いしたいと考える両親も多いでしょう。安定期が近くなったら「帯祝いをいつおこなうか」「どこまで正式におこなうか」など、事前に相談しておきたいですね。
帯祝いで送られる腹帯の役割とは?
岩田帯とも呼ばれる腹帯は、さらしのように巻くのが正式なしきたりでした。母親学級で帯の巻き方を指導されることもあります。
しかし巻き方が難しく、巻いている間に緩むこともあるため、現在は腹巻のような形やガードルタイプのものが人気となっています。
腹帯は儀式として巻くだけでなく、これからどんどん大きくなっていくお腹を支える役割を担ってくれます。また、保温や保護といった観点からも大切です。
なぜ帯祝いを戌の日におこなうのか?
一般的に帯祝いは安定期を迎える5か月目の最初の戌の日におこなわれます。しかし、「そもそも戌の日ってなんだろう?」「なぜ戌の日におこなわれるんだろう?」と疑問に思われる方も少なくないでしょう。そこでここからは、戌の日についてと帯祝いを戌の日におこなう理由について解説します。
そもそも戌の日とは
戌の日の「戌」は、十二支の11番目にあたる犬のことです。年ごとに十二支が決められているように、日ごとにも十二支があてられています。つまり、カレンダー上では戌の日が12日ごとに月2~3回訪れます。
帯祝いを戌の日におこなう理由
戌の日の犬は、子だくさんでお産が軽いことから「安産」の象徴とされています。そのことから、妊娠5ヶ月を迎える月にある戌の日に合わせて、お寺や神社で安産祈願の帯祝いをする習慣が伝わるようになりました。
戌の日の詳しい概要や気を付けたいマナーは以下の記事でもまとめています。合わせて参考にしてくださいね。
義母からの帯祝いはどう対応する?
妊娠発覚から安定期に入るまで、パパや両親の手助けを受けながら乗り越えてきたというママも多いでしょう。なかには義両親との同居により、義母からの献身的な支えがあったという人もいますよね。
しかし、結婚して間もない妊娠であれば、義母との関係が構築しきれていないママも少なくないのではないでしょうか?そこでここからは、義母からの帯祝いへの対応についてお話します。
帯祝いには義母を呼ぶべき?
帯祝いとしての安産祈願やお食事会は、参加すべき人が決まっているわけではありません。さまざまな都合から、夫婦だけでおこなうこともあるでしょう。しかし、ママ・パパと両家の両親、みんなで神社やお寺に安産祈願に訪れるケースも珍しくありません。
とはいえ、関係が浅い義母を呼ぶべきか迷う人も多いはずです。「お仕事で忙しいかもしれない」「体調がまだ優れないから無理したくない」「夫とふたりだけで行きたい」など、さまざまな思いがあるでしょう。
わが家はお声がけしたものの、義理実家側の予定が合わず「片方だけ呼ぶのも申し訳ないな」との考えから、夫とふたりだけで安産祈願に向かいました。とくに決まりはありませんが、声をかけられること自体は義母にとっても嬉しいことなのではないでしょうか?
もちろん、体調面に不安がある場合は、夫婦で気兼ねなく行くのが良いでしょう。まずは安定期に入る前に「誰に声をかけるのか」「どの戌の日におこなうのか」など、パパと話し合っておきたいですね。
腹帯は義母からもらうもの?
腹帯は、ママの実家から贈られるのが一般的といわれています。わが子の妊娠を喜び、安定期に合わせて履きやすいものを選んでくれると嬉しいですよね。
また、自身で好みのものを購入しても問題ありません。しかし、なかには義母からの贈り物として準備されるケースも少なくありません。
赤ちゃんが無事に育ち産まれてくるよう願う気持ちは、それぞれが持っています。その気持ちを伝えるため、お祝いを贈りたいと考える人も多いはずです。
しかし、実家から腹帯をもらったにもかかわらず義母からも頂くと、複雑な気持ちになるでしょう。そのような場合は「安産祈願を願ってくれた気持ち」を受け取り「洗い替えとして使えるし良かった」くらいの気持ちで感謝できるといいですね。
義母から腹帯をもらったときのお返しは?
義母から帯祝いとして腹帯をもらったときのお返しは、とくに必要ありません。しかし、腹帯ではなく、現金でお祝いを頂く場合もあるでしょう。そのような場合は、感謝の気持ちを込めてお礼状を書いたり、お茶菓子を渡したりするのがおすすめです。
義母が望むのは、母子ともに健康に妊娠生活を終えることです。そのため、赤ちゃんが元気に成長していることの報告が、帯祝いの良いお返しになるのではないでしょうか?
「次の健診で性別が確定しそうです」と健診結果を連絡したり、エコー写真を見せたりして赤ちゃんが産まれてくる喜びを分かち合うと良いでしょう。
帯祝いだけじゃない!義母との上手な付き合い方
帯祝いでのやり取りだけでなく、結婚から妊娠までに義母との付き合い方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか?大切な人の家族とはいえ、なかなか距離感がつかめないですよね。今までは他人として違う生活を送っていたので抵抗があっても無理はありません。
なかには「婚約の挨拶から義母が苦手」「なんでも干渉してくるから疲れる」と、早々に関係構築が難しくなったケースも少なくないでしょう。
しかし、子どもが産まれることを考えると、これからもっと関係が深くなるといえます。妊娠を機に、良い距離感を保ちながら付き合っていきたいですよね。そこでここからは、義母との付き合い方について解説します。
夫を通さず連絡を取る
結婚当初から、なにか決めるときは「夫が義母と連絡を取っている」というケースが多いでしょう。今まで、結婚の挨拶の日取り決めや結婚式の打ち合わせ、お正月の帰省など細かい調整を任せてきたなかで、話の食い違いからトラブルが多かったと感じていませんか?
義母と良い距離感を保つためには、大切な話こそ夫を通さず直接連絡を取ることがポイントなのです。例えば、夫婦間で「安産祈願はできれば日曜日がいいけど…仕事は休めそうだしお義母さんの都合に合わせるから確認してみて」と話をしたとします。
すると、夫は話を簡潔にまとめて義母に「安産祈願は日曜日でいいよね?嫁もそう言っている」と連絡するでしょう。この話を受けた義母は「嫁がこちらの都合も関係なしに勝手に決めた」と捉えても無理はありません。
もし夫が連絡を忘れていたら「安産祈願には呼んでもらえないのかしら?」「急に言われても都合をつけられない」など、不信感を与えることにもなりかねません。余計な誤解を招かないよう、大切な話は自分で調節した方が良いといえるでしょう。
事前の相談やお礼を欠かさない
結婚・出産ともなれば夫婦で相談し決定する事柄が多くなります。しかし、大切な問題であればあるほど、事後報告を良く思わない義母も少なくないでしょう。
もちろん夫婦のことは、当事者である夫婦が決めるべきです。しかし、親族からの「新しい家族の誕生を祝う気持ち」も大切にしたいですよね。
そのため、できるだけ事前の相談を心掛けてみてはいかがでしょうか?帯祝いの時期であれば「出産後はどうするのか?」といった話題が出てくる頃でしょう。
「出産後は実母が来てくれるので心配ないのですが、遠方のためもしものときは連絡してもいいですか?」などと、頼ることで関係を構築するのもおすすめです。
もちろん、なんでも意見を取り入れる必要はありません。問題に介入したがる義母であれば「夫婦で相談して決めるから見守ってほしい」「また何かあったら相談するから心配しないでほしい」と強い意志を伝えることが大切です。
遠慮せずに何でも言える関係を構築する
結婚から妊娠まで、義母に遠慮してなかなか本音で話せないという悩みはありませんか?しかし、子どもが生まれたら義母との距離がより近くなるはずです。
義母によっては、出産後に子育てへの口出しがプラスされるかもしれません。ときにはその言葉に嫌な思いをすることもあるでしょう。
しかし、その言葉や態度に我慢を繰り返していれば、育児が楽しくなくなったり、夫婦の関係が悪くなったりする可能性があります。そのため、妊娠中の間に、少しずつ何でも言える関係を構築しておくことが大切です。
義母からの帯祝いは「こまめな連絡」でお返ししよう!
安産祈願のために神社やお寺でお参りをしたり、腹帯を巻いたりする「帯祝い」。一般的に、腹帯は実家から贈られることが多いようですが、義母から頂くケースも少なくありません。
とくに決まったしきたりはないため、お祝いの気持ちとしてありがたく頂戴しましょう。お礼はこまめな連絡で十分です。
また、神社やお寺への安産祈願は親族一同で訪れても、夫婦だけで済ませても問題ありませんので、体調や予定を考慮して考えましょう。
しかし、我が子の誕生を心待ちにしているママ・パパと同じように、親族も愛おしい孫の誕生を心待ちにしています。参加できない場合のフォローも忘れずにおこないたいですね。
この記事のライター
山本あやか
【資格:保育士免許・幼稚園教諭一種免許 / 児童館、幼稚園、保育園の勤務経験あり】
未就学児2人の母でwebライターとして活動中!保育士資格・幼稚園教諭一種免許を取得し、10年間保育士として勤務した経験があります。子ども達がワクワクする遊びの提供が得意です。とはいえ保育士でも毎日子育ての悩みは尽きません…。ママ達のお悩みに寄り添える保育士ライターを目指しています!