キルトパッドでおねしょ対策を!ベビー用防水シーツとの違いや選び方
更新日:
赤ちゃんの健やかな成長には、快適な睡眠環境が欠かせません。そのために重要なのが寝具選びです。
今回は、ベビー寝具の中でも、快適さを大きく左右するキルトパッドについて紹介します。
キルトパッドのメリットや正しい使い方。そして育児用品業界出身ママが厳選した、おすすめのキルトパッドや、商品の選び方についてもお伝えしていきますので、参考にしてみてください。
Table of Contents
赤ちゃんに必要な寝具とは?
赤ちゃんを迎えるにあたって揃えておきたいものは、以下の8点です。
- 掛け布団
- 掛けカバー
- 敷布団
- キルトパッド(敷きパッド)
- 防水シーツ
- フィットシーツ(ラップシーツ)
- 枕
- 枕カバー
これらに加えて、夏用の掛け布団としてガーゼケットやタオルケットを用意しておくと良いでしょう。
大人と布団を共有しても大丈夫?
大人用の寝具とベビー寝具では機能が大きく異なるため、大人用の布団で赤ちゃんと添い寝するよりも、ベビー布団を用意することをおすすめします。
ベビー用寝具は、赤ちゃんの健全な成長と睡眠時の安全確保を目的とした寝具です。
たとえば敷布団は、赤ちゃんの背骨をしっかりと支え、寝返りしやすい硬さに設計されています。また掛布団は、赤ちゃんを圧迫や窒息させないように、軽く作られています。
親子で隣り合って寝たい場合であっても、大人の布団で添い寝せず、赤ちゃん専用の寝具を並べて使用しましょう。
キルトパッドって何?敷パッドや防水シーツとの違いは?
赤ちゃんの寝具は、いろいろな種類があってややこしいですよね。とくにキルトパッドや防水シーツ、敷きパッドについては、違いが分からないという人もいるのではないでしょうか。
これら3つの寝具について、違いを理解しておきましょう。
キルトパッドとは?敷きパッドも同じもの
キルトパッドとは、敷布団の上に敷く中綿入りの薄手のパッドのことです。敷きパッドと名の付いた商品もありますが、それらも基本的にキルトパッドと同じものです。
キルトパッドは通気性に優れており、布団に熱がこもるのを防いだり、おねしょなどによる蒸れやかぶれから赤ちゃんの肌を守るといった役目があります。
防水シーツとは?キルトパッドとの違い
防水シーツとは、防水加工が施された薄いシーツのことです。
キルトパッドと防水シーツの一番の違いは、下に水を通すか通さないかという点です。防水シーツは下に水分を通しませんが、一般的なキルトパッドには防水機能が備わっていないため、大量の水分は下に染みてしまいます。
敷布団を濡らさないのが防水シーツ、赤ちゃんの体を熱気や水分によるトラブルから守るのがキルトパッド、と覚えましょう。
しかし最近では、防水シーツと一体化した防水性のキルトパッドも多く存在します。
キルトパッドはいらない?!おねしょ対策以外にもメリットが
水を通さない防水シーツとは異なり、キルトパッドには防水性がありません。そのため、「防水シーツは必要だけど、キルトパッドはいらないのでは?」と考える人もいるかもしれませんね。
しかし以下のように、キルトパッドには、防水シーツにはないメリットがあるので、2つを併用することをおすすめします。
汗や吐き戻しから赤ちゃんの体を守ってくる
赤ちゃんの布団が汚れてしまうおもな原因には、おねしょ以外にも、汗やミルクの吐き戻しなどがあります。
汗や少量の吐き戻しの場合は、おねしょのように大量にシーツを濡らすことはありません。ですが少量の濡れや蒸れでも、赤ちゃんの体にとっては、かぶれの原因となってしまいます。
こういった時に役立つのがキルトパッドです。高い通気性と吸湿性で、パッド表面の水分を下に逃してくれるので、赤ちゃんの体への負担は最小限に抑えられます。
赤ちゃんが生まれて間もないうちは、おしっこの量が少ないため、おねしょトラブルは少ないかもしれません。ですが胃が未熟な生後4ヶ月頃までは、吐き戻しが多い時期なので、新生児期からキルトパッドは大変重宝します。
中綿入りでふんわり快適な寝心地
中綿入りのキルトパッドは、ふんわりと体を包み込むような肌触りが特徴です。
一方、防水シーツ(キルトパッド一体型を除く)は、裏がポリウレタン素材で、シーツのように薄い形状なので、キルトパッドと比べると若干ごわついた感覚があります。
赤ちゃんは、寝心地の良し悪しで睡眠時間や寝付きの良さが変わることがあります。実際に我が子の場合も、パイル地のキルトパッドを使用すると寝付きが良いということがありました。
質の良い睡眠を取れれば、赤ちゃんの生活リズムも安定していきます。寝心地の良さという面でも、キルトパッドの役割は大きいでしょう。
キルトパッドや防水シーツを敷く順番は?
キルトパッドや防水シーツは敷布団の上に敷いて使います。
下から、敷布団→防水シーツ→キルトパッド→フィットシーツの順に重ね、フィットシーツで全てを包むようにカバーしましょう(※キルトパッドのなかには、フィットシーツの上に重ねて使える商品もあります)。
キルトパッドが濡れないようにと、上に防水シーツを重ねる人もいますが、水分を通さない防水シーツを上にすると、肝心の通気性が損なわれてしまいます。赤ちゃんの快適な寝心地のためには、キルトパッドを防水シーツの上に敷くことが肝心です。
大抵のキルトパッドは、頻繁に洗濯することを想定して乾きやすい素材で作られているので、濡れることをあまり気にしなくても大丈夫ですよ。
キルトパッドは何枚用意しておくべき?
キルトパッドは、汚れたらその都度洗濯するため、複数枚をローテーションして使うのが一般的です。そのため、洗い替え用と合わせて、最低2枚は用意することをおすすめします。
また、地域や季節柄、洗濯物が乾きにくいという場合や、吐き戻しの多い赤ちゃんの場合には、キルトパッドを3枚以上用意しておくか、代用として大きめのバスタオル等を用意しておくとなお安心でしょう。
ベビー用キルトパッドの選び方
市販のキルトパッドは、使用している素材や形状がさまざまです。キルトパッドを購入する際には、使用する季節や赤ちゃんの特性などを考えて、条件に合う商品を選びましょう。
キルトパッド選びのポイントは、以下の通りです。
肌触り重視派にはコットン(綿)素材のキルトパッドがおすすめ
肌触りを重視するならコットン(綿)素材のキルトパッドをおすすめします。コットン素材は何度洗濯しても優しい肌触りが損なわれないうえに、吸湿性にも優れているので、季節を問わず快適に使用できます。
さらに、化学薬品や農薬未使用のオーガニックコットンを使用したキルトパッドなら、敏感肌の赤ちゃんにも安心です。
夏の暑さ対策にはパイルや麻混素材、冬の寒さ対策には起毛素材
夏の暑さ対策には、しっかり吸湿してくれるパイル素材や、サラサラとした肌触りが特徴的な麻混素材のキルトパッドがおすすめです。
一方、冬の寒さ対策には保温性に優れた起毛素材のキルトパッドを選ぶと良いでしょう。
ただし、スリーパー等でしっかり防寒対策したうえに、保温性の高いキルトパッドを使うと、暖かすぎて却って赤ちゃんの体に負担が掛かる場合もあります。赤ちゃんの体温管理には十分注意してくださいね。
防水機能付きキルトパッドなら一枚でおねしょと汗対策可能
防水機能を兼ね備えたキルトパッドなら、防水シーツいらずで、おねしょ対策と汗ムレ対策が可能です。
筆者もこのタイプのキルトパッドを使用していましたが、防水シーツがないぶん、洗濯物が減るので、何かと忙しい育児期に大変重宝しました。
通気性・速乾性重視ならメッシュ加工の裏地がおすすめ
汗っかきな赤ちゃんや、吐き戻しの多い赤ちゃんには、メッシュ加工裏地のキルトパッドがおすすめです。
メッシュ素材は通気性が非常に高く、濡れてもすぐに乾くので、頻繁に洗濯する場合に活躍してくれます。梅雨から夏にかけてもピッタリな素材です。
四隅ゴム付き&丸洗い可ならお手入れラクラク
裏側の四隅にゴムがついているキルトパッドは、簡単に敷布団に取り付けることができて手間いらずです。そのうえ、ゴムでしっかりと固定されるため、赤ちゃんの寝返りでヨレる心配もありません。
また、キルトパッドを選ぶ際には、ご家庭の洗濯機で丸洗いできる商品をおすすめします。キルトパッドは頻繁に洗濯する機会があるので、洗濯機で丸洗いできるか否かで、家事の負担が大きく変わりますよ。
それでは、市販のキルトパッドにはどのような商品があるのか見てみましょう。
おすすめのベビー用キルトパッド4選
ここでは、人気のキルトパッドの中から、育児用品業界出身の筆者が特におすすめしたい商品を4品ピックアップしてご紹介します。
ベビー肌着メーカーのこだわり品!『スムースキルトマット』川端縫製
肌触りの良さでイチ押ししたいのが、川端縫製の『スムースキルトマット』です。こちらの企業はベビー肌着も製作しており、このキルトパッドにも、肌触りにこだわったフカフカのガーゼ生地が採用されています。
防水機能がないタイプではありますが、ほどよく厚みがあるので、吐き戻しや汗といった少量の水分なら吸収してくれます。
かわいくて高品質!『オーガニック汗取りベビー敷きパッド』PUPPAPUPO
品質とデザイン両方にこだわるなら、PUPPAPUPO(プッパプーポ)の『オーガニック汗取りベビー敷きパッド』がおすすめ。
星柄のステッチが目を引くこちらのキルトパッドですが、一番の特徴は、薬品不使用のオーガニックコットンを100%使用しているということ。肌触りがよく、新生児から安心して使えます。
さらに防水機能も備わっており、機能性もバッチリです。
接触冷感で夏場に最適!『おやすみクールキルトパッド』西川リビング
人気寝具メーカー西川リビングの『おやすみクールキルトパッド』には、吸湿性の高い接触冷感繊維が使用されており、夏でもひんやりと心地いいのが特徴。赤ちゃんの寝付きが良くなると評判です。
裏面はメッシュ加工になっているため、赤ちゃんがたくさん汗をかいた時にも、素早く水分を逃してくれます。
1枚3役でお手軽!『トリプルフィットシーツ』サンデシカ
手軽さで選ぶなら、キルトパッドと防水シーツとフィットシーツが一体化した、サンデシカの『トリプルフィットシーツ』がイチ押し。ベッドメイクに掛かる時間が大幅に短縮されます。
そして洗濯についても嬉しいポイントが。
通常、ベビー用シーツ類を洗濯する場合、キルトパッド、防水シーツ、フィットシーツの3枚を並べて干すのですが、こちらはシーツ1枚分のスペースで干すことができます。乾くまでの時間は少し長めですが、洗濯物の多い乳児期にはありがたい商品です。
キルトパッドでおねしょと汗を対策して赤ちゃんに良質な睡眠を
キルトパッドと防水シーツを組み合わせることで、敷布団をおねしょから守るだけでなく、赤ちゃんの快適な睡眠環境を整えることができます。
防水性の備わっていないキルトパッドは、一見すると必要性が分かりにくいかもしれませんが、おねしょや汗による蒸れから赤ちゃんの体を守ったり、赤ちゃんの睡眠の質を高めたりといった重要な役割があることを、理解していただけたのではないでしょうか。
赤ちゃんの体質や気候、ご家庭の洗濯事情などを考慮し、赤ちゃんがぐっすり眠れるキルトパッドを選んでみてくださいね。
この記事のライター
方戸モナ
10歳の子供を持つママライターです。前職は育児用品や幼児玩具を扱う企業に勤めていました。 そこではたくさんのママさんパパさんと関わる機会があり、同じ母親として多くの学びとパワーをいただきました。 私も子育てを頑張るママさんパパさんへ、エールの気持ちを込めて情報をお届けしていきます! 最近のマイブームは、フォームローラーを使って全身をゴリゴリほぐすストレッチです。