「赤ちゃんの爪切り」安全に実践できる正しい方法や注意点

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この記事の監修者

とみ皮膚科クリニック 川村 都美

川村 都美
とみ皮膚科クリニック

  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本接触皮膚炎・アレルギー学会
  • 日本小児皮膚科学会

とみ皮膚科クリニック:https://tomiskinclinic.com/

赤ちゃんの爪切りは、「はさみ」を使用するため神経を使うというママも多いでしょう。赤ちゃんは、新陳代謝が活発で爪の伸びが早く、細目なケアが必要です。

しかし赤ちゃんによっては爪切りを嫌がることも。正しい爪切りの方法や赤ちゃんが嫌がる時の対処法が分かれば、スムーズにお世話ができますよ。

赤ちゃんの爪切りのタイミングや方法・注意点、赤ちゃんが爪切りを嫌がる時の対処法、大人の心構えまで、双子を育てた自身の経験を交えて必要知識を網羅しました。

参考にして、爪切りの時間を赤ちゃんとの素敵な「コミュニケーションの時間」にしてください。

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爪切りはとても大事

赤ちゃんの爪が伸びていると、ひっかいて肌を傷つけたり、目を傷つけることもあります。正しい爪切りの方法を学んで、赤ちゃんの爪切りが、赤ちゃんとの楽しい時間になると嬉しいですね。

赤ちゃんの爪切りはいつから?

赤ちゃんの爪きりを始める時期・タイミングは、赤ちゃんによって異なります。爪は表皮の角質が硬化したものであることから、伸びる早さが違うためです。

赤ちゃんの爪は薄くて柔らかく、適切なタイミングで処置をしないと割れたり引っ掻けたりすることがあります

また爪が長いと汚れやゴミが溜まり、指を加える赤ちゃんには衛生的にも良くありません。

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入院中も要チェック

出産後、入院中は看護師さんが爪切りをしてくれるころが多いかもしれませんが、入院中から赤ちゃんの爪が伸びていないかチェックしましょう。入院中だったら、初めての爪切りを看護師さんと一緒にしてもらうこともできるかも。一度、教わると自信に繋がりますね。

生後すぐに必要なことも

赤ちゃんによっては、生後すぐに爪切りが必要な事があります。赤ちゃんの爪は、ママのお腹にいる時から成長するからです。

爪が伸びるペースは個人差があるため、生まれた時点で爪が長い赤ちゃんもいれば、爪が短い赤ちゃんもいます。

よって生後すぐに爪切りが必要なこともあるため、赤ちゃんの爪きりを出産時の「入院準備品」として持参するママもいます。

髪と同じように、爪が伸びるペースは赤ちゃんによってそれぞれです。不安が大きい場合には、検診時に助産師や看護師に相談してみましょう。

爪切りは3~4日に一度を目安に

赤ちゃんの爪切りは、3~4日に一度を目安にしましょう。あくまでも目安で、赤ちゃんの爪が伸びるペースに合わせます。

大人の爪は10日に約1㎜伸びると言われているため、週に1度のカットで十分です。赤ちゃんの爪は、大人より伸びるペースが早いため頻繁に行いましょう。

また夏には伸びが早く、冬は伸びが遅い。小指は伸びが遅いが、中指が伸びが早いなど、環境や体調によっても変化します。

足の爪は手の爪よりも伸びるのが遅いと言われているため、爪の白い部分が指先より伸びたらカットしましょう。

赤ちゃんの爪切り方法

赤ちゃんの爪切りにはコツがあります。準備するものや方法を万全にして、安心・安全な爪切りを実践しましょう。

赤ちゃんの爪飛び対策も記載するので、パパママのストレス軽減の参考にしてください。

準備するもの

赤ちゃんの爪切りをする時には、以下のものを準備しましょう。

  • 赤ちゃん用爪切り
  • やすり
  • 新聞紙やチラシ
  • バスタオル

新聞紙やチラシを敷いていれば、飛び散った爪を瞬時に片付ける事ができ、赤ちゃんにも安全です。

チラシの色合いによっては赤ちゃんの目を引くことがあり、爪切りに集中できることがありますよ。

バスタオルは身体を固定したり、爪切りを怖がる赤ちゃんの視界から外したりする際に役立ちます。

爪切りは月齢や使いやすさで選ぶ

爪切りは月齢や使いやすさで選びましょう。さまざまな形状のタイプが販売されていますが、月齢によって向き不向きがあります

普段大人が使い慣れた形状なら、赤ちゃんの爪を切る際にも抵抗なく使うことができますよ。

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爪切りはやりやすいものを

爪切りのタイプもいろいろあります。やりやすいものをいろいろ試して見つけてみましょう。月齢や爪の大きさにあわせて選ぶことも大切。無理に切って、深爪にしたり二枚爪にしたりするとケガのもとになります。傷をつけるとそこから細菌感染をおこして指が腫れてしますこともあります。気をつけましょう。

新生児期から使えるはさみ型

はさみ型の爪切りなら、新生児期から使用することが可能です。刃先が丸くなっているため、赤ちゃんの爪・皮膚を傷つける心配がありません。

赤ちゃん用の爪切りばさみは、普通のはさみに比べて、刃の部分が短めに設計されています。よって「小回りが利く」と、多くのママが愛用するのがこのタイプです。

多くの商品にはカバーが付いているため、万が一赤ちゃんの手が届いても安心。デメリットとしては、普通のはさみより切れが悪いため、多少の慣れが必要です。

じっとしていられる月齢ならやすり型

じっとしていられる月齢になら、やすり型がおすすめです。時間はかかりますが、赤ちゃんの爪には一番負担が少ない方法です。

やすりをかけられることを「気持ちいい」と感じる赤ちゃんもいれば、不快に感じる赤ちゃんもいるため、好みに左右されるタイプといえます。

手動タイプ以外にも電動タイプがあり、やすり型に慣れた赤ちゃんや時短をしたい人におすすめです。

刃物が付いていないため、爪切りの中ではもっとも安全に使用できるタイプです。音も静かで滑らかな爪にすることができます。

生後半年~のクリップ型

生後半年以降の赤ちゃんには、クリップ型も使用できます。大人が使う爪切りと同等であるため、使い慣れている点では安心です。

しかし新生児の爪に使用すると、爪への負担が大きく二枚爪になってしまうことがあります。成長のタイミングに合わせて、使い分けるようにしましょう。

商品によっては、新生児への使用禁止の旨が記載されていることがあります。大人は使いやすいですが、新生児期は使用を控えましょう

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道具選びのポイント

月齢に合わせた道具を選びましょう。合わない道具を使うとケガのもとになります。

赤ちゃんの爪切りのコツ

赤ちゃんの小さな手に生えた爪は、大人の爪と比較すると薄くて柔らかいため小さなきっかけで傷ついてしまいます。

手の爪、足の爪の切り方・ポイントをそれぞれご紹介します。参考にして自分がやりやすい方法をみつけてくださいね。

手の爪切り

手の爪を切る時は、赤ちゃんの頭側から足側を見下ろすように座りましょう。お座りができるようになったら赤ちゃんの後ろ側に座ります。

  1. 利き手で爪切りを持つ。
  2. 逆の手の親指と人差し指で、赤ちゃんの指をしっかり固定する。
  3. 利き手側から順番に切っていく。(右利きの場合には右手小指から。左利きの場合には左手小指から)

利き手側からの切ると切りやすいため、徐々に慣らすことができます。切る順番を決めておくと、万が一爪切りを中断した時にどこから切れば良いかを判断することができますよ。

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手の爪を切るときは、とがらないように気をつけて

とがっていると、せっかく切ったのに、肌を傷つける原因になります。大まかに切った後に、とがっている部分はやすりなどで丸く整えましょう。

足の爪切り

赤ちゃんと正面向きに座り、足の裏側から見るようにしましょう。深爪を予防することができますが、手の爪と同じ方向がやりやすい場合にはそちらを採用してください。

  1. 利き手で爪切りを持つ。
  2. 逆の手で爪を切る指を、他の指より少し浮かせて切る。
  3. 利き手側から順番に切っていく。(右利きの場合には左足小指から。左利きの場合には右足小指から)

足の爪はスクエア型に切ると、巻き爪予防になります。足の爪は手の爪ほど伸びるスピードが早くありません。切り過ぎに注意しましょう。

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両端を深く切り過ぎないで

足の爪を切るときに一番注意してほしいのは両端を深く切り過ぎないことです。巻き爪になりやすくなり、歩くようになると痛いし、血管拡張性肉下種という赤いできものができてしまうこともあります。

ワセリンは爪飛び対策に効果的

ワセリンがある場合、爪飛び対策に使用することができます。爪を切る時には、飛び散ることがストレスになりますよね。小さな手間でこれを解決することができるのです。

ワセリンを手の甲に出して、爪切りはさみの刃に塗りましょう。切った爪がはさみの刃に付き、飛び散ることを防ぎます。刃についた爪はティッシュで拭えばOK。

それでも飛び散る場合には、ワセリンの量を多くしてください。成長して爪が丈夫になると、効果を発揮しないことがあります。

ワセリンがない場合には、ベビーローションで代用することも可能です。爪切り時のストレス解消に、ぜひ試してみてください。

赤ちゃんの爪を切る時の注意点

赤ちゃんの爪切りは、安全第一です。大人の爪切りとは異なった注意点があります。しかしコツを覚えれば決して難しいものではありません。

大人の爪切りにも応用できる点があるため、覚えておくと便利ですよ。どのような点に注意すればよいのかを確認しましょう。

爪の両端から切っていく

赤ちゃんの爪を切る際には、両端から切っていきましょう。爪の真ん中から切ってしまうと、赤ちゃんが顔を擦ったときに引っ掻き傷を作る恐れがあります。

2~3回に分けて切り、最後に真ん中を切るようにしましょう。尖った部分を作らないように、丸く整えるのがコツです。

爪の両端から切る癖をつけておくと、深爪予防にもなります。爪の白い部分が少し見える程度に残して、トラブルを予防しましょう。

お風呂上りは深爪の原因になる

赤ちゃんのお風呂上りは、深爪の原因になるため爪切りを避けましょう。お風呂上りは爪が柔らかくなっているため、切り過ぎてしまうことがあります。

大人の場合には爪が硬いため、お風呂上がりの方が爪切りが簡単です。しかし赤ちゃんの爪は薄くて柔らかいため、爪だけではなく皮膚も傷つけてしまうことがあります。

お風呂上りだけではなく、指しゃぶりをした後も爪切りを控えた方が良いでしょう。指の腹側から見て、はみ出した部分を切ると深爪の予防になりますよ。

周囲の安全を確認して

赤ちゃんの爪切りをする際には、周囲の安全を確認しましょう。大人の爪切りでは気にしていなかった事でも、赤ちゃんには思わぬ怪我を負わせてしまう場合があります。

とくに小さな兄弟や、ペットがいる際には注意を払いましょう。故意ではなくても、遊んでいる最中に突如ぶつかってくることがあります。

大人なら回避できることでも、赤ちゃんには大きな怪我の原因になることがあり得ます。兄弟やペットとは、常に距離を取って爪切りをするようにしましょう。

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危険がないことを確認して爪切りを

爪切りやハサミは刃物です。赤ちゃんの皮膚は、柔らかくで簡単に傷がつきます。周りに危険がないことを確認して落ち着いて爪切りができるときにしましょう。

出血しても絆創膏を貼らない

万が一爪切りで出血させてしまった場合には、絆創膏を貼らないようにしましょう。赤ちゃんの指に絆創膏を貼ると、指しゃぶりをした時に一緒に飲み込んでしまうことがあります。

ティッシュや清潔な布で患部を抑え、傷口が小さい時には様子を見ましょう。あまりにも出血が多く止血しない場合には、医療機関を受診することをおすすめします。

絆創膏は飲み込んでしまうと、気道がふさがれ呼吸ができなくなることがあります。万が一の事態に備えて、応急処置を学んでおくと安心です。

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適切な処置を

出血させてしまった時は、まず綺麗に洗いましょう。細菌感染を防ぐためです。綺麗に洗った後、抑えていれば小さな傷の時には必ず止まります。大きな傷の時には、絆創膏ではなくガーゼで覆い包帯をして応急処置をし医療機関を受診しましょう。いざという時のためにガーゼと包帯は用意しておくとよいでしょう。

爪切りを嫌がる赤ちゃんの対処法

赤ちゃんによっては、爪切りを嫌がることがあります。爪切りに使うはさみを嫌がる場合もありますが、固定されることを嫌がる赤ちゃんもいます

赤ちゃんをいかにじっとさせておくかが肝になり、具体的にどのような対策が効果的かをご紹介します。

寝ているタイミングを狙う

爪切りを嫌がる場合には、赤ちゃんが寝ているタイミングを狙いましょう。寝入ってすぐよりも、眠りが深くなったタイミングがおすすめです。

5~6カ月までの赤ちゃんであれば、赤ちゃんに指を差し出すと握り返してくる「把握反射」を利用しても良いでしょう。自分の指を握らせたタイミングで素早く爪を切ります。

大きくなってくると原始反射は失われてしまいますが、睡眠が徐々に深くなるため変わらず爪切りは可能です。

赤ちゃんは睡眠時間は短いものの睡眠回数が多いため、爪切りのチャンスは多くあります。一日かけて切るくらいの気持ちで試してみましょう。

原始反射とは

反射とは、無意識に特定の筋肉などが動く現象です。知覚や姿勢などに与えられた刺激が、大脳の統制を受けずに脊髄や脳幹に伝わって起こります。随意運動が発達すると、だんだんと原始反射は消えていきます。原始反射は乳児期早期にみられる反射です。

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指は固定して切りましょう

寝ている時も、急に手足を動かすことはあるので、しっかりと指は固定して切りましょう。また、寝ている赤ちゃんの方に爪が飛び散るのを防ぐために、先に紹介されたようにワセリンを塗って爪切りするとよいでしょう。

授乳中も狙い時

赤ちゃんの授乳中も爪切りには良いタイミングです。赤ちゃんは飲むことに集中しているため、抵抗することを忘れることがあります。

可能であれば、パパママ2人揃っている時が理想です。一人は授乳をさせ、もう一人は爪切りに集中できるため、授乳中で指や足の角度が難しい場合でも対応することができます。

また授乳直後も比較的赤ちゃんの機嫌が良いため、爪切りを受け入れてくれることがあります。どうしても授乳中が難しい場合には、授乳直後を試してみましょう。

機嫌を損なわないうちに爪切りができるよう、事前に準備をしておくことを忘れずに。ミルクとセットで爪切りを用意しましょう。

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協力して爪切りを

パパ、ママの2人で爪切りができるのであれば、1人が爪切りに集中して、もう1人はお話しながらするのもよいでしょう。ママよりパパの方が爪切りが得意かもしれません。ママも自分1人で子育てを抱え込まないでパパにも協力をしてもらいましょう。

おもちゃやお菓子で気を逸らす

赤ちゃんが爪切りを嫌がる時には、おもちゃやお菓子で気を逸らすことも効果的です。「夢中になれる事」を提案して、爪切りの事実を忘れさせましょう。

おもちゃの代わりに、我が家の子供達は母が発する不思議な音に興味を持ちました。聞きなれない高い音や低い音で擬音を発すると、動きが止まりその間に爪を切ることができます。

普段は与えないお菓子を準備して握らせても良いでしょう。興味を持って観察しているうちに、爪を切ることができます。

テレビや音楽は、普段は見ない・聞かないものを流すと効果が期待できるでしょう。「いつもと違う楽しい雰囲気」を作ることを意識してください。

短時間・複数回を心がけて

赤ちゃんの爪切りは、短時間・複数回を心がけましょう。時間がかかってしまうと、赤ちゃんは爪切り自体を「苦痛な時間」と認識してしまいます

大人は一度ですべての爪を切りたいと思いますが、グッと堪えて赤ちゃんが少しでも嫌がる仕草を見せたら中止しましょう。

また大人の「終わらせてしまいたい」という気持ちが焦りになり、深爪や怪我の原因になることも。

切れる分だけを切って、「赤ちゃんの状況次第で次回に」という心の余裕を持ちましょう。赤ちゃんも大人もお互いに「無理なく」が、爪切りを嫌いにならない秘訣です。

赤ちゃんの爪切りは大人の心構えも大切

赤ちゃんの爪切りには、コツや技術だけではなく大人の心構えも大切です。どのような気持ちで爪切りに臨めばよいか、我が家で役に立った考え方をご紹介します。

小さな事ですが、家族だからこそ共有できる部分、敏感になる部分があります。参考にしてご家庭で取り入れてみてください。

大人がストレスを溜めないで

赤ちゃんの爪切りに、大人がストレスを溜めない事も大切です。パパママが爪切りを恐れていたり負担に思ったりする気持ちは、赤ちゃんにも分かります

なるべく大人がリラックスした状態の時に、爪切りに臨みましょう。大人が爪切りに怖いという気持ちを抱いている場合には、電動爪やすりを試してみてください。

電動爪やすりは、他の爪切りと違って鋭い部分がないため、怪我や深爪の心配がありません。爪の角も簡単に丸くすることができるため、不器用な人にもおすすめです。

大人の恐怖心が和らげば、赤ちゃんもリラックスして身を任せる事ができます。気持ちと時間に余裕がある時に、爪を切りましょう

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少しづつ慣れましょう

パパママの心の状態は、とても大事。慣れないうちは、やすりで爪の先を少し削ったりするだけでも大丈夫です。少しずつ繰り返していくうちに大人も慣れていきます。心配しないで。

夫婦分担で適任を見極める

赤ちゃんの爪切りは、夫婦分担で適任を見極めても良いでしょう。必ずしもどちらか一方が担う必要はありません

パパママどちらも赤ちゃんの爪切りに抵抗がある場合には、右手はパパ、左手はママのように分担しても良いのです。

パパが器用な場合には、全面的に赤ちゃんの爪切りを任せましょう。パパの自信になるため、これを機により積極的に育児に携わってくれることもあります。

育児は「適材適所」で良いのです。自分の不得意分野は、積極的にパートナーに相談してみましょう。

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子育てはパートナーと共同作業

パパママ、どちらか一方だけが負担を抱え込むのではなく、子育てはパートナーと共同作業でやっていけたらよいのでは。爪切りは得意な方がやる。二人とも苦手だったら協力しながら二人で成長していく。パパママチームで助け合ってやっていくのが赤ちゃんの成長にもプラスになります。

普段から赤ちゃんとコミュニケーションをとろう

普段から、赤ちゃんと積極的にコミュニケーションをとりましょう。赤ちゃんの「好き・嫌い」を把握しておくと、爪切りに応用できることがあります。

お気に入りのクッションがあれば、その上なら爪切りをさせてくれることがあるでしょう。大好きな人形と一緒なら、爪切りが楽しい時間になります。

またスキンシップを取る際には、手足に触れることも忘れずに。手足に触れることに抵抗がなくなると、爪切りをスムーズにさせてくれることがあります

慣れてきたら手足を固定する動作を、遊びの中で取り入れてみましょう。遊びの流れで、スムーズに爪切りをさせてくれますよ。

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爪切りも、赤ちゃんとのコミュニケーションの1つ

赤ちゃんとのコミュニケーションは、赤ちゃんの心、頭の成長にとても大事。楽しんでやっていきましょう。

爪切りをコミュニケーションの時間にしよう

これまでの内容をまとめると

赤ちゃんの爪は薄くて柔らかいため、赤ちゃん専用の爪切りが必要です。

月齢に合わせた爪切りを用いて、3~4日に一度を目安にカットしましょう。

爪飛び対策には、ワセリンをはさみに塗ると効果的です。

深爪の原因になるためお風呂上りは避け、周囲の安全を確認できる場所で爪の両端から切っていきます。

赤ちゃんが爪切りを嫌がる場合には、短時間・複数回を心がけ、寝ている時や授乳中のタイミングを狙いましょう。

赤ちゃんは大人の気持ちを感じ取ります。心と時間に余裕がある時がおすすめです。

普段から赤ちゃんとコミュニケーションをとりながら、できるものから試していくことで、爪切りを楽しい時間にすることができます。

【参考】
株式会社中外医学社:外来で役立つ爪診療ハンドブック
かすがい皮膚科:スタッフブログ [ 爪について ]
公益社団法人日本小児科学会小児救急委員会:こどもの事故対策
J-STAGE:新生児期・乳児期早期の発達評価
株式会社学建書院:運動機能の発達/原始反射

この記事のライター

青空 太陽

青空 太陽

【資格:病院勤務 / 診療放射線技師】
小学生の双子を育てながら、Webライターとして活動中。 双子の乳幼児期の度重なる入院・手術の経験、自身が持つ医療系国家資格を活かして、 多胎児の育児・障害児の育児についても分かりやすく発信できたらと思っています! 最近はまっていることは、調理家電をフル活用した料理とゲーム、家庭菜園。 子供達も野菜同様、まっすぐ素直に味わい深く育って欲しいと願う今日この頃です。