「双子のあるあるエピソード」実体験を知るとスムーズな対応が可能になる

【双子のあるあるエピソード】実体験を知るとスムーズな対応が可能になる

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双子は「同じ顔で似たような仕草をするもの」だと考えていませんか?しかしすべての双子がそうではありません。

筆者は一卵性の双子を育てています。ほかの双子のエピソードを聞く機会も多く、「なるほど」と頷いてしまうことも。

エピソードの中には、必ず育児のヒントが隠れています。本記事では、育児のヒントになるような「双子あるある」をケース別にご紹介します。

双子あるある「見た目編」

双子あるある「見た目編」
双子の「見た目」に焦点を当てて「あるある」をご紹介します。双子で産まれた当人達はもちろん、妊娠期から「双子」の母であることを実感することがあります。

  • お腹が大きいため臨月と間違えられる
  • 必ず「一卵性?二卵性?」と聞かれる
  • 男の子・女の子の双子はリンクコーデが難しい

お腹が大きいため臨月と間違えられる

筆者は、妊娠初期に臨月と思われ、何度か声をかけてもらったことがありました。

たまたま立ち寄ったお店のスタッフや職場で関わるおばあちゃんに、「もうそろそろね」と言われ「いやまだまだです。」と応えるのがあるあるでした。

妊娠中の「腹囲の基準」というのは設けられていませんが、単胎の妊娠末期で80〜90㎝といわれています。

筆者の場合、妊娠20週でおよそ80㎝あったため、臨月と思われても無理はありません。ちなみに胎動も2倍なので、宇宙人を宿しているような感覚でした。

必ず「一卵性?二卵性?」と聞かれる

双子と言うと、妊娠中でも出産後でも必ず聞かれるのが、「一卵性?二卵性?」というあるあるな質問です。

質問者にとって「どちらがよい」というわけではないと思いますが、「一卵性」と回答すると、興味を持って接してもらえます

二卵性の双子を育てるママは、「二卵性と回答するとがっかりされることがある」と話していました。

「仲が良い双子なんです」「性格はそっくりです」など、事前に回答を準備しておくと残念な気分を払拭できるのでおすすめですよ。

男の子・女の子の双子はリンクコーデが難しい

双子を授かると試してみたくなるのが「リンクコーデ(お揃い・似たような服でコーディネートすること)」。

筆者の子ども達は女の子の双子だったためとくに苦労はしませんでしたが、男の子・女の子の双子ママは、「リンクコーデが難しい」と嘆いていました。

「色合いや柄でリンクコーデをすると、カップルのようになってしまう」とのことでしたが、筆者から見れば男女関わらず同じ月齢の赤ちゃんがリンクコーデを纏っていると、見ているだけで幸せな気持ちになります。

ママパパが「難しい」と感じていても、周囲は十分に癒されているはずです

双子あるある「赤ちゃんの頃のお世話編」

双子あるある「赤ちゃんの頃のお世話編」
赤ちゃんの頃のお世話は、一卵性・二卵性問わず、「あるある」のエピソードが一致します。育児のヒントもあわせて確認してみましょう。

  • すべてのお世話・準備が2倍!!
  • 1人が病気になると必ず病気のリレーをする
  • 育児グッズ・育児情報に詳しくなる
  • ママ以上にパパが器用になる

すべてのお世話・準備が2倍!!

双子の赤ちゃんは、すべてのお世話・準備が単胎の2倍です。物質的にも体力的にも2倍になるため、可能なら「助けてくれる大人」に事前に声をかけて育児を手伝ってもらいましょう

下着や哺乳瓶、おくるみなどはそれぞれに準備する必要がありますし、書類1つでもそれぞれに記載しなければなりません。

双子のお世話でもっとも辛いのは、夜の授乳。「どうしたらママの睡眠時間を確保できるか」を考えて、環境を整えましょう。

また、双子育児経験のある筆者の「双子の授乳のコツ」は下記のページで紹介しています。双子の授乳に悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。

1人が病気になると必ず病気のリレーをする

「1人が病気になると必ず病気のリレーをする」というのも双子あるあるです。気が付けば、この病気リレーを見届けて1週間外出しなかったということも。

赤ちゃんは、生後6ヶ月頃まではママの「抗体」という免疫物質のお陰で病気にかかりにくい*1と言われています。赤ちゃん自身の免疫が発達するのは1歳を過ぎてから。

つまり、生後6ヶ月〜1歳頃までは、この病気リレーを覚悟しなければなりません。心理的・体力的な余裕を持てるよう、人手を確保しておきましょう。

育児グッズ・育児情報に詳しくなる

育児グッズ・育児情報に詳しくなるというのも双子あるあるです。育児に対するアンテナを張っていれば必要なときに活用できるため、ママの苦労を減らすことにつながるのです。

育児グッズとして便利だったのが、大人の支えがなくても赤ちゃんが授乳できるクッションや電動のゆりかご。どちらも筆者が購入・使用後、2組の双子にお下がりとして活用されました。

育児情報は現状コロナで減少していると思われますが、赤ちゃん向けのイベントは双子が興味を持って参加できるため、筆者は自宅でワンオペ育児をするよりも楽でしたよ。

※ちなみに、下記が筆者が使用していた「クッション(約3,500円)」と「電動のゆりかご(約35,000円)」です。画像をクリックすると、それぞれ商品紹介ページへ移動します。

ママ以上にパパが器用になる

双子育児をしていると、ママはもちろんパパが器用になることがあります。単胎だとママ1人で乗り切れますが、ママパパの実家が遠くサポートが期待できない場合には、ママが頼れるのはパパだけです。

我が家では、パパが赤ちゃんを寝かせるのが上手になりました。

はじめは赤ちゃんを布団に寝かせると泣き出す「背中スイッチ」が作動していましたが、回数を重ねるごとに攻略し、赤ちゃんが寝るときにパパを求めることも。パパの意外な才能が開花することがありますよ。

双子あるある「悩みが増える幼児期編」

双子あるある「悩みが増える幼児期編」
大きくなってくると双子でも楽になることは確かです。しかし年齢を重ねると、別な悩みが増えてきます。筆者が日頃体験するエピソードをご紹介します。

  • 双子で結託してイタズラを仕掛ける
  • 同じ年齢の子どもなのに比較をされてしまう

双子で結託してイタズラを仕掛ける

双子が大きくなってくると、結託してイタズラを仕掛けてくることがあります。普段はバラバラなのに、このときばかりは「いっせーの」というタイミングが揃っているから不思議です。

本人たちが「一卵性の双子」ということを理解すると、名前を呼んだ方と違う子が返事をするという高度なイタズラも。さすがに母親には見破られますが、保育園では通用する場面があったようです。

母の日のサプライズで、1人は手紙を書き、もう1人は折り紙でお花を作るという役割分担を担うこともあるため、「いっせーの」が働くのはマイナス面ばかりではありません。

同じ年齢の子どもなのに比較をされてしまう

双子だと同じ年齢にも関わらず比較をされてしまうことがあります。身長や見た目はもちろん、学力や運動力などの差が現れ、今後我が家の双子にも配慮の必要性を感じています

我が家の場合、1人はハキハキものを言う子、もう1人は自己主張は苦手だけれど周囲の空気に配慮して場を和ませる言動をする子です。

どちらが良いというわけではありませんが、「分かりやすいね」「優しくできたね」など、できる限り「個人」を尊重できるような言葉かけを心がけています。

双子あるある「ライフスタイル編」

双子あるある「ライフスタイル編」
双子との生活を送るにつれて、ライフスタイルや価値観が大きく変化しました。双子を持つ同じような環境のママと話して、「あるある」と共感した一例をご紹介します。

  • 双子の家庭は自宅がLDKのことが多い
  • さまざまなシーンで人の優しさを感じられる
  • 切実な双子の「教育費問題」

双子の家庭は自宅がLDKのことが多い

必ず該当するわけではありませんが、双子を持つ家庭は自宅がLDKであることが多いと感じます。LDKとは、リビング・ダイニング・キッチンの3つの空間が1つになっている間取りのことです。

筆者も特に意識していたわけではありませんが、結果としてLDK住まいです。LDKだと子どもを遊ばせながら家事を進められるため、親子ともに安心した時間を過ごすことができます。

さまざまなシーンで人の優しさを感じられる

双子を育てるようになってから、さまざまなシーンで人の優しさを感じられるようになりました。

「仕事との両立が難しい」「ベビーカーを邪魔扱いされた」など、子育てする母には厳しいシーンが取り上げられることがありますが、双子だからこそ声をかけてもらえることもあります。

1人でベビーカーを押していて、溝にはまっているときに助けてもらったり、お菓子屋さんで「頑張ってね」と2人分のお菓子をサービスで頂いたり、「渡る世間に鬼はない」と思っています。

これまで気遣ってもらった分、筆者も頑張るママに優しい大人になりたいです。

切実な双子の「教育費問題」

日本政策金融公庫の「2021年 教育費負担の実態調査結果*2」によると、子ども1人にかける費用は高校入学〜大学卒業まで942.5万円という結果があります。

私立か公立かでも金額の幅はありますが、教育費の負担が一気にかかるのも双子の特徴。

今後出費が手取り年収を上回る年があることも覚悟しています。それでも子どもが進む道を応援してあげたいのが親というもの。

毎日地味に節約して貯蓄を意識していますが、「いっせーの」でおねだりされると断れないのは親の弱さです。

「多種多様」な我が子の特徴を知って育児を楽しもう

「多種多様」な我が子の特徴を知って育児を楽しもう
双子だからといって、必ずしも「同じ姿、同じ考え方、同じ能力」ではありません。双子だと羨ましがられることもありますが、双子ならではの苦労をする家族も多くいます。

しかし成長に伴って、家庭に見合った育児方法を探すのも双子育児の醍醐味

通常の子ども同様、双子は「多種多様」という前提で子ども達と接すると、新たな「あるある」を発見できるかもしれません。「双子だから」と構え過ぎず、個性を大事に成長を見守りましょう

また、下記ページでは「双子育児を乗り切るコツ」を筆者の実体験をもとに紹介しています。

ノイローゼになりそうになりながらも双子育児と仕事を両立したポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【参考文献】

この記事のライター

青空 太陽

青空 太陽

【資格:病院勤務 / 診療放射線技師】
小学生の双子を育てながら、Webライターとして活動中。 双子の乳幼児期の度重なる入院・手術の経験、自身が持つ医療系国家資格を活かして、 多胎児の育児・障害児の育児についても分かりやすく発信できたらと思っています! 最近はまっていることは、調理家電をフル活用した料理とゲーム、家庭菜園。 子供達も野菜同様、まっすぐ素直に味わい深く育って欲しいと願う今日この頃です。