出産前に準備したい入院バッグ!いつまでにやるべき?大きさはどれくらい?

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「入院バッグという単語は聞いたことがあるし、入院に向けていろいろ準備しないといけないんだろうなぁ…」と思いつつ、腰が重い妊婦さんも多いはず。でも妊娠後期に突入すると、すぐに「赤ちゃんがいつ生まれてきてもおかしくない」期間が始まります

この記事では、出産入院バッグを準備するにあたって意識したいポイントや、最低限入れておきたいものをご紹介します。コロナ前とコロナ禍に2回、出産入院経験のある筆者が、リアルな体験談を交えながら、忘れてはいけないアイテムを振り返りました。

予定日とはあくまでもイメージであって、本当にいつ生まれてくるか分からない赤ちゃん。急な入院!となった場合でも、ドタバタしないように、早い時期に入院バッグは仕上げて玄関にスタンバイさせておきましょう

出産するときに持っていく入院バッグとは?詳細と大きさイメージ

一言で「入院バッグ」と言ってしまうこともありますが、シーン別に合わせて「陣痛バッグ」「入院バッグ」「退院バッグ」に分けることが多いです。具体的にはどのような分け方をするとよいのか、一つ一つチェックしていきましょう。

陣痛バッグとは?小さなポシェットサイズ

陣痛バッグとは、陣痛を感じて病院に向かう時に絶対に持っていくものを入れておく小さなかばんのことを指します。

具体的には、携帯や財布などの貴重品に加えて、診察券や母子手帳などの最低限のものを入れておきます。出先から急遽病院に駆け込んで出産というトラブルに陥っても大丈夫なように、常に持ち歩くようにしましょう。

そのためにも、バッグの大きさは小さめのものを選びましょう。ポシェットやチビバッグにして、出歩く時はバッグインバッグとして持ち歩くのがおすすめです。

入院バッグとは?マザーズバッグやスーツケース

入院バッグとは、赤ちゃんを産んでから病院に滞在している数日間の間に使うものを入れたバッグです

具体的には、パジャマや歯ブラシなどの日用品、またメモを取ることも増えるのでノートとペン等の細々したものも含まれます。4~5日入院するケースが多いと思うので、着替えだけでも結構な量になります。

3つの中で1番大きなバッグとなりますが、妊娠後期の大きなお腹を抱えて、さらに陣痛の並みに耐えながら病院に向かうことを考えると、荷物が大きすぎるのも考え物です。できるだけ運びやすい形で、最低限にまとめることをオススメします。

スーツケース or マザーズバッグ

私自身は荷物を運ぶときの手間を考えて、小型のスーツケースを使いました。一方で、子どもが生まれてからに備えてマザーズバッグを購入した場合は、早速入院バッグとして活用させるのもアリですね。マザーズバッグは仕切りが多く、中のモノをアレンジしやすいタイプが多いので、あれこれ持ち込みたい人におすすめです。

退院バッグとは?トートバッグやリュック

退院バッグとは、出産・入院を経て病院を退院するときに必要なものを纏めるバッグです。具体的には、退院の時の自分の洋服や化粧ポーチ。そして、忘れてはいけないのが一緒に退院する赤ちゃんのお洋服やおくるみなど。。

入院中は基本的に使わず、退院日に使うだけのものを入れるので、別の袋に分けておくのがおすすめです。トートバッグや小ぶりなリュックに入れておくと、どこにあるのか分かりやすいので安心です。特に、退院日は自分の身の回りの整理だけでなく、赤ちゃんの退院手続きなどドタバタするので、手間を減らすためにも分けておきましょう。

それぞれ分けておくべき理由とは

大きなカバンに全ての荷物を纏めることをオススメしない理由は3つあります。

  • 陣痛バッグは常に持ち歩きたいから
  • 入院バッグを少しでも軽く運びやすくしたいから
  • 入院時に荷物が多すぎてドタバタしたくないから

陣痛バッグは妊娠後期に突入したら、肌身離さず持ち歩きましょう。理由は先に述べた通り、出かけている先から急遽病院へ行く!という事態になる恐れもあるからです。

普段の旅行であれば、大きなスーツケースになんでもかんでも詰め込んでおくスタイルでもOKですが、出産入院の場合はそうとも行きません。マックスに大きくなったお腹で、重くて大きな荷物を運ぶのは危険ですし、病室という狭い環境でスーツケースを広げるというのも大変です。

出来るだけシンプルな荷造りができるように、たとえ一つのキャリーケースに纏めるとしても、使うシーンごとに小分けにしておくのが良いでしょう

出産入院バッグはいつ頃までに準備すべき?

プレママ向け情報誌などを読んでいると「入院バッグは早めに!」と書いてあることが多いですが、具体的にはいつ頃から準備を始めたらいいのでしょうか。

ベビーベッドやベビー服と違って、自分の荷物が多いということもあって、どうもやる気が起きない…という方も多いのが正直なところだと思います。それでも、ギリギリになって必要なものをかき集めて詰め込むのは大変なので、ゆとりがあるうちに早めの準備がポイントです。

妊娠後期に突入したら早めに準備を始めよう

妊娠28週以降に入ると「妊娠後期」に突入です。ここからはグッとお腹も大きくなり、出産までのラストスパートという期間です。

妊娠バッグの準備は、意外と調べることも多く、買い物に出かける必要もあるので、出来るだけ早めに取り掛かることをオススメします。

  • まずは必要なものを調べる
  • 病院からのガイドラインも調べる
  • 家にあるものと買わないといけないものを確認
  • 実際に買い物に出かける
  • 買ってきたものをカバンに詰める

旅行に向けてお洋服を詰めるのとは一味違う入院バッグの荷造り。必要なものを確認するだけでも、聞きなれないものも多くて時間がかかるものです。買い物にいく必要があるものもあるので、早めに支度を始めましょう。

陣痛バッグは常に持ち歩くのがおすすめ

妊娠後期に突入すると「いつ生まれてきてもおかしくない」期間がすぐに始まります。

予定通り、自宅から荷物を持って病院へ行くことが出来れば問題はないのですが、場合によっては出先で急に破水し、急いで病院へ駆け込む!というパターンに陥ってもおかしくありません

赤ちゃんがいつ出てくるかだけは予想できないので、たとえ計画入院を予定している方でも、もっと早くに駆け込むことになる恐れはいくらでもありえます。

妊娠後期に入ったら、いつ病院にいくことになっても対応できるように、最低限の荷物を纏めた陣痛バッグは常に持ち歩くようにしましょう。

誰でもわかりやすい場所に置いておこう

入院バッグの準備を始めたら、出来るだけ早い段階から玄関などの分かりやすい場所にスタンバイしておくことが大切です。

実際に入院バッグをもって出かける時は、出産間際。陣痛の波に襲われながらかもしれませんし、もしかしたら急遽破水して急いで病院に向かうなんてこともあるかもしれません。そんな緊急事態の時に、サッと手に持って出かけられるように玄関に置いておくのがオススメです。

また、外出先から急遽病院へ向かうことになった場合は、後から旦那さんや面会者の方に持ってきてもらう必要があります。「持ってきてと頼まれたけど、いったいどれを持っていくだろう…?」という混乱が起きないように、分かりやすい場所に置いておきましょう。

出産入院バッグの準備!大きさのおすすめや注意点は?

いざ入院バッグを準備しよう!と思っても、どのカバンが便利なんだろう?どうやって詰めるのが良いんだろう?と悩んでしまう方も多いはず。実際に入院バッグを作った経験も踏まえて、おすすめや注意点をご紹介します。

出産入院バッグは大きさと運びやすさを重視

入院バッグは、出来るだけ運びやすいものを準備しましょう。妊娠後期になるとお腹がドン!と大きくなって、自分の体を支えるだけでも大変です。

病院に向かう時に、付き添いの方がいる場合はラッキーですが、必ずしもタイミング良く付き添ってもらえるか分かりません。場合によっては、自分で陣痛タクシーを呼びながら、一人で先に病院に向かうというケースも考えられます。

そのような場合に備えて、妊婦さんでも出来るだけ運びやすい形・重さのものを選ぶのが良いでしょう。もしくは小荷物を準備しておいて、後から大きなカバンは面会者に持ってきてもらうようにアレンジしておくと良いかもしれません。

【体験談】リュックとキャリーケースのコンビがおすすめ

筆者自身が入院バッグを準備した時のことを思い出してご紹介させて頂きます。わたしは出来るだけ荷物をシンプルにしたいと思ったので、2つのカバンを準備しました。

  1. リュックサック:陣痛バッグ
  2. 出張用小型スーツケース:入院バッグ+退院バッグ

妊娠後期に入ってからは、母子手帳などの最低限の荷物が入ったリュックサックで出かけるようにしていました。必要なものが全て入っているから安心できたのと、リュックだと両手が空くので便利です。

スーツケースは、父親の小型スーツケースを借りました。飛行機に乗るときに「手荷物OKサイズ」のキャリーは、4泊分の荷物を入れるのに丁度良く、一方で大きすぎないという面が狭い病室でも使いやすかったです。

Point

逆に大きすぎるものだと、病院の狭いスペースだと広げにくそうだなと感じました。個室なら大丈夫かもしれませんが、共同の部屋の場合は、大きすぎに注意が必要です。

病院が準備してくれるものリストは要チェック

筆者が出産をした病院では、最低限の産褥パットや加圧ソックスなどを準備してくれていました。ダブって買ってしまっても勿体ないですし、出来るだけ荷物を減らすためにも、インターネットで持ち物リストを調べる前に、病院からのお便りをしっかりと確認しましょう

また、わたしが出産した病院は、追加料金を払うと「パジャマとタオル使い放題」というプランがありました。最初はお金を払うのかぁ…と思いましたが、これが大正解。

初めての授乳ということもあり、ただ歩いているだけでもパジャマがびしょびしょになるくらい濡れる。赤ちゃんを抱っこするのに必死で、授乳のたびに汗だく。

そのたびに自由に着替えることが出来たのは有難かったです。このようなサービスが提供されている場合は、少しお金がかかったとしてもお世話になるのをオススメします。

【体験談】面会NGの場合忘れたくないアイテムは?

初めての入院出産のときは、コロナ前で面会OKという条件だったので、「必要なものは後から面会者に持ってきてもらえばOK」という感じでした。しかし、2度目の出産入院はまさにコロナ禍だったので、面会も差し入れもNGという厳しい条件。そんな状況で、助かった、忘れたくないアイテムをご紹介します。

携帯の充電器

絶対に忘れないで!と病院の方からも言われました。赤ちゃんとの面会が叶わないので、写真を撮ったり、家族とのテレビ電話のためにも絶対必要だったからです。

少し心配しすぎかもしれませんが、万が一接触がおかしくなったり、なくした時に備えて、二つ目も持っていきました。

水筒&食器用洗剤

自動販売機で買うことはできるけど、飲み物の差し入れもできないとあって、事前にティーバッグやスティックコーヒーを買っていきました。何日も同じタンブラーを使うのは衛生的じゃないので、少量の洗剤を持って行ったのは大正解でした。

ピンチハンガー&洗濯洗剤

汚れた着がえなどを持ち帰ってもらうことが出来ないので、洗剤をもっていきました。ただでさえ汗をかいたり、産後の出血で汚れがちな入院生活中。最低限の汚れを落とすために洗濯洗剤を持って行って良かったです。

一方で、ハンガーをもっていかなかったので、ベッドフレームなどに靴下や下着を並べて乾かす羽目になってしまいました。小ぶりのピンチハンガーがあると良かったなと感じました。

出産入院バッグに最低限入れておくべきものリスト

あれこれと心配して色々詰めたくなってしまう気持ちは分かります。でも出産入院時は、3時間起きの授乳と、その間のママ学級や検診でドタバタ。あれ、今日まだ顔洗ってないかも…と夕方に気づいた日が会ったほどです。

わたし自身の経験からは、お部屋でのんびりする時間なんてありませんでした。だからこそ、最低限の荷物に仕上げて、運びやすい&必要なものを取り出しやすいようにしておきましょう!

陣痛バッグに入れたいアイテム

陣痛バッグとは、妊娠後期に入ったらいつも持ち歩きたいバッグです。

  • 母子手帳
  • 保険証+診察券
  • 入院申込書(病院によって様々なようです)
  • 印鑑
  • お金+Suicaなど(急な駆け込みに備えてタクシー代を準備!)
  • メモ帳+ペン
  • 携帯の充電器

これだけあれば、出先からでも病院にたどり着いて出産が出来るという最低限アイテムを揃えました。これらは、妊娠後期に入ったら毎日持ち歩きましょう。

加えて、自宅から行く場合は、下記も持っていくのがオススメ!
  • ★ストローキャップ(寝ながら飲める便利アイテム)
  • ★テニスボール(痛み逃しの定番アイテム)
  • ★うちわ+タオル
  • カメラ
  • 産褥ショーツ+産褥パッド
  • パジャマ
  • スリッパ

★のアイテムは、一般的に自然分娩をする方がお世話になっているアイテムです。長い陣痛に耐えるための飲み物+汗対策。そしていきみ逃しに良いと言われてるテニスボールは100円ショップで準備する方が多いです。

入院バッグに入れたいアイテム

入院バッグは出産が終えてから退院まで、病院で過ごすために必要な荷物を入れておきます。

  • パジャマ(授乳に向けて前開きのものを!)
  • カーディガンなどの羽織るもの
  • 授乳ブラ
  • 産褥ショーツ
  • 産褥パッド
  • 母乳パッド
  • 靴下
  • 乳頭保護クリーム(初の授乳で大活躍しました)
  • ヘアゴム(ロングヘアの場合、授乳時にあると便利です)
  • 骨盤ベルト(必要であれば)
  • バスタオル+ハンドタオル
  • 洗面用具(歯ブラシ・基礎化粧品・シャンプー等)

下着は滞在日数だけでなく、多めに持っていると安心です。パジャマも授乳時に汚れることが多いので、多めに持っていきましょう。

病院によってはパジャマやタオルのレンタルが出来たり、コインランドリーを使える場合もあります。荷物を減らすためにも、事前にチェックをしておきましょう。

退院バッグに入れたいアイテム

退院する時に必要な荷物を纏めておくバッグです。

  • 最低限の化粧品
  • 自分のお洋服(前開きがベター)
  • 赤ちゃんの肌着+お洋服
  • おくるみ

私は「写真を撮るなら」と思ってワンピースを持っていったのですが、前開きでないという痛恨のミスを犯しました。赤ちゃんとの生活が始まると、授乳の為に前開きのお洋服はマストです…

赤ちゃんのお洋服はセレモニードレスを準備する方も多いのだとか。我が家は、それ以降使わなそう&冬場の退院はおくるみでグルグル巻きになるのが分かっていたので、普通のお洋服にしました。

出産入院バッグは妊娠36週までに準備しておくと安心!

「やらなきゃいけないんだろうなぁ」と思いつつ、なんとなく面倒な気持ちになってしまう入院バッグの準備です。わたし自身も、妊娠後期に突入して「もう来週にでも生まれてきておかしくないですよ~」と言われたことで、慌てて準備をした記憶があります。

リストが長くて億劫に見えますが、陣痛バッグ+入院バッグ+退院バッグの3つのカテゴリーに分けて、一つずつ準備を進めていきましょう

調べれば調べるほど、色々な方が「あれもオススメ!」と紹介されていて混乱しがちな入院バッグ。病院から渡される「持ち物リスト」をしっかり確認して、最低限の荷物で行けるように意識しておきましょう。困ったら売店で買えるというケースが殆どですので、ご安心ください。

出産入院バッグを準備するころには、お腹がかなりぽっこりと目立つ頃。忘れずにマタニティフォトも撮っておきましょう。家にいながらセルフ撮影でも、可愛い記念写真が撮れますよ。

この記事のライター

いいだ あさと

いいだ あさと

アフリカ在住フリーライター、いいだあさとです。ルワンダという国に移り住んで早4年目。スポーツバカな夫&大食いな2歳の男の子と暮らしています。大人も子供も、異文化にもまれながら楽しく生活中です。ちなみに、ここルワンダはコーヒーが美味しいんです! 記事を通して、毎日の暮らしの中に隠れている「小さなハッピー」を見つけるキッカケを提供出来たらと思っています。あっという間に過ぎてしまうドタバタな子育て期間。できるだけ楽しいことや嬉しいことに目を向けて、一緒に楽しんでいきましょう! 趣味は写真を撮ること&日記を書くこと。最近はピラティスも始めました。